エステティシャンにとって技術はもちろん大切ですが、それ以上に重要なのが「視る力」です。弊社では、この「視る力」を養うための基本として、おそうじを徹底しています。今日は、その考え方についてお話ししたいと思います。

 

 

「おそうじ」こそが技術の基礎

どんなに優れた技術を持っていても、それを生かす環境が整っていなければ真の価値は生まれません。例えば、美しく整ったサロンの空間は、施術の効果を最大限に引き出し、お客様の満足度を高めます。

また、環境を整えることは、技術者自身の感性を磨く訓練でもあります。些細な汚れや配置のズレに気づくことができなければ、お客様の肌の微細な変化にも気づくことはできません。この「気づく力」を養うことが、エステティシャンにとっての基礎なのです。

 

「視る力」を鍛えるために

弊社では、この「視る力」を養うために、中島敦の『名人伝』を教材のひとつとしています。

この物語は、「紀昌」という若者が弓の名人を目指し、修行を重ねる話です。彼は師である飛衛に学び、最終的には老師・甘蠅のもとで矢を放たずに的を射る「不射之射」を極めます。この修行の過程で、「視る」ことの本質を学び、真の達人へと成長していきます。

 

エステティシャンにとって、この話はただの昔話ではありません。お客様の肌を見たときに、表面的な変化だけでなく、時間軸の中での変化を読み取る力が求められます。肌に現れるシミやくすみは、現在の状態だけを見ていては本質が分かりません。それがどのような経過をたどって現れたのか、過去の延長線上にある未来を想像し、適切なケアを提供する必要があります。

 

この「視る力」が身につくと、日常のあらゆる場面で変化が起こります。たとえば、これまで気づかなかった小さな汚れや乱れが目に飛び込んでくるようになります。サロンの清掃に対する意識が高まり、「ここを整えないと気持ちが落ち着かない」と思うようになるのです。

 

「視る力」を磨くことで得られるもの

私たちは、「視る力」が単なる観察力ではなく、「お客様に最高の施術を提供するための感性」であると考えています。その感性を磨くためには、日々のおそうじの積み重ねが不可欠です。

一流の技術者は、細部へのこだわりを持ち、決しておろそかにしません。逆に、掃除ひとつ満足にできない人が、お客様の肌を本当に美しく導けるでしょうか? どんな業界でも一流の技術者はおそうじの価値を理解し、それを実践しています。

 

毎日のおそうじと「視る力」

おそうじは単なる作業ではなく、エステティシャンとしての「視る力」を鍛える絶好の機会です。今日の仕上がりはどうだったでしょうか? 目の前の汚れだけでなく、その奥にある「気づき」を意識することで、より深い感性が養われます。

些細な違和感を見逃さない力は、お客様の肌の状態を見極める力へとつながります。小さな変化を見落とさず、適切な対応を取れるようになれば、技術だけでなく、お客様の信頼もより一層厚くなるでしょう。

エステティシャンとしての基礎を見つめ直し、日々の業務の中で「小を視ること大の如く、微を見ること著の如く」を実践していきましょう。

それでは、今日はこの辺で…。

 

不射の射(名人伝)

 

 

 

 

 

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