英語をはじめとする外国語が日本語と全く違うとは言うまでもありません。言語の違いが言語の面白さでもありますが、違いが原因で異文化コミュニケーションが行かないことがあります。下の3点は特に英語と日本語の場合にはスムーズなコミュニケーションを阻害するものになりやすいです。この3点を意識しながら相手が困難するところを理解してあげましょう。 

 

  • ストレートに話す 

英語はストレートに話すことが特徴の一つです。一方、日本語は遠い回りの言い方で察してもらうことが特徴だと言えます。やさしい日本語・英語が必要な異文化コミュニケーションの場面では、これに配慮する必要があります。特に指示を出す時には、日本語的に「してもらえれば」のような言い回しよりも「してください」とはっきり言った方が相手に伝わるでしょう。逆に「してもらえれば」の柔らかさが分からない外国人は「してください、してほしい」と素直に発言をしがちです。ポイントは相手の理解度に合わせていつもよりはっきりした言い方をすることと、相手の不自然かつ失礼な発言を気にしないことです。 

  • 説明の順序が違う 

外国人と話す機会があれば、言葉が英語だろうが、日本語だろうが、彼らの話し方がストレートだと感じたことがあるでしょう。英語などでは、話のいちばん大事なところをどんと最初に持っていき、それから説明していくという話し方が普通です。一方での日本語はその真逆です。背景の説明などから始めどんどん話の腰に向かっていきます。そこで気を付けて欲しいことは、やさしい日本語を話す時にできるだけ一番大事なことを最初に言うことです。長い説明の後になれば、話が長くなり分かりにくくなります。やさしい日本語で文章を短くする理由の一つは相手の聞く時間、つまり集中時間を短くするためです。反対に外国人は一番大事なところからなぜそうであるかを説明していくという話し方をしがちです。言葉だけじゃなく話の構造も違うということを意識することが大事です。 

  • 敬語 

敬語は英語にないものです。敬意を表すことがないわけではないですが、その時は日本語ほど言葉の変化が激しくないです。「食べる」「いただく」「召し上がる」などのように場面によって大きく変わる日本語に対して、英語は「eat」という一つの言葉しかありません。これによって、外国人には「食べる」や「いただく」といったニュアンスが分かりにくく、失礼に当たる発言をしてしまうことがあります。敬語から切り離せない上下関係も多くの外国人には無縁のものです。一般的に「親しくない人や先生や上司に敬語を使いなさい」と教わり、敬語とため口を区別し話すことができたとしても、「友達以外は敬語」という単純すぎる認識のせいで、固い招待面の態度を抜けない嫌いがあります。反対に、敬語はうまくできず、誰に対してもため口で話してくる人もいます。敬語は日本語の大事なものですから、外国人相手の敬語の使いすぎや使わなさすぎを気にせずにやさしく正しい使い方を教えてあげればいいでしょう。