『他からの支配や制約を受けずに、自分自身で立てた規範に従って行動すること。』である。
大人でも難しいことのように聞こえるが、それを子供でも簡単にできるようにする魔法がある。
それは、『心から愉しむ』ことだ。
合氣道の稽古を例にしよう。
『雨が降ろうが寒かろうが、自分で決めた習い事（稽古）には必ず出る。』かどうか。
稽古が愉しければ、たとえ怪我をしていたとしても、その場に行きたいと思う。そして実際に来てくれる。
ところが、親が子供に「必ず出なさい」と言うのなら、残念ながら「自律」は育たない。
これは「他律」である。
『自らの意識によらず、他からの命令や強制によって行動すること』。まるで、ロボットを育てているようなものだ。
言葉を変えると、本人が「心から愉しい」と思えることをしている限り、自ずと「自律」は育まれる。
では、自ら行いたくなる程「愉しいこと」とは何か？
それは、自身が成長していることを実感できる喜びに他ならない。
人は、本質的に成長することを愉しみ、また渇望しているのだから。
（大高真）
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