10月1日の楽天戦で21年間の現役生活にピリオド。
引退セレモニーは僕はもちろん、北海道に住む人はほとんどが感動しただろう。
僕は金子選手について曲者とか、一味違った考えをする個性的な選手だと感じていた。
しかし、引退する金子選手を見たときに間違いだったと気づかされた。
彼はプロの選手であることの価値を客観的に考えることができたのではないか。
選手の価値とは?
大きく分けて
バッティング
守備
走塁
この3つで考える。
バッティングはその時の自分の調子やチームの戦略に左右され、シーズン通して好調を維持することは難しい。
守備は練習次第で能力の向上が見込める。
彼が重視していたのは守備の強化だ。
練習と経験により精度は向上し、浮き沈みは少ない。
現に引退試合でのフィールディングは引退する選手とは思えないほど一級品だった。
また走塁についても、プロとして自分の精一杯を貫徹することは、あたりまえだったのだろう。引退試合でさえ、姿勢を低くし少しでも早くという、プロとしてのあたりまえを貫いた。
守備、走塁という変化の少ない要素のレベルをきっちり上げ、プロ野球選手としての価値をしっかり考えていたということだろう。
数年前のテレビ番組で金子選手は『ベテラン選手がショートを守ってる様ではチームとしてダメだ。』ということを言っていた。
自虐的な発言に思えたが、周りの選手にプロ野球選手としての「あたりまえ」が足りないことに気づいての発言だったのではないか。
自分の選手としての寿命も客観的に受け入れ、その上でプロとしての努力も怠らない。
そんな選手の引退は本当に残念でならない。ベテラン選手が後輩選手に与える影響は球団にとって欠かせぬ要素だから。
これから彼がコーチとして活躍するだろう事は想像に難くない。
きっと彼は引退後のビジョンもしっかり持っていただろうから。
お疲れ様でした。
多くを学ばせていただきました。
ありがとうございました。
これからのご活躍も期待しております。