カーセンサー様より写真参照

お立ち寄りいただきありがとうございます😊

④から、かなり脇道に逸れてしまいましたが、ここからもとに戻します😊

ここではマイカー購入とミニモンちゃんの彼氏の話をさせていただきます😊



第一話

マイカー…それは自由の翼🪽


1992年1月、初めて自分のクルマを購入しました。

ウチの会社の社宅は車両持ち込みは可能なんだけど、購入のための車庫証明はダメ!!

さらに独身者は一括購入の上、通帳に残金が30万円以上なければダメ…

と言うキテレツルールがありました。

これは、当時バブル全盛期で派手にお金を使う人が多く、分不相応な高級車を乗り回し、結果借金地獄に陥って悲惨な末路を迎えた人がいて、同じ轍は踏ませまいと会社がとった温情の措置で、これ以降は駐車場に高級車が止まることはほとんどなくなったのでした。

なおワタシの場合は貯金がそれほどあるわけでもなく、また車庫証明も取れないため、結局購入出来るのは、車庫証明のいらない軽乗用車のみ…

とりあえず、軽乗用車ならばDAIHATSUでしょ?

ってことで販売所に行ったら、いきなり入口に展示されている

 真っ黒い ミラ ターボ TRxx

が目に飛び込んで来ました。

 なにコレ…

 なんかボンネットに穴が空いてる

 めっちゃ早そう…

まぁ一目惚れですね…

受付に行って、

 コレください…

って言うと、人気車のため、名義変更やナンバー取得など諸手続きに3か月かかると言われ、なんとかならないか交渉してみたところ、

 新車ではなく新古車扱いに

 なるものの

 入口に展示してあるモノなら

 すぐに用意出来る

とのこと。

一目惚れした車が手に入るのならば何の問題もありません。

二つ返事で購入しました。


ちなみに、先輩からはコンポだのカーステレオだのよりも保険だけは良いやつに入っとけ…

と言われましたが、

 どこ吹く風

で、カーコンポとCDはチェンジャー式にするか単品挿入型にするかしかアタマにありませんでした…

結果、カロッツェリアの六連チェンジャーのカーコンポになりました。


第二話

自分のクルマ、最高〜!?


契約から約1週間で納車され、乗った瞬間に違和感…

なにコレ…

 ハンドルが…重い😨

 窓がハンドル式…😨

 ドアが前のみ…😨

欠陥車じゃないけど…安かったワケだ😭

でも初めての自分のクルマ…嬉しい😄

まずはCDを入れないと…

もちろん1枚目はTHE ALFEE

 『Arcadia』

2枚目は、竹内まりや

 『Request』

3枚目はZOOのミニアルバム(笑)

のみ…

あとはこれから揃えるとして、とにかくFMラジオも楽しかったです。

千葉では数年前に『BAY FM』が開局し、流れているだけでオシャレな感じだったし、ヒット曲はバンバン流してくれるし…

当時は

 小田和正

 『ラブストーリーは突然に』

とか、

 Kan

 『愛は勝つ』

とかが流行っていたような…

ホントに自分のクルマ…最高〜🤣

ハンドル重いけど…😭

 

第三話

ミニモンちゃんから合コンのお誘い…


当時、短大2回生のミニモンちゃん、千葉文化会館でのライブからずっと連絡は取り合っていました。

もっとも、最近ミニモンちゃんにはお付き合いしている人がいて、直接会ったことはなかったのですが、話を聞くだけで、あまりワタシとは合わないタイプかなぁ…と😓

そんなミニモンちゃんの彼氏が主催する合コンに男性の人数が足りないと言うことで参加することになったのです。

実際にはミニモンちゃんの運転手…


指定されたお店は駅付近のビルの半地下…

オシャレ…なんでしょうねぇ…多分

集まったのは彼氏の友達2名(高校時代のサッカー部のチームメイトらしい)

いかにもクラスの1軍でした…みたいな雰囲気…

たとえば、知らない話を知ってる前提で話して来て、わからないとバカにして来る感じ…全員がそうではないと思いますが、基本的にみんなそんな感じで、しかもその筆頭がミニモンちゃんの彼氏…

もう、この段階で来たことを後悔…


対するミニモンちゃん側は高校時代のアル友ちゃんと彼女と同じ学部の友達…まぁ積極的に騒ぎたいようなタイプの人たちではないかな…


初手から男側が騒ぎすぎて、女性陣がガマンしてるのがものすごくわかる…

相手を楽しませよう…とか、気を遣うとか、そう言うのが全く感じられない。

お呼ばれしている立場なので、黙っていましたが、まぁうるせぇこと…

本人達は楽しいんだろうけど、会話に付け入るスキがない…

そのクセ、相槌は求めて来る。

まともに答えられないとバカにされる…

もう…帰りてぇ〜


第四話

なんか謝ってるミニモンちゃん😊


自称『陽キャ』共に蹂躙される飲み会…マジでつまらねぇ…

集められた女の子達も同じように思ったのかワタシや他の女の子と会話をしだします。

すると、

 なに勝手に盛り上がってんの?

