―銀魂小説―その3です♪
グラタン、唐揚げ、チキンにピザとテーブル の上には隙間も無い程の料理が並べ られ、銀時と土方は時折他愛もない 話をするが、やはり両者ともぎこちな くただひたすらに手を動かし食事に 没頭していた。
土方の頭には先日銀時が電話口で話 があると言った事が気になって仕方 がない。
多分、あの時の告白の返事なんだろ うがそれを自分から切りだすのも何 か不自然だ。
一方、銀時は自分から電話でああ言っ た手前、なかなか切りだすタイミングが ない。
黙々と食事に没頭する二人の間に、 何か気まずい空気のようなものが流 れていた。
『あ″-面倒くせぇ!何時までも迷 ってるなんざ、俺らしくねぇ!』
銀時はドリンクをグイッと飲み干すと、
「土方。話がある」
「お、おう。何だ」
土方は一瞬身体を硬くし、身構える。 まるで、判決を待つ囚人のような心境 だ。
「あの時の返事だ。…ちょっと耳貸せ 」
「…分かった」
土方は複雑な心境でテーブル超しに身体 を傾ける。
そして、その耳元に顔を近付けた銀時 は一瞬の躊躇いの後、囁いた。
「…俺も、好きだ」と…。
土方はしばらく瞳を見開いたまま、 画面の停止画のように動かなかった 。
やがて、ゆっくりと席に座り直すと 銀時を真っ直ぐに見つめながら口を 開く。
「…本当か?」
そう、一言言うのさえやっとだった。
まさか思いが成就するとは、正直少し も思っていなかった。
「…何度も言わせんな。あ、そうそう 。一応言っとくが、浮気は駄目だぜ? 」
「誰がするか!そう言うお前こそ、他 の野郎が言い寄って来ても相手にす んなよ」
「阿呆か!誰も来ねぇよっ」
「…銀時、ありがとう」
土方は、精一杯優しく微笑んだ。
初めて見るその表情に、銀時は一瞬ド キッとしてしまう。
『…何だこいつ、こんな顔も出来た んじゃねぇか』
「ところで、食後のデザートはいいのか ?」
「あ!食う食う!食後に食うパフェが一 番の楽しみなんだよな」
「いいぞ。今日は好きなだけ食えっ」
楽しげに会話を交わす銀時と土方。
つい先程までの気まずい空気が嘘の ようだ。
ふと窓の外を見た銀時は、空からチラチラ と白いものが降って来たのに気づく 。
「おい。土方見ろよ。雪だぜ。正にホワ イトクリスマスだな」
「へぇ。なかなか粋な計らいじゃねぇ か」
「ああ」
二人は顔を見合わせ笑みを交わす。
夕暮れが近づく江戸の街に、静かに雪 は舞い降りていく。
まるで、人々の幸せを願うかのよう に…。
―完―
いかがでしたでしょうか♪
銀魂小説パート2、少しでも楽しん で頂けたら幸いです♪
それでは、このお話を読んで下さっ た全ての方が幸せな時を過ごされま すよう、 そして感謝を込めて…☆
☆メリークリスマス☆
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―銀魂小説―その2です♪
「お前…まさか、ほんとに知らねぇの か?ほら、これだよ。これ」
と、メニューを指でトントンと叩く。
「あ?メニューがどうしたって?」
土方が指で示す箇所を覗き込んだ銀 時の目に、クリスマスメニューの文字が飛び込 んで来た。
「え!?今日ってクリスマスだったっけか!?」
「当たり前だろが。お前、メニュー見てて 気づかなかったのか?街だってかな り前からクリスマス一色だろうが」
「しょうがねぇだろ。ここんトコ依頼も 無くてあんま外に出てねぇんだから」
銀時はメニューを見直すと、
「さ、それより飯だ!早いトコ頼んじま おうぜっ」
「おう。俺も急いで来たから腹減って しょうがねぇんだ」
そして次々と注文をし、料理が運ばれ て来るまでの間銀時は努めて普段通 りに振る舞おうとしていた。
―あの日、屋根の上で土方と対峙し た時からしばらく経った頃、いきな り土方から呼び出された。
てっきりあの時の再戦かと思い、こ ちらもそのつもりで指定された場所 に行った銀時は、正に面食らうという 文字に相応しいセリフを聞いた。
