日本最古の麦酒のお味は?~日本麦酒発祥地・総社神社「麦酒祭」③
570年もの間、耐えることなく、氏子の間で受け継がれてきた伝統祭事「麦酒祭」
。
その伝統祭事で造られる麦酒を頂けることになりました。
日本のビール発祥の地と言われている神社の麦酒です。
一体どんなお味なのでしょうか?ものすごくドキドキです![]()
まず、旦那さんが頂きます。お酒だと思い込んでいたのですが、
アルコールは入っていないのだそうです。
見た目は濁り酒のようです。液体の中に大粒の大麦が入っているのが分かります。
味は「甘酒のよう」と何かの記事で読んだのですが、
実際飲んでみると、なんだかとても甘酸っぱい香り
のする飲み物でした。
ヨーグルトにパイナップルやみかんの果汁が入ったような感じで、びっくりです。
毎年醸造人が代わり、造り方も代々伝えられてきたものになるので、
「毎年味が違い、同じものは造れない」のだそうです。
麦酒は3つの桶に分けて造られ、最後にブレンドされるそうで、
お話を聞かせてくださった山田さんは、
「今年は2番目のがうまかったなぁ~」としみじみおっしゃってました。
昔ながらの手法で、手間隙かけて造られている麦酒。
その土地に伝わる文化を大切に、
次世代に伝えていこうとされている氏子のみなさま。
長い歴史の中で、文化が代々継承されていることに驚くとともに、
そのような貴重な文化に触れる機会を作って頂いたこと、
日本最古のビールと言われいる麦酒を頂くことができたことに、
感謝の気持ちでいっぱいになりました。
いきなり訪れた私にも秘伝の麦酒を振舞って頂き、本当に有難うございました。
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こちらの神社はビール好きの方の中でかなり有名になっているそうで、今年は川崎、神戸、奈良など遠方からビール同好会の方が来られたそうです。「前日の大雨にも関わらず来ていただけて、有難いことです」と氏子の方がおっしゃっていました。その土地の氏子だけが飲む秘伝の麦酒だと思っていたのですが、一般の参詣者も麦酒の神饌(しんせん)を頂くことができるそうです。氏子のみなさまは本当に歓迎してくださいましたので、興味を持たれた方は、ぜひ7月18日に総社神社まで足をお運び頂ければと思います。
「麦酒祭」
日時:毎年7月18日
場所:滋賀県甲賀市水口町牛飼・総社神社
アクセス:
車で・・・名神高速道路栗東ICから40分、東名阪自動車道亀山ICから40分
電車で・・・JR草津線貴生川駅からタクシー5分
問い合わせ:水口町観光協会 http://www.minakuchi-kanko.gr.jp/index.htm
TEL0748-65-0708
追伸:私には荷が重いテーマでしたが、失礼のないように気をつけて、自分なりの言葉で書いたつもりです。神事に関する言葉遣いや祭事に関する認識等で誤りがありましたら、遠慮なくご指摘くださりますよう、よろしくお願いします。
秘伝麦酒の材料&造り方~日本麦酒発祥地・総社神社「麦酒祭」②
*秘伝麦酒を頂くことになった経緯はこちら
です。写真は旦那さんが頂いているところです。日本最古の麦酒のお味について書きたいのですが、その前に!麦酒祭の起源と麦酒醸造の材料&造り方についてお話を伺ったので、そちらを書きたいと思います。味についてのブログはこの後すぐです!