みたいに言われ、悪者に…

それに会話の端々にコチラを見下す言葉を言ってくる。

 底辺の社会人が〜

とか…まぁそれは当たってるけど、少なくとも学生の立場でそれは言っちゃダメでしょ!!

それに、女の子をめちゃくちゃ下に見ていて、陰キャの女なんて簡単にヤれるとか普通に言ってるし…

いやいやいや、マジでコレ…ダメなやつだわ…

ミニモンちゃんを呼んで、

 悪いんだけど、帰るわ

 こんなつまらない合コン

 初めてだわ…って言うか、

 マジでアレが彼氏なの!?

それでもミニモンちゃんはなんか必死に謝ってる。

そんな中、ヤツらは大騒ぎしてる…

なんで?

なんでミニモンちゃんが謝ってるのに大騒ぎしていられるの?

悪いのはコイツらでしょ?

久々にイラッとしてます…ワタシ!!

キライなんですよ昔から、当たり前のように理不尽を通す奴…

そんなミニモンちゃんに気づいて、彼氏が来ます。

謝りに来たのかな?

と思いきや、出てきたセリフは、

 テメエ、人の女に

 手ぇ出してんじゃねえよ…

でした。

ミニモンちゃん含め、女性陣は全員ポカ~ン…

男性陣は

 なんだケンカか 

 そんな陰キャなんか

 軽くぶっ飛ばしてやれよ

とか言ってるし…

 アホくせぇ

ヤベ、心の声が口から…

その瞬間、彼氏以下男性2名もいきり立つ…

 テメエ、ちょっと来い

なんか、どこかに連れて行かれるみたいです。


第五話

キレたのはミニモンちゃんでした😊


連れて行かれたのはビルの裏の駐車場…

正面には酒で真っ赤な顔をしたミニモンちゃんの彼氏…ニホンザルみたい…

よし、今からコイツのあだ名はサル助だ!

そしてワタシの左右から両腕をつかむサル1、サル2。

サル助がなんか言ってる

 テメエみたいな陰キャ野郎は

 大人しくしてりゃ良いんだ

 弱いクセによ〜

そう言って、いきなりの前蹴り…

あ、そうだ、コイツらサッカー部だったっけ!?

まぁ、蹴られてやる義理もないけど…

ホントなら蹴るタイミングでヒザの上に乗る『出足挫き』が有効なんだけど、こんなケンカで使いたくないしなぁ…と、すれば全弾回避で!!

ただ避けるにも両脇がジャマだなぁ…ならば、迫る蹴りには正面から前蹴リで返す…足の裏同士がぶつかるが、こちらはご丁寧に両脇を支えてくれてる。

固定されてる方と不安定な方なら吹き飛ぶのは不安定な方と言うのは自明の理、当然のように後ろによろけるサル助。

そして両側から肩と手首を掴んでいるサル1とサル2…あえてずっと握りっぱなしにしていた自分の拳を開く…その瞬間にワタシの手首掴んでいた相手の手の指が離れ隙間が出来るので、両肘を曲げ、その隙間から素早く手を抜き、サル1サル2の肩甲骨あたりを押して前方に突き飛ばす…

よろけているサル助にぶつかるように!!


サル3匹はもんどり打って地面に転がり、立ち上がろうともがく。

その際、なんかいろいろ言ってたなぁ

 陰キャは大人しく言うことを聞け

とか、

 生意気だあ〜

とか…

 その状態で言われてもねぇ〜

 今、最高にかっこ悪いよ

 自称『陽キャ』くん達!?

もう、煽りモード全開です。

その後も立ち上がって、シロウトみたいな蹴りとかしてくるけど、全部受けきってやりましたよ…

もともと防御は館長のお墨付きです。

突進してくる相手の肩や肘などに手を添え、腰のキレだけで体勢を替え、少し押すだけで相手の突進の方向が変わり、しかも酔っているから躓いてコロコロと転がる…

全力の空振りって結構疲れるもんなんだけど、その上地面に転がされて立ち上がるだけで大ダメージです。

 ごめんね、陰キャだけど、

 弱いわけじゃないんだ

 侮りすぎだよ…おサルさん達…

そのうち、サル共の動きが止まります。

俯瞰して観察…荒い息…地面に転がったまま立ち上がれない…もはや戦闘能力はないと思うけど…ケガは…なし!!

酔っぱらって過激な運動しちゃダメってことだね😓


構えを解き、その場をあとにしようとすると、そこに立ってるミニモンちゃん…

 ごめんね、陰キャくん

だ〜か〜ら〜なんでミニモンちゃんが謝るの?

 キミが謝ることじゃないよ!

 ただ彼氏のセンスは最悪!

 こんなのと居て楽しい?