「お前が好きだ」と…。
文字通り、何の前触れもない告白だ った。
いきなりの言葉にさすがの銀時も動 揺を隠せなかった。
普段の銀時なら即、一笑に付すところ だろうが今回はさすがに勝手が違っ ていた。
自分も土方に対して少なからず好意 的な印象を持っていたからである。
…まぁ、一人の人間としてだが。
瞳を見開いたまま驚愕している銀時 に、土方は更に続けた。
「あの時の、屋根の上での一件以来お 前の事が頭から離れない。気づけば いつもお前の事ばかり考えてる」と… 。
…同じだった。銀時もあの日以来土 方の事ばかり考えていた。
お互い護るものの為に命を賭ける、 真っ直ぐな魂に惚れたという事だろ う。
だが銀時にとっては、土方に対して特 別な感情はまだ持ち合わせていなか った。
「銀時、返事はいつでもいい」
いつの間にか呼び方も万事屋から銀 時に変わっていた。
そして、去って行く土方の背中を銀時 はただ無言で見送っていた。
一人残された銀時の心は複雑だった 。
まさかこの歳で、しかも男に告白され るとは思ってもいなかった。
だが、土方の瞳は嘘を付いていない 。いつもの馬鹿みたいに真っ直ぐな 眼差しで、真剣に思いを伝えていた。
『…仕方ねぇ、真剣に考えてやっか 』
その日から幾日か経った頃、銀時も ようやく自分の気持ちに気がついた 。
新聞の写真やテレビのニュースに新選組の 名を見れば、無意識に土方の姿を探 す自分がいる。
街で新選組が使用する車を見掛けれ ば、つい中を覗き込んだり辺りを見 回してしまう。
こんなのは俺じゃない!と頭から否 定してもやはり自分の心に、魂に嘘は 付けなかった。
『しょうがねぇ。分かったよっ』
銀時がようやく自分の心と正面から 向き合ったのがつい二日前。その次 の日に土方から呼び出されたという 訳だ。
だから、街がクリスマスシーズンに突入して も銀時には全く気がつかなかったと いうのも無理はない。
「どうした、銀時。何かいつもと違う な」
「そ、そうか?俺はいつも通りだぜ? それにしても、これ上手ぇな」
と平静を装い、食べかけのグラタンを口 に運ぶ。
その3へ続く
「お前…まさか、ほんとに知らねぇの か?ほら、これだよ。これ」
と、メニューを指でトントンと叩く。
「あ?メニューがどうしたって?」
土方が指で示す箇所を覗き込んだ銀 時の目に、クリスマスメニューの文字が飛び込 んで来た。
「え!?今日ってクリスマスだったっけか!?」
「当たり前だろが。お前、メニュー見てて 気づかなかったのか?街だってかな り前からクリスマス一色だろうが」
「しょうがねぇだろ。ここんトコ依頼も 無くてあんま外に出てねぇんだから」
銀時はメニューを見直すと、
「さ、それより飯だ!早いトコ頼んじま おうぜっ」
「おう。俺も急いで来たから腹減って しょうがねぇんだ」
そして次々と注文をし、料理が運ばれ て来るまでの間銀時は努めて普段通 りに振る舞おうとしていた。
―あの日、屋根の上で土方と対峙し た時からしばらく経った頃、いきな り土方から呼び出された。
てっきりあの時の再戦かと思い、こ ちらもそのつもりで指定された場所 に行った銀時は、正に面食らうという 文字に相応しいセリフを聞いた。
「お前が好きだ」と…。
文字通り、何の前触れもない告白だ った。
いきなりの言葉にさすがの銀時も動 揺を隠せなかった。
普段の銀時なら即、一笑に付すところ だろうが今回はさすがに勝手が違っ ていた。
自分も土方に対して少なからず好意 的な印象を持っていたからである。
…まぁ、一人の人間としてだが。
瞳を見開いたまま驚愕している銀時 に、土方は更に続けた。
「あの時の、屋根の上での一件以来お 前の事が頭から離れない。気づけば いつもお前の事ばかり考えてる」と… 。
…同じだった。銀時もあの日以来土 方の事ばかり考えていた。
お互い護るものの為に命を賭ける、 真っ直ぐな魂に惚れたという事だろ う。
だが銀時にとっては、土方に対して特 別な感情はまだ持ち合わせていなか った。
