僕はピーナッツバターを人より多く食パンにぬって食べる。
そのくせ、コーヒーはブラック。
それが僕の小学校2年から続いている毎朝の日課で、今年で8年目になる。
母からはこの8年間ずっと「あなたはほんとにこだわりがないんだから、えっへん。」
と嫌味なのか自慢げなのか分からない小言を言われ続けている。
僕はベネズエラ生まれの埼玉県育ちだ。
僕の父はベネズエラ人で、母は日本人だ。
ベネズエラ人の父は、25歳のときに
「いつまでも石油に頼ってらんねえ、えっへん。」
と、資源の勉強をするために単身ベネズエラから日本の大学にやってきたらしい。
父は26歳のときに「江戸っ子ベネズエラ人」としてドキュメンタリー番組
に取り上げられてテレビ出演をしたことをきっかけに容姿も良かったせいか
一躍お茶の間の人気者になった。
江戸っ子ベネズエラーメンなどといったグッズも好評をはくしたらしい。
母は、そんな父にゾッコンで
「あんたもお父さんみたいに色男になりなよ~。」
と言う。
僕は、自分で言うのもなんだが地味だ。
感覚的に母の言う色男ではないことは容易に想像がつく。
自分の性格を一言で言うと、それは面倒くさがり屋だ。
ラーメン屋、うどん屋、床屋、面倒くさがり屋だ。
打算的な割りに面倒くさいがりで、自分のこだわりというものが全くない、
そのくせ人と接することもあまり好きな
方ではない。どちらかと言うと苦手だ。極力、一人でいたい。
そんな僕は、自分の人生に夢や希望もない。
ある日、担任の先生が風邪をこじらせて自習になった。
僕は、昔から母に言われている「色男」とは何か?を
図書室で調べることにした。
・・・
「色男」について調べていると、
アイザック・ニュートンの棚に行き着いた。
僕がおもむろに手に取った書物に
アイザック・ニュートンの
「色彩は光そのものである」 という一文があった。
自分の人生に夢や希望のない僕にとってその言葉は
衝撃であった。
【色の豆知識】
灰色とは・・・
黒と白の混色で用心と妥協の色
心の平和を探し求める色で物事に慎重・常にまじめ・バランスを保ち、分別がある
洗練された人柄、控えめに人の役に立ちたいと願う縁の下の力持ち的な色
一方で、受け身でエネルギーがないというところも