4月はこれといったお祭りはないが、

入学式や入社式など人生の節目の行事が多い月だ。

  

そうそう4月の行事といえばお花見があった。

 

日本人がもっとも羽目を外すお花見。

 

桜の木の下でご馳走を食べ酒を飲み、

桜の花を愛でるのである。

 

桜の花を愛でながら、

つくづく日本人で良かったと思う瞬間である。

  

お菓子は素朴な花見団子と、

なんといっても桜餅だ。

 

つぶしたもち米で餡を包んだものに、

塩漬けの桜の葉を巻いた道明寺の桜餅、

 

そして、クレープのような薄く焼いた皮で餡を包み、

桜の葉を巻いたものと2種類ある。

 

私は道明寺派である。

 

桜の葉ごと食べる人と、

桜の葉を取り除いて食べる人といるが、

 

桜餅というからには、

葉ごと食べて桜の葉の香りを楽しんでほしい気がするのである。

  

まあ、私も子供のころは、

葉っぱを取り除かないと食べられなかったのだが、

 

大人になると味覚が変わるもので、

桜の香りと塩気が、えも言われず

 

おいしく感じられるようになった。