自分にとっては恒例となった三重県への
バカンスのために、また太平洋フェリーに
乗っています。
まるで出稼ぎですが、れっきとした”遊び”ですし
バカンスなわけです。後ろから前までびっしりですから
山道のカーブはほんとおっかないわけです。
三重県に通い始めてたぶん10年くらいですが
それ以前から太平洋フェリーは仙台乗降で
よく乗っていました。
そして、フェリーの乗降は苫小牧港で
美瑛から、また美瑛への道程に自分は日高経由
の下道をずっと使っています。
その道すがらずっと気になってたことが
あって、それは平取町二風谷にある
二風谷ダムの様子です。
ダム横を走る国道237号からよく見える
二風谷ダムは年々土砂が堆積していくのか
今ではすっかり半”陸地”になっています。
ダムの堤体側(本来一番深いところのはず)
水面の草は浮草じゃなくてちゃんと地面から
生えています。
同じ撮影点から反対(上流側)を見れば・・・
歩いて渡れそうです(^^;
二風谷ダムの建設を巡っては当時ニュースでも
話題になっていて、アイヌの方々の聖地であったり
確かダム建設の必要性の主だった理由として
説明されてた治水の面での機能性を疑問視する
声などから反対運動があったことを記憶しています。
結果はこの通りということになるんですね・・・
美瑛の川にもいやというほどある
砂防ダムがことごとく土砂が堆積して
ただの”段差”になり果て、魚の移動を不可能にして
産卵さえ妨げる代物になっていますが、決して
その土砂を取り除くなんていうことはせず、
またなぜか、断片的にある魚道(その前後の
砂防ダムに魚道がなかったりするので意味不明)が
石や土砂で埋まっても放置。
いや~~一貫していますね~
縦割り行政で砂防ダムと二風谷ダムじゃ
管轄が違うかもしれませんがさすが
我が国の行政、決してブレません!
誰が得したのかは知りませんが、
こうなることを指摘されていたし、過去事例も
あったはず。それでもやります、やりました!
それ言わんこちゃないとなっても
誰一人責任を取りませんし、責任を問われない
システムの中で事が進むので、みんなとっても
安心です。安心して、やっちゃいます。
莫大な税金はこうして一部の民間に還元
され、そして環境は致命的に破壊されていくんですね。
美瑛でも2019年のW台風といわれた
災害時に、激甚災害指定を受けたもので、
それあっちの川こっちの川に重機を入れ
何年か掛けて、砂利をこれでもかと入れて
平滑化しました。工事費の9割は国の補助ですから
例えば1000万円出せば1億円の仕事が町内に
生まれるわけです。
結果、まったく被害のひの字もなかった
流域まで徹底的に重機が入り、水深は
どこもかしこもくるぶし程度に一時はなったわけです。
釣り人の印象としては、数年はまるで死の川と化し
た印象でした。
しかし、莫大な税金を使って行われた
川底平滑化大作戦も、何度かの大雨のたびに
砂利は流され、もとの川床が姿を現す結果に・・・・
釣り人と魚や生き物にとっては良かったと
いう話なわけですが、あんなに必死になって
税金たくさん使って行った大作戦が
数年でもとのもくあみって・・・・
川底砂利撒きまくり作戦は一体、誰が考えて
砂利は雨で流されるっていう
素人でも結果は見えていたようなこの工事を止める人が
誰もいなかったのか?とただただ情けない限りですし、
やっぱりお役人様ったらもうほんと
ブレないなあと感心するわけです。
二風谷ダムは現在その目的であった治水はおろか
潅水でさえその役割を果たすことができない
状態になっているわけですが、
シベリアから渡ってきた白鳥さんたちが休む場所
ちょっと検索してみたらこの問題を発信されているサイトがヒットしましたので・・・
というわけで、これは
釣りブログの皮をかぶった
世の闇を斬る社会派ブログなわけですから
ズバッといくわけです・・・
といいたいところですが、
寝るか食うか読むか吸うか寝るかという
贅沢かつ退屈なフェリーの40時間
にはこうして
余計なことを考えたり書いたりもしてしまう
というのがほんとなわけです。
朝ごはんもご飯を3杯もお代わりして
午前中にすでにお昼寝もしちゃったわけです。
もう眠くないわけです、これ以上
寝れないわけです・・・ブログ書くしか
やることがないわけです・・・
でも幸せ、日常で退屈を
経験することってなかなか無くなって
いる中で、自分にとっては幸せな時間です。
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前回釣り納めなんて書きながら、
時間ができたので
一昨日ちょっとだけ川に行ってみました。
数日前、重い湿ったドカ雪が降って
林の中ではあちこち雪の重さに耐えかねた
倒木が見られました。
一気にやってきましたね、北海道の冬が。








