年末のご挨拶とちょっとしたお話 | B面日記

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何というか、日記

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今年は忘れてしまう事のできない年になりました。東日本大震災。
それに続く原発事故。衝撃的な映像が思い出されます。
文明の進んだ現代にこんな事が起こっていいのか、と思いました。
被害にあわれた方々が、一日も早く自分らしい生活を取り戻せますように。
また、お亡くなりになられた方々のご冥福をお祈りします。
 
今年の漢字は「絆」だそうです。確かに日本人としての自覚、一体感を感じました。
また身近な人から大事にしようと思いました。それだけが今年の収穫でした。
今年もご愛顧ありがとうございました。来年も何とぞよろしくお願いします。
社員一同
       
―・―・―・―・今年はこの話題を避けては通れないでしょう・―・―・―・―
 
福島第一原発の事故を見て聞いて、なぜそうなの?と思う事が沢山出てきました。
なぜ、安全なはずの原発で事故が起きるの?本当に想定外だったの?
計画停電は本当に必要だったの?などなど。疑問だらけの中で一つだけ調べました。
なぜいまだに原発推進の声が上がるのか? その本当の理由。
 
   関連企業、関係者の利権
原子炉を作っている会社、関連の建設会社、運営している下請け孫請け会社、政治家、
マスコミ、学者、政治家など、沢山の人が関わって原発は成り立っています。
電気事業者が一年に支払う原子力関連の費用は総額で2兆円を超えるそうです。
膨大なお金が動いています。利益を追求するのは企業として当然だし、
学者も研究にはお金が必要です。政治家も活動資金が必要なのでしょう。
 
   電力会社の利益
電力会社の利益は法律で原価の4.4%と法律で決まっています。
原価が膨らむと利益が自動的に増える計算です。
原発は建設コストが非常に高く、運転のコストはそれほどかかりません。
電力会社にとっては、安価に設置できる自然エネルギーより、
はるかに儲かる発電方式です。
 
   地元に交付金と税金
原発を誘致すると地方自治体に交付金が出ます。
交付金で潤い、箱物を沢山造った結果、その維持費がかさんでしまい、
次々と原発を誘致せざるをえない自治体もあります。
また核燃料税という原発が動き続ける限り地方自治体に入る税金もあります。
 
   関係者のプライドと仕事
専門家はその分野ではエリートですが、他の分野ではただの人です。
従事しているのが先端技術であればあるほど他に応用ができません。
うまく他の職にありついたとしてもやりがいも収入も減ってしまいます。
わざわざ失職するような言動をしないのも当然です。
また原発に人手を取られて地元の農林漁業や地場産業は衰退しています。
原発がなくなったからと言ってすぐにそれらの産業を復活して、
働き口を確保できるわけではありません。
 
   原子力技術は核兵器に通じる
原発で使われるウラン、プルトニウムを濃縮することよって、
核兵器を作る事が可能です。
もちろん核兵器を作るために原発があるわけではありません。
ただ日本にも濃縮の施設があり、核兵器製造の潜在能力があることは事実です。
世の中にはいろいろな人がいますから、
それを維持したいという声があることは否定できません。
 
   止めるとただのお荷物に
たとえ耐用年数の過ぎた原発でも動かせば利益を生みますが、
止めれば金のかかるお荷物になります。壊すにはさらにお金がかかります。
廃炉は未知の作業で、汚染された炉を安全に処分できるのかさえわかりません。
汚染瓦礫の最終処分場はどこにするのでしょうか?
受け入れても良いという自治体がどこにあるのでしょう。
札束で解決するのでしょうか?
 
以上です。掘下げ切れなかった気がします。
間違い等ありましたら、ご指摘ください。
今年は微妙な問題について書きました。
気を悪くされた方がおられましたらお詫びします。
 
競争の激しい自動車業界は健全です。お車のご用命はぜひ当店へ。 12/19健一
 
(この文章はカレンダーに添付した文章を加筆修正したものです。)