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日本の麦酒の発祥地と言われるようになった起源
滋賀県甲賀市にある総社神社が日本の麦酒の発祥地と言われるようになった起源は、今から約570年前の嘉吉元年(1441~43)に遡ります。総社神社本殿修履の竣工祭の時に新麦で麦酒を醸り、麦の豊作を感謝し、暑気払いを祈願されたのが「麦酒祭」の起源と言われており、以来、その日を記念し、毎年絶えることなく「麦酒祭(むぎざけまつり)」という伝統祭事を行っているのだそうです。
麦酒祭とは
氏子が務める宮守が醸造人となり、徹夜で樽一杯の麦酒を造って、五穀豊穣と暑気払いを行う伝統祭事です。麦酒を造ることになる宮守は、還暦を迎えた氏子の中で早い生まれ順の男性と決まっているらしく、毎年1月17日の宮守交代祭日から一年間勤めるのだそうです。実際の麦酒醸造は、その年の宮守と親族家族が醸造人、それから前年度の宮守が補佐役となって前夜より行われ、翌日の18日午前10時30分から関係者による祭典が始まります。
麦酒醸造の材料&造り方
飯道山の清水と大麦、それから麹花(こうじ)となるのだそうですが、まず使われる大麦は、前年度に宮守の畑で栽培されたものとなっているそうです!それから地元への水源である飯道山の清水は、麦酒祭前日の7月17日夜明け時に汲み取ったもの。サラシで清水過しをして、定められた桶で神社まで運ばれた後、麦酒醸造が始まります。今年は、前日が大雨だったため、清水過しを3回もされたそうです。
そして気になる麦酒醸造の手順ですが、大体次のようになるそうです。
(1)清水を沸かす
(2)大麦6キロを蒸す
(3)蒸しあがった麦に麹花(こうじ)を入れ、大しゃもじでかき混ぜる
(4)夜になって泡立ちはじめ、発酵が開始する
(5)発酵の適度を見定めながら、製氷袋で発酵を止める
(6)翌朝に甘い香りがした麦酒が出来上がる
上手く書けたかどうか自信がありませんが、だいたいこのような感じになるそうです。
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秘伝麦酒を頂きました~日本麦酒発祥地・総社神社「麦酒祭」①
滋賀県甲賀市水口町牛飼にある総社神社では、毎年7月18日に「麦酒祭」(むぎざけまつり)が行われています。氏子が務める宮守が醸造人となり、徹夜で樽一杯の麦酒を造り、五穀豊穣と暑気払いを行うお祭りで、その起源は、1441(嘉吉元)年までさかのぼることから、日本の麦酒の発祥地と言われているそうです。
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「日本の麦酒の発祥地」と言われている総社神社の存在を知ったのは、全国の地ビールについて調べている時でした。
麦酒の発祥地・・・ビール好きにはそれだけで心躍る言葉です。
「いつかこの麦酒祭に行ってみたい」「麦酒の発祥地を訪れてみたい」そう思うようになった私は、どれくらいの規模のお祭りなのか、何時頃やっているお祭りなのか全く分からないまま、ともかくその神社だけでも見たくて7月18日に行ってみることにしました。
神社のだいたいの住所は分かるものの、地図を探してもそれらしき神社は載っていませんでした。同じ町内にある地ビール「びわこいいみちビール」のレストラン「寿賀蔵(すがぐら)」で、詳細な神社の場所を教えていただき、ようやくたどり着くことができました。ちょっと分かりにくい場所なのですが、レストランから非常に近いところにありました。
神社につくと、ちょうど男性の方数人が片付けの作業をしているところでした。見る限り、お祭りはとっくに終わった感じです。
「すみません、お祭りは何時ごろ終わったのですか?」と聞くと、「2時ごろかな」との返事。
・・・残念、ちょっと遅かったなぁ~と思いながら帰ろうとしたら、
「一般の方?麦酒飲んでみる?」と氏子の方が声をかけて下さり、
「えーっ!?氏子しか飲めない秘伝の麦酒ですよね?
いいんですか?飲みたいです!!」
という流れで、麦酒の神饌(しんせん)をいただくことになったのでした![]()
恐縮したのは言うまでもないです。だって、一度片付けられた台やお皿をもう一度準備して下さり、私たちのために何人もの方が直会(なおらい)に立ち会って下さったからです。
作法なんて全く知りません。こういう時、何て言えばいいのかも知りません。ほんとうにすみません。すみません・・・そう思いながらも、有難く秘伝の麦酒を頂くことになりました。(つづきます!)
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