1. フランチャイズ投資の人気と落とし穴

フランチャイズ投資は「知識や経験がなくても始められる」「本部のノウハウを活用できる」といった安心感から、多くの個人投資家が注目してきました。特にコインランドリーは無人運営で人件費がかからず、社会のニーズもあるとされ、老後資金や副収入の手段として魅力的に映ります。

しかし、安易に契約すると収益は安定どころか赤字続き、ローン返済に追われることもあります。ここに潜むリスクを理解せず飛び込むことは、「安定収益の幻想」に惑わされる典型例です。


2. コインランドリーフランチャイズの契約構造

代表的なチェーンの一つである「コインランドリーピエロ」では、契約に際して注意すべきポイントが存在します。

  • 初期投資の大きさ
     店舗建築費や機器導入費で数千万円規模になることもあり、多くの投資家がローンを組むため返済負担が重くなります。

  • 立地選定の偏り
     本部が提示する出店候補地は必ずしも最適ではなく、競合が密集している地域でも出店が進められることがあります。

  • 収益シミュレーションの甘さ
     提示される数字は稼働率が高く、経費を過小に見積もる傾向があります。現実には稼働率が半分程度しかない店舗も存在します。

こうした条件が重なると、収益が想定を下回り、投資家の生活を圧迫するリスクが高まります。


3. 過去の失敗事例に学ぶ

過去には、月商や利益がシミュレーションの半分以下にとどまり、赤字が続いたオーナーもいました。相談しても「契約解除は可能だが違約金が発生する」と冷たく言い放たれ、投資家は出口戦略も制限された状況に陥ります。

投資家の立場から見れば、契約書や本部の説明だけでは抜け出せない鉄の檻のような状態になり得るのです。


4. 契約前に必ず確認すべきポイント

フランチャイズ投資を検討する際、以下の項目を確認することが重要です。

  1. 収益シミュレーションの根拠
     稼働率や経費、修繕費、競合リスクが現実的かを自分で検証する。

  2. 最悪ケースの収支試算
     売上が半減した場合でもローン返済が可能かを試算する。

  3. 契約解除・違約金条件の把握
     契約期間や解除条件、違約金の有無を明確に理解する。

  4. 第三者の意見を取り入れる
     本部や金融機関だけでなく、既存オーナーや専門家の意見を参考にする。


5. 投資家が自分を守るために

フランチャイズ投資自体は悪くありません。適切な立地と計画で運営すれば、十分な収益源となり得ます。しかし、**「銀行が推すから安全」「本部が言うから大丈夫」**といった思い込みは、最大のリスクです。

投資家が自分の資金と生活を守るには、冷静な分析と慎重な判断が不可欠です。


6. 結び

コインランドリーフランチャイズ投資は、安定収益の幻想に惑わされると、生活を圧迫する鉄の檻に変わり得ます。
契約書や収益シミュレーションを鵜呑みにせず、数字の裏側と契約条件を徹底的に確認すること。これこそが、投資で失敗しないための第一歩です。

安定収益の幻想に惑わされず、冷静に判断すること――それが成功するフランチャイズ投資家の鉄則です。

 

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