I FEEL THE EARTH MOVE/Big Fun | travel in light years...

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気ままな旅日記|この日記を読んで、かつていたあの時間、その場所に帰りたくなるような気分になるといいなぁ|



ストック・エイトケン・ウォーターマンにとって1990年は迷い続けた一年だったわね。サウンドも徐々に変化して、その後のストック・エイトケン・ウォーターマン分裂のキッカケにもなったわ。そういった状況でのアイドル・ユニット、Big Funのデビュー。PWL内での従来にはない動きを見ることができたの。

彼らの1stデビュー・シングル「BLAME IT ON THE BOOGIE」。実はこれ以外にカヴァー曲候補がもう一曲存在していたの。それは、キャロル・キングの名曲「I FEEL THE EARTH MOVE」。「BLAME IT ON THE BOOGIE」の12"セカンド・リミックス盤のカップリング曲になった「I FEEL THE EARTH MOVE [Club Mix]」、実はこの曲が当初のデビュー・シングル候補だったのよね。といのは、彼らの所属レコード会社Jive Recordsから出たプロモーション盤で「I FEEL THE EARTH MOVE」がJIVE204(Promo18)で「BLAME IT ON THE BOOGIE」にはJIVE217(Promo23)とレコードNo.が刻印されてたの。このことから妄想すると当初の戦略としてPWLスタッフのPhil Harding & Ian Curnowが手掛けるデビューという、あまり従来では考えられない動きがあったようにおもえるわ。PWLがアルバムの全面プロデュースを手掛ける一応「メイン・アーティスト」といった状況だったのに、ピートおじさんは何を考えていたのかしら?

でもね、結局はキャロル・キングのカヴァーは候補に至らず、最終的にはジャクソンズの名曲
「BLAME IT ON THE BOOGIE」がデビュー・シングルになっちゃったってオチ。確かにその選択は正しかったと思うわ。だって「I FEEL THE EARTH MOVE」は既にアメリカのアイドル・シンガー、マルティカが1989年にカヴァーしてヒットさせていて、その直後というのはあまりにも無謀すぎだもの。