こんなものを見た。
このところ、口髭が生えた猫を見かける。
その猫はいつもてくてくと歩き、時々何かしらつぶやいている。
つぶやきを聞くと、その猫が住んでいる所にはどうやら書生さんやら居るらしい。
ある日いつものように髭猫がつぶやいている所を見ようと、いつもの場所に行った。
…猫が二足歩行?
いや違う、人が居る!
そこに居たのは髭猫ではなく、
口髭を生やしてはいるが、おかっぱ頭で眼鏡を掛けたどう見ても人間のおっさんだった。
はて、こんな所にあんなおっさんが居たであろうか。
仲良くなった覚えは無いのだが。
いつも髭猫が居る場所なのに髭猫は居なく、
そこには代わりにおっさんが居る。
何度も目を凝らして見てみても、
そこにはやはりおっさんが居る。
用事があったので一旦そこから離れ、
後でもう一度見に行くと、
おっさんではなくあの髭猫が何事も無かったかのように其処に座っていた。
その後は、いつも通りである。
あのおっさんは一体何だったのであろうか。
見間違いにしても、確かにおっさんがそこに居たのだ。
ともあれ。
次に東京に行く日迄あと一ヶ月をきったので、
益々もって楽しみである。
このところ、口髭が生えた猫を見かける。
その猫はいつもてくてくと歩き、時々何かしらつぶやいている。
つぶやきを聞くと、その猫が住んでいる所にはどうやら書生さんやら居るらしい。
ある日いつものように髭猫がつぶやいている所を見ようと、いつもの場所に行った。
…猫が二足歩行?
いや違う、人が居る!
そこに居たのは髭猫ではなく、
口髭を生やしてはいるが、おかっぱ頭で眼鏡を掛けたどう見ても人間のおっさんだった。
はて、こんな所にあんなおっさんが居たであろうか。
仲良くなった覚えは無いのだが。
いつも髭猫が居る場所なのに髭猫は居なく、
そこには代わりにおっさんが居る。
何度も目を凝らして見てみても、
そこにはやはりおっさんが居る。
用事があったので一旦そこから離れ、
後でもう一度見に行くと、
おっさんではなくあの髭猫が何事も無かったかのように其処に座っていた。
その後は、いつも通りである。
あのおっさんは一体何だったのであろうか。
見間違いにしても、確かにおっさんがそこに居たのだ。
ともあれ。
次に東京に行く日迄あと一ヶ月をきったので、
益々もって楽しみである。
