「もう、無理!!

・・こんなに暑い&遅れたのに ここから銀閣寺まで山の中歩くなんて泣く。」



京都五山送り火の翌日、

もうすぐ正午だという頃

なぜかまだ『滑石街道』に。

山科から抜ける道、この下には東海道新幹線が走っています。


京都には、その盆地を囲む山々を周回し、反時計回りにほぼ一周するトレイルコースが整備されています。

伏見稲荷をスタートし、清水山、大文字山、比叡山、大原、鞍馬・・高雄、清滝

嵐山を経て上桂までおよそ70km。


京都の夏は暑い!

だから、この日は北部・いきなり比叡山から大原・・元気だったら鞍馬まで歩く予定でした。


なのに。


「コ~~~ンきつね


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京都駅・観光案内所でトレイルマップ(各500円)を購入し

気が付くと、伏見稲荷まえで’アミノバイタル’じゅるっと飲む自分がいました。


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千本鳥居  初めは観光客でいっぱい。


古き日本らしき朱色は ずっと続き

タイムスリップしたかのような錯覚に陥ります。


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どんどん登るにつれ人影が無くなり、奥社へ近づく頃には

めったに人に会わなくなります。


全国に3万社といわれる稲荷神社の総本宮。

おアゲを銜え、紅く鋭い眼つきでこちらを睨む大きなキツネ様。

奥社一帯は、神々しい雰囲気溢れ カメラを向けられませんでした。


日々、家族が健康・円満に過ごせていることに感謝し

ひとつひとつ鳥居をくぐってゆきます。



さて。

’四ツ辻’を左へ入るはず・・


小さな祠が並んでいて入り口が分からない。

そばにあった道標消えかかり まっすぐを指しているようにもみえます。

ずんずん真っ直ぐ下りてゆき

迷子のできあがり~全身たいつwどろん


またこれを登って引き返すのかあ・・


途方に暮れていた時、

「私がご一緒しますよ。」

毎日歩きに来るという地元のおじいさんに救われました。


ちょっと遠回りだけれど、このまま沢沿いで。こちらの方が良いルートですよ。

東福寺へ注ぐ沢に沿って歩き 街へ

トレイルのコースと合流しました。


見知らぬ土地での迷子。

わざわざ一緒に歩いていただいたおじいさんに心から感謝です。


「私は東山トレイルでは、大抵ここから蹴上まででリタイアしますが

おたくは若いさかい、大文字山・銀閣ぐらいまでいけまっしゃろ。

そうそう。

昨日はちょうど大文字焼。その消し炭を今日はみんな貰って帰るんです。

無病息災 ご利益があるんですよ。」


(女性の独り歩き、くれぐれもお気をつけて。そう言うと、また四ツ辻へ登って行かれました。)


知りませんでした叫び、そんな風習があるなんて。


迷子にならなければ きっと知らなかった。



行きたい。。


よく、山を登る人々は、’山に登らせてもらっている’

と、いうけれど。

私は、行かせてもらえるかな。

家族の無病息災のため。お願いしますっ!!がんばる!!!



・・と、思ったのもつかの間。

街中で、

またしても 迷子です。


インターネットでリサーチした際、いろんな方々の歩行記録を読みました。

’京都一周トレイルは、道標もしっかりしていて迷いません’


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泣く序盤にして すでに2度目の迷子ちゃん


泉涌寺(せんにゅうじ)の壮大な佇まいに目を奪われ、ずんずん歩き
総門を抜け 


あらーーー

東大路通りに。

さあ、山へ戻ろうぶーぶー足あと



つづく。