ワタシも少し気が立っていて、言い方は辛辣に…

するとミニモンちゃんはサル助に近寄り、ゆっくりと立たせてから、大振りで頬を叩く。

乾いた音が辺りに響く…

 昔のよしみで付き合ったけど、

 何もかも、もううんざり…

 二度と彼氏ヅラしないで!!

そう言ってミニモンちゃんはサル共を放置して、その場を離れます。

店に戻ると心配そうにしている女性陣。

 みんな、ごめんね

 飲み直そうか…

 陰キャくん、いい店知らない?

いきなりのムチャ振り、まぁここはミニモンちゃんの顔を立てて、

 知り合いのお好み焼き屋さん

 が近くにありますが…

 皆さんお腹すいてます!?

コレには皆さん、ものすごく同意してくれて…イラつきすぎて食べた気がしなかったらしいです。

と言うことで、いつもの行きつけのお好み焼き屋さんへ直行、大将のスペシャルを味わいました。

なお、

 合コンをめちゃくちゃに

 してしまったお詫びとして

 奢りますよ。

と言ったら、

 責任はワタシにもある 

と言ってミニモンちゃんが引かず、また女性陣もつまらない飲み会から救い出してくれたことに感謝してワリカンに…とは言え、それではワタシのメンツが立たないと言うことで、ここの料金は社会人のワタシが出し、女性陣には県警のお巡りさんとの合コンの約束を取り付け(警察官は意外と内気な人が多く、出会いが少ない…らしい)

そしてミニモンちゃんには春に発売される新しいALFEEのCDをプレゼントしてくれると言うことで折り合いがつきました。

もっとも結局その日も『焼き人(ヤキンチュ)』をさせられたので、その分、大将が料金を安くしてくれ、なんとかメンツが保てた次第です…


第六話

マシンで飛び出そう


女性陣を見送ったあと、ミニモンちゃんに彼氏と付き合った経緯を聞いたのですが、子供の頃、同じ幼稚園に通っていた幼馴染で、大学でバッタリ出会い、懐かしさから付き合うことになったものの、他人を見下す態度や仲間に自分を大きく見せようとする態度、そのダシに自分が使われていることに嫌気がさしていたらしいです。

別れられてスッキリしたとのことでしたが、やはり失恋には違いないワケで…


よし、決めた

 ミニモンちゃん、ドライブしよう

その日、ワタシはミニモンちゃんからハンドルキーパーとして呼ばれており、酒は一滴も飲んでいません…

その上、外には買ったばかりの相棒

ミラターボちゃん…

 どこに行く!?

ワタシの問いに、

 どこでも…いいよ

って、

 コラ、その言い方は

 誤解するぞ!

 いくらオレだって

 男なんだからな

ミニモンちゃんはケラケラと笑って

 そんな度胸ないでしょ

 もしあったら、この状況で

 そんな人の助手席には

 乗りません。

あ、…よくおわかりで…

確かにこの状況で手を出せるような間柄じゃないもんなぁ…

それに全面的に信頼されてる感じだし…

なんかズルいなぁ…


買ったばかりのミラターボは気持ちよく走り、カーステレオからは二人をつなぐTHE ALFEE…

2人で曲を聴いて、ハモって、失敗して笑って…

最高に楽しい時間…

クルマはそのまま…海へ…


銚子の犬吠埼灯台 参照

朝方の海…

朝日が昇る寸前、空が上から順番に

 藍、薄青、オレンジ

 のグラデーション

になる。


 寄せる波が今

 二人の素足を濡らす

 はしゃぐキミ 静かな海

 青い傷を洗い流して

 目覚める愛…


Time and Tideがこれほどピッタリとハマるシチュエーションも珍しい…

この幻想的な光景を二人で砂浜に腰を下ろして観ている。

 キレイ

そう言い、ミニモンちゃんが目頭を押さえる。

泣いてるの!?

なんとか慰めようとするが、言葉が出てこない…


いっそ、このまま…


とも思ったけど、彼氏と別れたばかりの女の子に手を出すとか、それはちょっと違うと思う…


うーん、どうしよう😥


まぁ、これはこれで良いか。


あのまま続けていたら、絶対にろくでもない目に遭わされたハズのバカ男と別れられて、彼女の中で一つのケジメがついたことを喜ぼう。


この瞬間、ワタシは唯一目を見て会話の出来る女友達であるミニモンちゃんと、もしかしたら人生を共に歩んで行くのかも知れない…と言う、予感めいたものをおぼえましたが、ミニモンちゃんはそうでもない…のかな?


だから今はまだ焦らなくて良い。


彼女がその気になるまで、


仲のいいアル友のままで…


 

 痛みを覚えた心に

 もう一つ愛が芽生えて

 新しい日が昇る

 二人の夜明け

 I need Your love

 月は欠け 潮は満ちる

 別れも出会いも

 全ては

 Time and Tide