
慌てて外に出てみると、街全体が歪んでるが如く揺れてて、すぐ真上の歩道橋の繋ぎ目がギシギシ擦れ合ってる光景が印象深く焼き付いた。
呆然とする短い時間の中で、幼い頃、海で溺れかけた事が脳裏に蘇った。
同じ不安感が、今と昔で重なった。
不安の中に広がる気味の悪い安心感
ハッと我に返ると、納品先の店のパートさん達を、まず外に出るよう促すが、目の前の大通りの直上を走る首都高に、逃げ場のない場所である事を悟る。
やがて大地震は収まり、店員の人ともども安堵感が漂い始めた。
時間にして、だいたい五分くらいの時間の中で、さまざまな憂いが過った。
たった五分くらいの時間だったが、計り方は正しいのだろうか?
揺れた瞬間、バッと浮かんだあの娘の顔…
きっとヒトには、まだ未知の能力がある。?
つづく