毎日、通勤途上の車内でヘビロテしてるのが、ポール・マッカートニーの『ピュア・マッカートニー~オール・タイム・ベスト(デラックス・エディション)』という4枚組CD。
私の観点では必ずしもベスト・アルバムという選曲ではないのですが、このアルバムのコンセプトを、もっと気楽に純粋にリラックス・タイムに聴いてもらいたいポールの曲を集めて、聴きやすい順番に並べた物と捉えると、とても重宝なアルバムです。
そんなわけで、現在進行中のヒット曲を尻目に、1970年代から1980年代にかけてのロックにどっぷり浸かっている現在、私が音楽を聴き始めた当時の楽曲のオンパレードになるとの噂を聞きつけ、6月19日(日)に「Tannyz・古川晴海・Under Heart in 倶楽部ボルドー open記念live」に行って来ました。


 

開演時刻の午後7時、お目当てのUnder Heartが登場しました。
甲斐バンドの「きんぽうげ」「裏切りの街角」の2曲が披露された後に簡単なMC。「安奈」「かりそめのスウィング」と、立て続けに甲斐バンドのナンバーが目白押しで、観ているうちにボーカルの方のダミ声やルックスが甲斐よしひろに見えてきました。途中、ツイストの「銃爪」が入った時には、世良公則よろしくマイクスタンドを手に抱えて歌う姿に、60人以上は詰めかけていたと思われる会場は大盛り上がり。私もずっと手拍子をしながら、口ずさんでいました。

 

「ダイナマイトが150屯」では、バンドの演奏に私の所属する和太鼓チームの親方が大太鼓で競演。中盤のクライマックスを迎えました。
途中、イーグルスの「ホテル・カリフォルニア」で、アコースティックギターとリードギターのソロを堪能した後は、再び甲斐バンドの「テレフォン・ノイローゼ」「地下室のメロディー」「港からやってきた女」等が演奏され、ラストは「LADY」。ここで、アンコールの拍手にうながされ、なんと演奏されたのが、かぐや姫の「僕の胸でおやすみ」でした。

この曲は私が初めて買ったLPレコード「the KAGUYAHIME forever」に収録されていたのですが、当時中学生だった私が、大好きな曲でしたので、この曲が演奏されている間、とても懐かしく当時住んでいた旧家のことや、亡くなった祖父母のこと、同居していた従兄のことなどを思い出していました。

そして最後は甲斐バンド最大のヒット曲「HERO(ヒーローになる時、それは今)」で、Under Heartのライブは締めくくられました。
私はもともとダミ声のアーティストが好みで、最初にその洗礼を受けたのが吉田拓郎でした。その拓郎が矢沢永吉と甲斐よしひろについて、「お前らダミ声でよろしい」と認める発言をしているのをラジオか何かで聞いた憶えがあります。Under Heartの今回のライブは、ボーカルの方の声がワイルドで、甲斐バンドのコピーをやるにはうってつけだったように感じたのと、リードギターの方のテクニックに惹きつけられました。

 

続いて登場のTannyzは、サザンの「Tarako」桑田佳祐の「月」という、私の意表をついた選曲から始まり、音楽を心から楽しんでいるという雰囲気に好感が持てました。ビリー・ジョエルの名曲「オネスティ」にも聴き入ってしまい、「マイ・ライフ」では楽しさ炸裂で、前列のお客様がスタンディングで踊っているのが印象に残りました。

 

最後はギター1本で登場された古川晴海さん。
実は私の会社に出入りしていただいている業者さんの社長でもあり、今回初めてライブを拝見しました。
声がとても伸びやかで、全曲オリジナルという構成に、新鮮さと才能を感じました。たまたま私の手元に、数年前に発売された『エール』というタイトルのCDアルバムがあり、おそらく、ライブで演奏してくれた曲が、この中に数曲含まれていると思いますので、これからじっくり聴いてみようと思います。

 

出演されたアーティストの皆さんに共通して感じたのは、心から音楽を愛し、バンドや共演者をリスペクトしているという点です。と同時に、いつまでも童心を忘れない無邪気さに満ち溢れているという点で、これは和太鼓をやってる人たちにも共通しているように感じます。
音楽という心の栄養に触れることで、より豊かな人生を送ることができる。そこに年齢は関係なく、いくつになっても好きなことをやって楽しんでいいんだという、穏やかな確信のようなものを感じ取った一夜でした。