車検。
ほとんどの人にとってはあまり面白くない言葉でしょうか?
私にとっては大切な仕事の一環ですし、
自動車を総合的に点検整備する良い機会だと思います。
車検制度がなくなれば、自動車整備にかかる費用は却って
増加してしまうという試算もあるんですよ。
良心的な制度だと思うんだけどな。
そう車検、それは日常業務。
いつもなら何のストレスもない作業。
しか~し!!
自分のマシンっていうだけでもかなり億劫なのに、
いじりまくってしまったバイクのソレは、非常にメンドクサイ。
誰か好きにやってヨ・・・
と言っても誰かやってくれるわけもなく、盆休みを利用して、取り組むことにしましたよ。
純正のまま、改造無しならばヘッドライトが照らす位置の調整、
光軸調整ぐらいで通過するはず。
しかし、好き放題いぢくリ倒してしまった私が、
今回乗り越えるべき大きな壁は二つあると思います。
①排気騒音の問題。
②排気ガスの問題。
あとの、ハンドルを交換して車高、車幅が違うとか、
1人乗り仕様になっているとかは、諸元の書き換え、構造変更?
で対応できるはずなのでたいした問題ではないだろうと。
しかし余談ですが、XRの光軸調整は構造的に難しいですよ。
調整して、本締めしようとするとまた狂ってしまうという仕組み。
まー光軸は二輪の場合、体重のかけ方、ハンドルの切り方で変わってしまうものなので
そんなに気にすることもないんですが。

街行く人が振り返り、小学生が耳をふさぐ、爆音のバンス管装着車を
恐れ多くも友人の指定工場に持ち込み、測っていただきます。
基準は、最高出力時の回転数の75%(最高出力時の回転数が5000回転以上の場合は50%)
の回転数で、排気流方向から45度、排気管から0.5m離れた場所の音を測定。
その結果が94db以下。ならOK。だそうだ。
XRの最高出力時の回転数って?そんなカルトQ知らんわ・・・

っと、しっかりと車検証に記載されてました!
XRの最高出力回転数は7000RPMだそうです。
だもんで、その50%、3500RPM時の騒音を測るのが正解らしい。
測定結果。
96db。意外に静かか?
これなら測定誤差の範疇とも考えられないこともない。
もしかしてこのままいけるんじゃないだろか?

次。
排ガスの測定。
基準はCO・HCがそれぞれ4.5%、2000ppm以下。
COは軽くクリア。HC2000ppm前後を行ったり来たりというところ。
HCとは未燃焼ガスの事、燃え残りのガソリンが検出されるわけで、
初期状態よりガソリンが濃くなってることはこれでも裏づけられるわけですね。
HC多めだけどギリギリセーフかな?
(排ガス規制は平成20年9月1日登録車から新基準が適用されています。
CO・HCがそれぞれ、3.0%、1000ppm以下に改められています。
私のは8月28日登録なのでXRの中では例外と言っていいでしょう。)

いろいろ測ってみると下のサイレンサーに検知棒を差し込んだ方が
数値が少な目に出ることに気付く。
X型配管なのに何故?(笑)
なんとか車検、行けそう!?
さっそく今日行って見ちゃうおうか!なんて思いつつも、少し念入りに整備して、
少々の細工もして、気づくと3時過ぎ。
やっぱり明日にしよう。
あせって行ってもロクな結果になるまい。
盆休みは検査場営業しっぱなしだしね。
ガラガラの検査場もオツなものだよ。
なんて考えてるうちに夕方。そして気付く。
明日あさっては土曜、日曜で、盆休みなしの検査場も休みなんじゃないの?
やっちまった・・・・
細工済みのマシンではまともに走れんし、
明日もあさっても家族サービスに徹する。 コレ、自動的に決定。
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※次の車検場での顛末はファン限定記事とさせていただきます。※
※大変申し訳ありません。連絡いただければ質問にはお答えできますので。※