さて、今回はそもそもどうして資本論という本にそこまでの価値があるのかというお話をしていきます。
とはいえ、私も資本論を長年研究しているというわけでもないのですが、、、。しかし、しっかり読み解けばかなり得るものがあり、またその他のマルクスの著作や同時の時代背景などを踏まえて読むと、なおのこと読む意義が増します!
実は少し前まで(今もその潮流はありますが)マルクスの思想は危ないものと見られていました。その上、マルクスの考えは古いとまで思われ、その価値をかなり低く見積もられている節があります。
それでも多くの知識人がマルクスの資本論、ひいてはマルクスの著作を重要と考えています。以前に紹介した佐藤優さんなんかは、その点かなりよく資本論の重要性を認識しているようですね。
では、本題です。なぜ資本論が、ひいてはマルクスの著作がそこまで重要とみなされているのか?それは
マルクスの資本論及びそれに基づいた資本主義分析が、資本という要素の性質をよく踏まえているから。従って最もよく資本主義の構造を詳述しているから。
という理由に尽きます。
みなさんはマクロ経済学やミクロ経済学というものを学んだことがあるでしょうか?「経済学といえばこの二つ」とすら思われている方もいるかもしれませんが、実はこの2つは、資本の性質やその社会的影響に関してはほとんど何も述べていません。
しかし、資本主義というものを分析するには、資本とは何か、つまりは「増殖する価値とは何か」という問いから、「価値とは何か」というまで考えなければならないのです。そこに示唆なヒントや示唆を与えているのが、資本論というわけです。
勿論マルクスの理論は決して完璧なものでありません。玉石混合ですが、マルクスへの批判はたくさんあり、鋭いものも当然あります。しかし、資本主義を知るためにはどうしても資本論は欠かせません。批判も含めて、資本論を読んでいただけると素晴らしいですね!
資本論に興味を持ってもらえたら幸いです!
ということで、経済初心者の方は是非、以前に紹介した佐藤優さんの著書を読んでいただけると、資本論そして資本主義の構造が少し理解できると思います。
ここまで読んでいただきありがとうございました!!
『資本論』の核心 純粋な資本主義を考える (角川新書) https://amzn.asia/d/dRejU3f