ずっと待っていたような、迎えるのが少し怖いような、不思議な気持ちでした。
LIVEの内容は、ラストだから飾る訳でもなく、間違い無く最高のものになりました。
というか、このツアー自体が今迄のどのツアーよりも圧倒的だった。
伝えたいことは、歌で全部伝えました。
内容を語るほど薄っぺらくなりそうだ。
最後にSANちゃんがすげぇ泣いてて、抱き合った時に『またやりたい』って言ってくれたのが嬉しくて、俺達はちゃんと仲間になれたんだと思った。
この1年が僕にとっても、SANちゃんにとっても、とても濃厚だったのだと思うと、少し救われた気持ちになる。もちろん刻さんもラメさんも、ひぎりにしてみてもそうなんだ。
本当に歌も音楽もやめようかと思っていて、一時期はそれくらいバンドであったり業界であったり売り方であったり音楽であったり多くのものに苦痛を感じていて、絶望という表現が正しいのだけど、それを乗り越える事が出来たのは皆のおかげなんだなと思うと本当に感謝の気持ちが溢れてくる。
だから最後、皆とお別れするのは辛かったんだけどね。
目標であったり熱意であったり、物事を進めていく為のエネルギー源やその内容は人によって大きく違ってしまうから、それを責める事は出来ないのだと思う。
最高を目指す事が出来なかった悔しさは、そういうところにもあるのが事実だ。
最高じゃないのだから終わるのは当然だと、僕は思う。
僕の表現に、理解が及ばない場合は乱暴に聞こえてしまう事もあるかと思う。
何度も否定的な言葉を受け取っている。
愚かだから否定しか出来ない無能者と、僕は目も当てられず切り捨てた。
それは間違いでした。
ある種の憎悪のような感情にすら侵された自分は、大切なものを見失っていた。
人である事が同じなだけで違う生き物なのだから食い違うのは当たり前の事で、僕が全部を伝えていないのなら理解できないのは当たり前の事なのだ。
僕が全部を受け止めなければならなかったのだと。
その上で壊れてしまうのならばそれは仕方のないことだ。
多くの方に、悲しい思いをさせてしまった事を謝りたいと思う。すまない。
ただ、そういった悲しみや辛さすらも超えるほど幸せにしてもらった事への感謝の気持ちは、もっとある。
本当にありがたい事だ。
このメンバーが居て、そして君というファンが居て、スタッフや多くの協力者がいて、BFNは本当のバンドになれました。このツアーで確信しました。
今までのは何かと言われたら、それはごめんなさいとしか言えないし、それを君がバンドと思うならそれが答えなのだから自分の感じた事を信じていてほしい。
これ以上ここでネガティブな話をしたところで誰にもメリットは無い。よってやめる。
バンドってなんだ?BFNってなんだ?
楽しいと思って着いてきてくれた君が一番楽しいと思えるLIVEを、俺達も楽しんでやれている事は一つの答えになった気がする。
LIVEをやればいつも元気にさせてもらっていた。
君の楽しんでいる姿を見るのが幸せでした。
このツアーはもっと幸せになれた。
BFNをもっと好きになれた。
それって、俺にとってはとても感動的な事なんだよ。
多くの気付き、刺激、きっかけをくれたBFNにありがとう。
君をはじめ、数々の出会いにありがとう。
いつもそばで支えてくれたスタッフにありがとう。
ラメさんにありがとう。
刻さんにありがとう。
SANちゃんにありがとう。
ひぎりにありがとう。
育んだ絆が素敵な宝物となって僕の中に残りました。
バンドが大きな目標を果たせないまま活動を停止するのはとても残念で、悔しい。
でもバンドが良いバンドになって、「またやりたい」「なんかまたやれそうだ」そう思える事には大きな価値がある。
これからの皆の幸せを願って、またいつか会える日を願って、明日は今日よりも強く生きていきたいと思います。
生きている限りは、もっと良い人生に出来ると思っていなければ、人生は楽しめない。
今日より明日。最高を更新し続けてください。
僕も生きている限りは、何かを続ける限りは、最高はずっとその先にありますので、目指すまでです。
今まで、どうもありがとうございました。
貴重な4年半。
忘れないように。
そしてこれからの君の人生がより希望に満ち溢れた輝かしいものでありますように。
また、いつか。
BFN