ネタバレですので 
見る予定のある方は気を付けてください。 

 
帰ってきたヒトラー:★★★☆


公園にタイムスリップしてきたヒトラー、
おそらく、
自殺する前の
地下壕に避難している時点の彼なのだろう。
何が起きたかわからない彼は
再び地下壕に避難しようと移動するが
状況が一変した現在に動揺し町を放浪する。

キオスクで
現在の年を知ったショックで昏倒し
しばらく現在何が起きているのか、を
確認するため読み物に耽る。

一方、撮影ディレクターとして
クビになったばかりのザヴァツキは
偶然ロケに映っていたヒトラーを
そっくり芸人の発掘と
再雇用の一発逆転を図るため
彼を探し求め撮影を試みる。

途中から、政治を題材に
町を行く人々に
ヒトラーがインタビュアーになり
現在のドイツの問題を見つける
旅ドキュメンタリーとなる。

ドキュメンタリーと戯曲が
クロスオーバーし
どちらも中途半端に感じたため
感情移入しにくく
面白いであろう旅道中のやりとりや
現在の国家民主党首との討論も
いまいち入り込めない。
それでも
お笑い番組での演説は、現代のヒトラーであり
印象的な場面だった。

タブーとした
人種問題についての関わりは
数分程度であるが
彼の考えの象徴のように見え、
正義と感じ始めた彼の思想が
一気にひっくり返り強烈な印象を物語る。

相棒のように連れ添ったザヴァツキは
彼のみ正体に気づいたことで
精神疾患扱いとなってしまい
ようやく愛を掴んだ恋人とも切ない結末となる。

アイデアは素晴らしく、
作品として本作を作り上げた
編集には感心するが
自分にとってはやはり感情移入できず
中途半端感は否めなかった。



訪問ありがとうございます。
真面目な話、英国の国民投票と
主張がダブってて
EU圏内の共通の悩みなんだな、と
感じた次第です。
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