思い出すことは不可能であって、もとから知らないのとほぼ同義だ。
残酷だね。
と僕は言った。
僕は心から近藤礼次郎に同情した。
完全に忘れてしまっていること。
思い出すことは不可能なこと。
大なり小なりおそらく僕にも幾つかはあるだろう。
しかし思い出せない。
知らないのとほぼ同義。
そう考えるとおそろしく、http://www.fingerofgold.info/怖くなる。
百合もそうなのかな?ゆり?と近藤礼次郎がいぶかしげに眉をひそめた。
彼女の名前だろ。
もしかして知らなかったの?と僕は驚いて訊いた。
すべての商品を憶えてはいないよ。
要は商品価値だ。その中でも彼女は末端なんだ。
コンビニに置いてある商品をお宅はすべて言うことができるか?
できない。と僕はこたえた。