二村ヒトシさんの本では、「心の穴」(コンプレックスや、「生きづらさ」の原因)を持っている人同志惹かれあうと書いてありましたが…
自己肯定感の低い私は、仕事ができて、細かい気遣いも怠らない自信家の彼に惹かれ、付き合い、モラハラまがいのことをされ、別れました。
 
私は「彼の言う通りにできない自分が悪い」と、自分を責め続けていましたが、二村さんの本を読んで、彼にも「心の穴」があったのではないかと思うようになりました。
 
彼の自信満々で、上から目線の態度は、劣等感の裏返しだったのではないかと思うのです。
 
「打たれ弱いから打つ」
本当は自分は大したことのない人間だということが分かっていて、でもそれを認められなくて、そのような態度を取っていたのではないか。
 
彼とは職場恋愛でしたが、仕事場では、「若いのに気が利く」「やる気があり、どんな仕事も進んでやる」と評価されていました。そして私はよく彼から、「気が利かない」とか「なんでそんなこともできないの」とか難癖つけられていました。
 
彼が「抜け目ない気配り、高い仕事能力」にこだわっていたのは、本当は中身がない自分を隠すためにやっていた「鎧」のようなものなんじゃないかなと思います。「意識高い系男子」だと周りから思われて、評価されることで、自分の劣等感をかき消そうとしてたのです。
 
だから外面はいいけど、関係が近くなるにつれてどんどんその「鎧」がはがれていった。外で「デキる自分」を演じて無理しているせいで、内では驚くほどわがままで傲慢で理不尽になります。
 
別れたことを同僚に話したとき、「あんなにいい人なのにどうして別れちゃったの?」とみんな口を揃えて言いました。関係が遠い人には好印象ですが、近くなればなるほど、その態度は豹変するのです。
 
また、身に覚えのないことで非難されることがよくありました。これは調べたところ、「モラハラの自己紹介」と言って、ある種の「投影」の現象なんだそうです。
 
私はよく、「話が面白くない」「ボケも突っ込みもできない」「笑いが全然わかってない」と、お笑い芸人でも目指している人たちの会話のような非難を受けていました。
 
今考えると、彼は「自分が面白いかどうか」をすごく気にしていたんだと思います。
自分が欠点だと自覚していることを、私に投影して、さも私の欠点かのように非難していたのです。
 
 
ということで、この「心の穴」を抱えた私が、彼に惹かれたのは必然で、
「心の穴」が原因で別れたのも必然だったんだなーと二村さんの本を読んで思いました。
 
「恋愛はステップアップ」だと知り合いの臨床心理士さんに言われたことがありますが、彼と付き合ったことは恋愛における私の「発達課題」だったんだととらえています。
 
 
さて、この先「いい恋愛」をするためには、どうすればいいか…
次回、自己肯定感の低さについて切り込みます!
 
 
 
ビョークのAll is full of loveは、本の中で二村さんが紹介していた曲です。
「全ては愛に溢れている あなたが気づいていないだけ」という趣旨の歌ですが、もっともっと早くこのことに気づいていれば、こんなに苦労せずにすんだのになーと思って聞いています。