JW2世の探求の軌跡〜エホバの証人からキリストの証人へ

JW2世の探求の軌跡〜エホバの証人からキリストの証人へ

エホバの証人、jw.org、ものみの塔聖書冊子協会、聖書についてのブログ
JWの中には真理は無く、偽善だらけでした。エホバの証人が「偽りのキリスト教世界」と呼ぶキリスト教徒の中には、神と聖書を愛する本物のイエスの弟子たちがいたのです!

エホバの証人問題支援弁護団の虐待調査報告のニュースが話題となっていますね。


その報道に対するプレスリリースが予告されていましたが、昨日弁護士ドットコムニュースにて
プレスリリースの内容が明らかになりました。

エホバの証人が“虐待”指摘に徹底反論「一部の批判的な人たちが間違った情報を広めている」

 

しかし、その内容があまりにも詭弁に満ちあふれていたので反論したい気持ちが抑えられず、
弁護士ドットコムニュース宛に下記のメールを送りました。

長文ですが御覧ください。
 

プレスリリースに対する感想
全体として、巧妙に論点をずらしてミスリードを狙った詭弁であるという印象を受けました。

各コメントに感想や支部に問いたいことを述べさせて頂きます。
長文ですが、読んでいただき、追加取材の材料にしていただますと嬉しいです。

1)「児童保護の専門家が、同団体を子どもにとって安全な組織だと評価」
<感想>
私は当事者として身体・精神・性虐待を受けたので安全とは思いません。

<日本支部に問いたいこと>
児童保護の専門家とは誰か、どのような調査で安全だと評価したのか質問したいです。
また、組織的な児童性的虐待の隠蔽については
・アメリカでのキャンディス・コンティ裁判
・オーストラリア王立委員会で1006人の長老が性加害を行っていたこと
・長老を処分もせず、異動を繰り返し被害を拡大させたこと
・被害者に口止め料を払っていたこと、
など児童性的虐待の隠蔽の事実が裁判に認められたことについてはどう思っているのか、子どもたちを守るためにどんな具体的な仕組みを作って来たのかについて質問したいです。

2)「いかなる児童虐待も容認していない」
<感想>
実体験として、体罰の指導や輸血拒否カード、大学進学の否定など虐待は行われてきました。

<日本支部に問いたいこと>
「いかなる児童虐待」の中に厚労省ガイドラインで指摘されている事柄は含まれるという認識はお持ちでしょうか。
法律がどうであれば「人間より神に従う」という教義によって正当化してきたので正直にそのように主張されてないのはなぜですか?

3)「子どもにバランスのとれた宗教教育を施す親の権利は保障されている」
<感想>
子供の信じない自由を侵害され、親の信仰を強引に押し付けられアンバランスな宗教教育を施されたと感じています。

<日本支部に問いたいこと>
日本支部も親に、子供にもエホバの律法を守らせ宗教活動を最優先する指導を巡回監督を通して奨励してきました。だから親も従わないといけなかったので、指導者としての責任は日本支部にもあると思います。親の権利にすり替えないでいただきたい。

親の権利を主張するよりも、子供にとってアンバランスな宗教教育を施されたからこそ傷ついた人が声を上げてるのではないかと、振り返って欲しかったのですが、子供がどう感じているか実態調査はしないのでしょうか。

 

4)「エホバの証人は輸血を含むどんな治療も、それを受け入れるかどうかは各人が個人的に決めることであり、他の人が強制したり圧力をかけたりすべきでないと考えており、そう教えてもいます」
<感想>
輸血は個人的に決めることだとは教わっておりません。
死ぬとしても絶対に拒否すべきものと教えられてきました。
輸血は重大な罪で神に滅ぼされると教えられて来ました。
集会でそのように教えられることは、2世の私にとっては強制や圧力だと感じていました。
脱会した今はプロテスタントのキリスト教徒ですが、誰に強制されるわけでもなく聖書を読み直して輸血は神は禁じていないと思うようになったので、個人的に決定することができていると思えるようになりました。

<日本支部に問いたいこと>
圧力をかけていないと教えていると主張されていますが、
信者は聖書は輸血を禁じていないと考える解釈の幅は許されておらず、公に教義を否定すると破門・忌避の扱いを受けます。
輸血を受け入れたら破門されてしまうことを考えると、排斥処置が圧力になっていると一般的には受け取られると思いますが、どう考えてますか。

提案ですが、輸血を受け入れても何の処罰もしない、前と変わらず信者家族と交流ができると世間に宣言し、全国の信者に周知徹底を約束していただけませんか?
そうしてこそ2世の子どもたちは「個人的に決めることであり、他の人が強制したり圧力をかけたりされていない」と感じられる環境になると思います。