「銀時、返事はいつでもいい」
いつの間にか呼び方も万事屋から銀 時に変わっていた。
そして、去って行く土方の背中を銀時 はただ無言で見送っていた。
一人残された銀時の心は複雑だった 。
まさかこの歳で、しかも男に告白され るとは思ってもいなかった。
だが、土方の瞳は嘘を付いていない 。いつもの馬鹿みたいに真っ直ぐな 眼差しで、真剣に思いを伝えていた。
『…仕方ねぇ、真剣に考えてやっか 』
その日から幾日か経った頃、銀時も ようやく自分の気持ちに気がついた 。
新聞の写真やテレビのニュースに新選組の 名を見れば、無意識に土方の姿を探 す自分がいる。
街で新選組が使用する車を見掛けれ ば、つい中を覗き込んだり辺りを見 回してしまう。
こんなのは俺じゃない!と頭から否 定してもやはり自分の心に、魂に嘘は 付けなかった。
『しょうがねぇ。分かったよっ』
銀時がようやく自分の心と正面から 向き合ったのがつい二日前。その次 の日に土方から呼び出されたという 訳だ。
だから、街がクリスマスシーズンに突入して も銀時には全く気がつかなかったと いうのも無理はない。
「どうした、銀時。何かいつもと違う な」
「そ、そうか?俺はいつも通りだぜ? それにしても、これ上手ぇな」
と平静を装い、食べかけのグラタンを口 に運ぶ。
その3へ続く
皆様こんにちは!!
本当にお久しぶりです♪
獄寺・パラリーナ・銀子です(*^ー^)ノ ♪
おかげさまで、先月退院しました(⌒ ‐⌒)
本当にご心配をおかけしましたm(__) m
今は自宅療養で毎日リハビリに励ん でます♪
さて、恒例の年末年始特別企画に合 わせて、久々に私も参加させて頂き ます♪
ジャンルはやはり銀魂で行こうかと …(^-^ゞ
それでは、本文へどうぞ☆
『…土方の奴、自分から呼び出しと いて遅刻たぁどういうこった』
坂田銀時は一人ぼやいていた。
「今日はどうせ依頼もないし(まぁ、 いつもないようなモンだが)、寒いから 家でジャンプ読んでゆっくりしようと 思ってたのに急に呼び出しやがって !」
銀魂はハッとし、回りを見渡す。
ここは、お馴染みのファミレス。回りの席 にいるお客達がチラチラとこちらを見て いる。
どうやら知らず知らずに声に出して いたらしい。
銀時は軽く一つ咳払いをすると、メニュー を眺めるふりをした。
『…やっぱ、先に頼んじまうか。でも あいつ、行くまで待ってろっつって たしな…。おっこれうまそっ』
…昨日、土方から電話があった。
何事かと思えば明日、非番だから会え ないかと言う事だった。
「おう、いいぜ。俺もお前に話がある」
…とは言ったものの、さてどうやって 切りだしたらいいものか…。
銀時がふとメニューから顔を上げ出入口 に目をやった時、店内に男が一人飛び 込んで来た。
その男は喫煙席にいる銀時に素早く 目を止めると、大股で近付いて行く 。
「悪いっ銀時!遅くなっちまって。出 掛けに書類のチェック頼まれちまってな」
「お、おう。お疲れ、土方…プッ、ククク …」
銀時はその男、土方の顔を見るなり 堪えきれず吹き出してしまった。
「何だお前。人の顔見るなり笑いだし やがって」
土方は銀時の向かい側の席に腰を下 ろしながら、半ば憮然としながら聞 いた。
「…わ、悪い。だってよぉ、店に飛び 込んで来た時のお前が何か、警察に追 われてるように見えたもんでよ」
「阿呆か。俺が警察だ。第一、お前を 待たせてんだ。急ぐのは当然だろう が」
「…お前さ、よくそんな歯の浮くよう なセリフ言えるな。人目とか気にならな い訳?」
銀時は一つ溜め息を付くと、回りを見 渡しながら言った。
土方はそれがどうしたと言わんばか りに、煙草に火を着けながら答える。
「悪いか。俺はいつでも自分の信念を 曲げずに、正直に生きてる。それを誇 りにも思ってる。お前だってそうだ ろうが」
「…まぁな」
銀時は、土方と屋根の上で剣を交えた 時の事を思い出した。
その時土方は自分のいる新選組を守 る為、銀時に真剣での勝負を挑んだ。
