2001年911で大崩壊したニューヨークのワールドトレードセンターツインビルですが、
崩壊までは、ニューヨークの象徴として、数多くのニューヨークを舞台にする映画に登場してきました。

私が注目するのは、
1970年代初頭の時期の映画に、ワールドトレードセンターの建設場面が案外映像に残されているのですよね。巨大なクレーンが設置されツインタワービルが建築されていく様子が伺えました。

東京スカイツリーが建築されどんどん成長していく姿を我が子の成長のように愛(いと)おしく思え、写真やビデオに収めた人たちも多かったと思います。
それと同じ様に、
我が街ニューヨークの双子の美しいビルが成長していく姿を愛おしく思い写真や映像に残したニューヨークっ子はかなり多かったと思います。
それと同時に、当時ニューヨークを舞台とした映画の撮影スタッフたちも特別な思いで建設中のビルを撮影していたことでしょう。
まさか、その愛おしい双子の巨大ビルが一瞬のうちに大崩壊するとは、当時の誰もが思っていなかったことでしょう。

私がその建築中のワールドトレードセンターを強烈に印象付けられたのは、映画”ホットロック”(1972年)であります。
ロバート・レッドフォードとジョージ・シーガルがニューヨークの上空をヘリコプターでハチャメチャに飛び回るのですが、その時に建築中の巨大なワールドトレードセンターが大写しにされる長いシーンがありました。
ホットロック シーン2
ホットロック シーン1



あと一瞬ですが、”フレンチコネクション”(1971年)や”ゴッドスペル”(1973年)でもロアーマンハッタンのシーンで巨大なクレーンが見え隠れしていたと思います。
あと、映画名は忘れましたがあの当時のニューシネマ全盛の時代に建築中のワールドトレードセンターを映している映画は少なくなかったと記憶しています。


フレンチコネクション 

このシーンは、1971年のアカデミー作品賞・監督賞・主演男優賞・脚色賞の主要部門を独占した、巨匠ウイリアム・フリードキン監督作品の傑作”フレンチコネクション”のヒトコマであります。
こにくたらしく薄らとぼけたオヤジである名優フェルナンド・レイとマルセイユの殺し屋がニューヨークに上陸し悪巧みの打ち合わせをしているところですね。
そして背後には、建築中のワールドトレードセンタービルが堂々と威容な風格を漂わせて映っていますね。
しかも、エンパイアステートビルとクライスラービルに挟まれた絶妙なショットというオマケ付きであります。
この一枚の画像は、
この秀逸な映画の間違いなく隠れた名場面になると思います。
確かこのシーンは映画の主役の一つである高級車リンカーンも船降ろしされたシーンではないかとも思われます。

この二人とも結局はポパイ(ジーン・ハックマン)の執拗な追跡で最後は仕留められるっていう印象的なツーショットともなりますね。
今年のロンドンは非常に寒いという事です。滅多に降らない雪がもうこの時期に降り始め、しかも大雪となっており、ヒースロー空港も降雪による被害を受け閉鎖になっているという事です。
ビートルズ アビイロード(1969年)
ロンドンの都市の変貌ぶりは激しいものが有りますが、しかし東京ほどではありません。イギリス人は、ナショナルトラスト運動という精神的支柱を持っており、自分たちの造った文化を大切に後世に伝 えようという精神が、子供の頃から養われております。上記写真ビートルズのアビイロードもそしてその周辺の建物にいたっても、40年前とほとんど変わっていない風景が残されており、驚きとともに感動さえ覚えます。東京で40年前の姿を留めているものは数少ないと思います。石立鉄夫主演でも有名な、’パパと呼ばないで’をはじめとしたユニオン映画シリーズは、ロケ撮影の秀逸さでも有名でしたが、今の東京に当時の面影を見つけるのは、至難の業だと思います。      
映画’小さな恋のメロディー’も学校の風景や生徒たちのファッションセンスも現代の’ハリーポッター’と比べほとんど変わっていないと私は感じます。
流行、文化、教育等の継承やサイクルがヨーロッパ、アメリカ、そして日本を含むアジアとはそれぞれ異なる様な気がします。


下記に示す上3枚:小さな恋のメロディー(1970年)そして下2枚:ハリーポッター(2000年~) はよく似ていると思います。

小さな恋のメロディー(1970年)①
bicのブログ

小さな恋のメロディー(1970年)②
bicのブログ
小さな恋のメロディー(1970年)③
bicのブログ     
         

ハリーポッター(2000年~)①
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ハリーポッター(2000年~)②
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この写真は、イギリスの北方の位置に浮かぶ小さい島々で構成されるフェロー諸島という場所です。
この海岸風景の写真をよく見れば解るのですが、手前芝生部分は、サッカースタジアムであります。
このフェロー諸島は、国としては独立していませんが、デンマークの自治領として独立国に近い行政政府をもっています。私たち日本人になじみのあるグアム(アメリカの自治領)と考えれば良いと思います
この島は、古くから様々な国に支配される歴史をもっており、ヴァイキングとして有名なノルマン人や、イギリスの北方民族のケルト人、そしてヨーロッパ大陸のゲルマン民族等ヨーロッパの歴史の攻防の一翼を担ってきた場所であり、島民の言語もデンマーク語、英語、ドイツ語、オランダ語様々なことばが混ざり合った方言が公用語となっております。
ここの島々の住民の一番盛り上がる時があります。それが冒頭に紹介したサッカースタジアムにおいて開催されるワールドカップ欧州予選であります。ヨーロッパの強豪チームが完全アウェイ状態でフェロー諸島代表とこのスタジアムで戦う
様子は、サッカー欧州予選の醍醐味のひとつであります。