5)「信仰を医療に取って代わるものとは考えておらず、『標準的な現代医学を信頼し受け入れています』」
<感想>
これはミスリードを狙ってあえて分かりにくく書いてますね。
確かに「信仰治療や祈りによる癒やしがあるから病院に行くな」とは教えられて無いですよ。
でも輸血に関しては危険性を煽る情報しか与えられなかったことを覚えています。輸血に関しては現代医学を徹底的に否定し、拒否しているとしか思えません。
ただし、献血から作られた一部の血液製剤に関しては受け入れても罰則が無いですけど、これを逃げ道にさらなるミスリードを誘うプレスリリースは出して欲しくないなと懸念しています。

<日本支部に問いたいこと>
一般論ではなく、輸血拒否がネグレクトと非難されている背景事情がありますので、輸血拒否に限定した見解をお答えください。

輸血拒否しても楽園での復活があるという教えは、信仰が医療に取って代わっていると一般的には受け取られると思いますが、どのような意図がありますか?

6)教団が宗教的少数派として迫害を受けており、差別や間違った情報に対して脆弱だと強調されていることについて
<感想>
宗教による児童虐待の被害の声に耳を傾けず、教団が被害者を装っているような振る舞いにがっかりしております。

<日本支部に問いたいこと>
・迫害を受けているという主張について
エホバの証人の子どもたちはさらに少数派で親の保護無しには生きていけないほど脆弱な存在です。
その中で神の権力を振りかざして恐怖心を植え付けられ、排斥の恐怖に怯えながら従うことでしか、我々は教団内で生き残る道はありませんでした。
その苦しみを教団内で訴えても取り合ってくれなかったのでこうして世間に対して訴えているわけです。
なぜ2世の声に耳を傾けて事実確認しようともせず、一方的に間違っていると断定しているのでしょうか。そして被害者を装うのでしょうか。

・間違った情報に対して脆弱だという主張について
私の経験では教団内では「批判的な報道は背教者の嘘だから信じないように、見ないように、人から聞かれても議論しないように。耳を傾けると信仰を失い、霊的な命が危うくなる」と教育され、脅されているように感じていました。
脆弱どころか強力に取り締まって対策をなさっているのではないでしょうか。
それでも信者が情報を聞いて組織への信頼が揺らぐとしたら、それは本当の情報だと思うから、良心に宿る公正さの声を抑えることができなくなっている証拠ではないでしょうか。

 

7)報道機関が正確な情報を伝え、エホバの証人のような脆弱な少数派を尊重することは非常に重要です」と訴えている点について
<感想>
私の体験からも弁護団の発表した報告書は教団の児童虐待の実態を正しく評価したものだと思いますし、報道機関は正確な情報を伝えていると受け取っています。
逆に取材に対する日本支部の返答はいつも正面から答えようとせず、ミスリードを誘う詭弁を用いているように思い、ますます信頼できなくなっています。

<日本支部に問いたいこと>
虐待の後遺症で辛い思いをしているエホバの証人2世はあなた方よりはるかに脆弱な少数派の声です。我々の声も尊重した上で対話をしませんか?
そして報道機関に正確な情報を伝えることを求めるならば、エホバの証人日本支部も世間に対して包み隠さず正確な情報を出してください。
「支配者として人間より神に従う」のであれば、解散命令の3要件に当てはまることを恐れずに、過去から現在に至るまで、組織的に輸血拒否などを実質強制していることを認め、それが神に従い、神を喜ばせることだと世間に対して証言をされてはいかがですか?それができないとしたら、あなた方は何を恐れているのですか?

ABCテレビの宗教2世特集に出演しました。

 

エホバの証人2世の私とオウム真理教2世の方のVTR

立正大学の西田公昭先生の解説もあります。

【周囲にバレる恐怖】親がオウム真理教入信で子どものとき信者に

過酷な修行そしてその後・・・旧統一教会だけでない宗教2世の現実と苦悩

※ABCニュース(朝日放送テレビ)newsおかえり内のニュース特集にて

 

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エホバの証人の信条である輸血拒否(「血の誤用を避ける」とも言う)の教理に関して、
現役JWや研究生からよく受ける質問がありますので、聖書から導き出した私の考察を掲載します。


【質問1】輸血禁止などの教理に関して教えて頂きたいのですが、
創世記9:4やレビ記17:10,14などは動物の血に関して述べられているようですが、なぜ人間の血にも適用するのでしょうか?