銀時もその真意をくみ取り、勝負を 受けた。…結果、銀時に軍配が上が ったが、その日以降あの時の土方の事 が頭から離れなかった。
何よりも新選組を大切に思っている、 真っ直ぐな心とその魂に。
だが、この俺があいつに特別な思い を抱くなんざ、ある訳ない。そう、あ の時までは…。
「おい銀時、何ボーっとしてんだ。さて 、まずは腹ごしらえだっ。今日は好 きなだけ頼んでいいぞ」
「お、おう。それより今日は珍しいな 。特別手当でも貰ったのか」
その二へ続く
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本当にお久しぶりです♪
獄寺・パラリーナ・銀子です(*^ー^)ノ ♪
おかげさまで、先月退院しました(⌒ ‐⌒)
本当にご心配をおかけしましたm(__) m
今は自宅療養で毎日リハビリに励ん でます♪
さて、恒例の年末年始特別企画に合 わせて、久々に私も参加させて頂き ます♪
ジャンルはやはり銀魂で行こうかと …(^-^ゞ
それでは、本文へどうぞ☆
『…土方の奴、自分から呼び出しと いて遅刻たぁどういうこった』
坂田銀時は一人ぼやいていた。
「今日はどうせ依頼もないし(まぁ、 いつもないようなモンだが)、寒いから 家でジャンプ読んでゆっくりしようと 思ってたのに急に呼び出しやがって !」
銀魂はハッとし、回りを見渡す。
ここは、お馴染みのファミレス。回りの席 にいるお客達がチラチラとこちらを見て いる。
どうやら知らず知らずに声に出して いたらしい。
銀時は軽く一つ咳払いをすると、メニュー を眺めるふりをした。
『…やっぱ、先に頼んじまうか。でも あいつ、行くまで待ってろっつって たしな…。おっこれうまそっ』
…昨日、土方から電話があった。
何事かと思えば明日、非番だから会え ないかと言う事だった。
「おう、いいぜ。俺もお前に話がある」
…とは言ったものの、さてどうやって 切りだしたらいいものか…。
銀時がふとメニューから顔を上げ出入口 に目をやった時、店内に男が一人飛び 込んで来た。
その男は喫煙席にいる銀時に素早く 目を止めると、大股で近付いて行く 。
「悪いっ銀時!遅くなっちまって。出 掛けに書類のチェック頼まれちまってな」
「お、おう。お疲れ、土方…プッ、ククク …」
銀時はその男、土方の顔を見るなり 堪えきれず吹き出してしまった。
「何だお前。人の顔見るなり笑いだし やがって」
土方は銀時の向かい側の席に腰を下 ろしながら、半ば憮然としながら聞 いた。
「…わ、悪い。だってよぉ、店に飛び 込んで来た時のお前が何か、警察に追 われてるように見えたもんでよ」
「阿呆か。俺が警察だ。第一、お前を 待たせてんだ。急ぐのは当然だろう が」
「…お前さ、よくそんな歯の浮くよう なセリフ言えるな。人目とか気にならな い訳?」
銀時は一つ溜め息を付くと、回りを見 渡しながら言った。
土方はそれがどうしたと言わんばか りに、煙草に火を着けながら答える。
「悪いか。俺はいつでも自分の信念を 曲げずに、正直に生きてる。それを誇 りにも思ってる。お前だってそうだ ろうが」
「…まぁな」
銀時は、土方と屋根の上で剣を交えた 時の事を思い出した。
その時土方は自分のいる新選組を守 る為、銀時に真剣での勝負を挑んだ。
銀時もその真意をくみ取り、勝負を 受けた。…結果、銀時に軍配が上が ったが、その日以降あの時の土方の事 が頭から離れなかった。
何よりも新選組を大切に思っている、 真っ直ぐな心とその魂に。
だが、この俺があいつに特別な思い を抱くなんざ、ある訳ない。そう、あ の時までは…。
「おい銀時、何ボーっとしてんだ。さて 、まずは腹ごしらえだっ。今日は好 きなだけ頼んでいいぞ」
「お、おう。それより今日は珍しいな 。特別手当でも貰ったのか」
その二へ続く
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