皆さんこんにちは。今回は新型コロナについてワクチンの接種率と感染者数の関係を調べてみました。
下の表とクラフは国別のワクチン完全接種率と9/4時点の過去7日間の感染者数/100万人当りをグラフにしたもです。これを見ると、全体的な傾向としてワクチン接種率を上げても感染者数は減らないということがわかります。個別にみると以下の事が判りました。
・インドとインドネシアはワクチン完全接種率がそれぞれ11%と14%と低いにも関わらず、感染者数が低いことが判ります。これについては、イベルメクチンの効果があるという見方とデルタ株感染による集団免疫を獲得したとの説があります。恐らく両方の効果が相乗的に働いたものと思います。
・東アジア(日本、韓国、中国)はワクチン接種率に関係なく感染者数が低いです。山中教授で有名な京都大学iPS細胞研究所の研究によると、記憶型T細胞(交差反応性T細胞)が未感染の人においても存在している事が理由の様です。只、中国の感染者数66人はどうも疑わしい気もします。
・アメリカ大陸やヨーロッパはワクチン接種率が高くても、東アジアよりも1桁感染者が多いです。
以上の事から、ワクチンにはデルタ株の感染予防効果は低い事が判りました。しかし、ワクチンにはデルタ株に対しても重症化率を低下させる働きはありますので、高齢者の接種は意味があると思います。一方、日本では若い世代の重症化率は非常に低いのでワクチンのリスクとプロフィットを比較した場合は、リスクの方が高いのではないかと思っています。接種するか否かは個人でご判断されることが重要でしょう。
過去7日間のワクチン接種率と感染者数
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