腕時計放浪記
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二本目の時計・・そのようなことを考えることすら無いまま最初の1本から5年ほど過ぎたでしょうか。

今思うとだいぶ健全な感覚であったと思います。。

 

ブライトリング ナビタイマー。

もちろんそれまでも存じ上げてはいたのですが、なにやらごちゃごちゃした時計・・という印象でした。

しかしある時ショーケースでしっかりと見る機会がありました。ごちゃごちゃしているけれど、これはものすごく精密に設計されているものでは?と初めて気が付いたのです。

 

その後ナビタイマーの虜になり、あらゆるモデルを調べ、スタンダードなモデルを購入する決意を固めました。

今回は百貨店の正規店に。

今思うと過去に新品かつ正規店で時計を購入したのはこの時計のみです。

(ちなみに車とバイクで通算20台程度購入しましたが、2台のバイクを除き中古でした。)

 

購入前にはその精緻な文字盤に惹かれていました。

計算尺どころかクロノグラフの機能すら使うことはありませんでしたが。(一般的にも実用道具としてクロノグラフを使用される方はあまりいないのでは・・と想像しますが。)

 

しかし今思うと、ラグの造形をはじめとして、ケースについても相当追い込まれた秀逸なモデルであったと感じます。

ドーム型のサファイヤクリスタルもとても良い出来です。この角度からの眺めが大好きでした。


 

ムーブメントはETA7750ということで、現代のB01のような自社ムーブメントとは異なります。

ローターはゴロゴロ・・という音を立てて、お世辞にも精密感は感じられません。

B01の感触は確かめたことがありませんが、この点がどのように進化しているか興味がありますね。

 

リューズの感触は、軽すぎも重くもないちょうど良い感じで、針飛びも無く良くできています。

プッシャーは、ぐっと押し込むと「ブツッ」というクリック感とともに動きます。

 

装着感の点では、ブレスが良く動き第一印象としては悪くはありませんでしたが、本体部分の重心が高いのかバランスの悪さが気になるようになりました。


私の人生では、どちらかというと嫌な思い出を背負った時計でした。

子供が生まれて少しした後、手放すことにしました。

 

 

 

 

 

 

 

 

機械式腕時計としては初めて購入した思い出の時計です。

 

当時まだ新入社員でした。

私は車が好きで、当時愛読していた車雑誌によく時計特集が組まれていました。(最近は車雑誌と時計特集はセットが当たり前になっていますが。)

最初に配属されたプロジェクトのマネージャーが時計好きで、話が耳に入ってきていたのにも影響されたかもしれません。

車だけでなく、靴や腕時計などいろいろと興味が湧いてきた時代でした。

 

そんな中、一番気になっていたのがカルティエのタンクディヴァンでした。

白文字盤にローマ数字、そして幅広の黒のクロコベルトがとてもダンディで、こんな時計が似合うビジネスマンになりたいと思ったものです。

 

いざ実物を見てみたいと思ったもののカルティエの専門店に行く勇気もなく、またいろいろと時計を見てみたいという思いもあり、心を決めて中野の時計店へ。

タンクディヴァンも実際に見ることができ、心を撃ち抜かれました。

 

このお店で購入し、しばらくはこの1本を使い倒しておりました。(真夏も革ベルトで頑張りました。。)

 

 

太いベルトのためか、スーツだけでなくカジュアルでも意外といける時計でした。

数年前に売却していしまいましたが、今思うととても”面白い”時計で、初めての時計ということも相まって深く心に刻まれております。

 

中身がETAでガワ時計と世間では評されるところではありますが、そのようなものに惑わされず、本当はこんな時計こそ売却せずに手元に置いておくべきであったのかもしれません。