答え
歴代第二11:17-19を読むと3勇士が命がけで汲んできた水の話があります。
ダビデはその水を「血」とみなして地面に注ぎました。
なので、人の血は命と同じくらい神聖なものと考えたのでしょうね。
この例からすると、人の血も神聖なものなので、動物の血と人の血を区別する意味は無くなります。

ただし、この理屈からすると、献血で人の命が危険にさらされることって無いですよね。
創世記やレビ記で念頭に置かれている血も、文脈を読めば、屠殺された動物の血です。
生きている動物から抜き取った血ではないですよね。
そう考えると、輸血についてどう考えたら良いと思いますか?

【質問2】使徒15章のヤコブが述べた「血を避けよ」は現代のクリスチャンが遵守すべなのでしょうか?

答え
当時の時代背景を考える必要があります。
ユダヤ人は血抜きされていない肉を食べるのには抵抗があります。
律法で禁止されているからです。
一方、非ユダヤ人のクリスチャンは何の抵抗もなく、肉を食べます。
しかし同じ食卓で血抜きされていない肉を食べる姿を見ると、ユダヤ人クリスチャンはどう思いますか?
長年律法を遵守して生活してきたので、神が「すべての食物は清い」と宣言してもなかなか受け入れられなかったでしょう。

そのため、「ユダヤ人クリスチャンと異邦人クリスチャンが同席する会衆では、ユダヤ人の心情に配慮して血は食べないようにしようね」
と合意形成がなされたと考えます。

【質問3】JWはなぜ的外れな輸血拒否を重要な信条にしていると思われますか?

答え
輸血拒否の教理が誕生した歴史を調べてみれば推測可能かと思われます。
https://www.jwstudy.com/ja/

【質問4】15章の「血を避ける」という統治体の決定が現代のクリスチャンに当てはまらないとするなら、その他の性的不道徳や偶像礼拝に関する命令にも従う必要はないということにならないでしょうか?
4つの禁令の内、性的不道徳を除けば食物に関するものです。偏っている印象です。

答え
使徒15:20の命令を再確認します。
1.偶像によって汚された物
2.性的不道徳
3.絞め殺された動物
4.血
の4つを避けることですね。 
これをカート兄弟は「時を越えて守らなければならない命令の4点セット」と考えている点を確認してください。

その上で、これら4つのうち、個人の良心の違いによって許されているものは1と3です。

1.偶像によって汚された肉について
もし、それが性的不道徳と同じ罪だとしたら、何があっても避けなければならないと思いませんか?
でもパウロはこのように、
(コリント第一 10:25) 肉市場で売っている物はどれも食べて構いません。自分の良心のためにいちいち尋ねる必要はありません。 
と述べています。肉市場では偶像に捧げられた肉が食用として流通していましたが、気にするなと言っていたんですよね~。

3.絞め殺された動物について
絞め殺された=血抜きをするまもなく死に、死後硬直によって血が肉にとどまった状態の肉のことです。
これは、自然死した動物の肉を食べるかどうか?というケースにも応用できますね。
(レビ記 17:14-16) 14 あらゆる生き物の命はその血であり,命が血の内にあるのである。そのため私はイスラエル人にこう言った。「どんな生き物の血も食べてはならない。あらゆる生き物の命はその血だからである。血を食べる人は皆,除かれる」。
 15 あなたたちでも外国人でも,死んでいた動物や野生動物に引き裂かれた動物を食べた場合は,自分の服を洗い,水を浴びなければならず,夕方まで汚れた人とされる。その後,清くなる。 16 しかし,服を洗わず,水を浴びないのであれば,その人は過ちの責任を負う』」。

レビ記17章全体を読んで頂くとよく分かりますが、血を食べる者は除かれる=死罪となります。
しかし不思議なことに17:15によると、自然死した動物や野生動物に殺された動物(=血抜きするまもなく死んだ動物のことです)
を食べた場合、どんな処罰になりましたか?
水浴びして1日経てば清くなるんですよ。あまりにも罪が軽くないですか?

これは食糧難の時の特例のような律法だと考えることができます。
であれば、命が危険にさらされている状況で輸血を受けることはどうなるんでしょうか。

【質問5】マタイ26:27~28の記述も血を食べてはならない命令と矛盾しているよう思われますが、どう思われますか?
「皆,杯から飲みなさい+。 これは私の『契約の血+』を表しており。。。」

答え
ダビデの三銃士が汲んできた水(三銃士の命を象徴していた)は飲まなかったのに、
ぶどう酒(イエスの血=命を象徴するもの)は飲むように命令した。
何であれ血液、または血や命を象徴するものを避けなければならないのであれば、
イエスの血を象徴したぶどう酒を飲むことも罪になっちゃいますよ。
この違いは何なんでしょうね。長老に質問したら困ると思います。