先日の どしゃぶりの雨の中 渋谷を歩きました。
私にとって 普段あまり行かない場所です。
行き交う傘の群れがとてもきれいで、ビルの上から暫し眺めていました。
このあと 私も あの群れのなかに入りました。
よくぶつかりもせずに歩けるものですね。
人々が一斉におこす行動ってなんだか不思議・・・
早足で 通り過ぎる街中を 同じ速度で歩いているうちに
馴染みのなかった街が 少しだけほぐれてきたような気がしました。
走り出すまえの影のように
曖昧な季節
ひとの名は 風に消され
風は
無名の足になる。
「居ない」とも思っていない。
空耳のような声を
信じている。
近づき
遠ざかる
ふざけたような
音の落書き。
それぞれの道を歩いている。
道草の距離が
霞んでいく。
夜の入り口と
戻れない昨日が
折れ曲がっている。
いつもの道が
密やかに
温度を変えて
佇んでいる。
自分が誰だか
忘れてしまった。
ここまで来る間に・・・
大切なことほど
忘れやすくて困る。
ああ
何故
ひとは ひとなんだろう?
「ぼんやり」と「しゃかりき」は
そんなに違うことなのだろうか・・・
生きている。
夕方は特に。
空の下の
もろもろもろが・・・
刻まれて
みじん切りになった。
残された風景に
しがみついている。
道のような場所を
急いで通り抜ける。
いまだけ永遠な
このみちを
急いで愛しながら・・・
遅れて来た影
光が見守るともなく
見下ろしている。
夜には朝を
朝には夜を
背中で感じているのだろう












