NHKプラスにて『拾われた男』（全10話）を見終わりました。

俳優、松尾諭さんが書かれた自伝的エッセイ？がドラマ化された作品です。（Disney+でも配信されています）

先に原作となった本を読んでいたので大体の内容はわかっていましたが、原作よりは綺麗めな印象の作品でした。

ドラマでは松戸諭という名前になっていました（１字しか変わってない）。

しかも物語の冒頭やエンディングにご本人（松尾諭さん）が出てきます。

諭（仲野太賀）は、俳優になるために故郷の兵庫県西宮を離れて一人東京にやってきます。

先に東京に出てきている幼馴染みの杉田（大東駿介）を頼って、杉田の住まいに転がり込んだものの、俳優になるためのコネもなく、劇団のオーディションを受けても落ちてしまい途方に暮れていたある日、自販機の下に小銭が落ちていないか探っていた時にある拾い物をします。

それは航空券で、その航空券の持ち主がモデルプロダクションの社長の山村（薬師丸ひろ子）だったことから、お礼代わりにと「預かり」として所属させてもらうことになり、諭の世界が広がっていきます…。

俳優になるために上京した諭ですが、所属することになったのがモデル事務所であったために、モデルと同じレッスンを受けたりする場面がとても愉快で、また登場人物の何人かが、本人役として出演しているのも面白かったです（井川遥さんや柄本明さんなど）。

諭の子供の頃やアメリカに行ったお兄さんとのエピソード、奥さんとなる女性との出会い、そして生活ぶりなんかも描かれています。

段々仕事が軌道に乗って京都に時代劇の撮影に行った際に共演者の女優さんを好きになってしまう話は面白くて切なかったです（奥さんが許してくれて良かったですね）。

家族との関り、周りにいる人たちとの交流が温かく描かれていて楽しい作品でした。

井川遥さんの運転手をすることになった諭が一緒にプロレス観戦をすることに…。

バイト先のレンタルビデオ店（おそらくツタヤ）の皆さん+井川遥さん。

バイト先のレンタルビデオ店での先輩後輩だった諭と結（伊藤沙莉）。

アメリカで入院中だった兄の武志（草彅剛）がやっと退院できることになり迎えに行った諭。