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- 闘病記 多発性骨髄腫 まなび
ずーっとずーっとずーっとずーっとずーっと、、私は父の命の声を聞いていた。
ああ、子供を連れて行ったとき話せたのが、さいごかなあ。
今、話せたらいいのになあ。
父はあのときあのときも、ずっと病気と戦うつもりだったから、遺言的なことも聞かなかったなあ。
私が毎回見舞いのたびに 「またくるから、待ってて 待っててよ~」
ていうと、
毎回父は、 「頼むよー」っておちゃらけてくれた。
もうその声は聞けない。
ものすごいいびきのような呼吸なので、神経質な自分は、寝られないのです。
数時間ほぼ、寝ないで、ずっと父の大きな呼吸を聞いていた。
看護司長さんは、これを「安定している」といった。
安定した呼吸の続く場合、今日でなくて、明日、あさってがヤマになるかもしれないという。
人間てわからなものだからね。
多発性骨髄腫による骨の痛みは脊髄と肋骨にみられることが多く、運動することにより悪化することがある。同じ部分が持続的に痛む場合は、病的骨折を生じている可能性がある。脊椎に病変がある場合は、脊髄圧迫を引き起こす場合がある。
多発性骨髄腫では、増殖した腫瘍細胞によってIL-6 が放出される。IL-6は破骨細胞を活性化する因子(OAF:osteoclast activating factor)としても知られ、IL-6によって活性化された破骨細胞が骨を吸収・破壊するため、多発性骨髄腫に侵された骨をレントゲン撮影すると、骨に穴が開いているように見える(打ち抜き像:"punched-out" resorptive lesions)。また、骨の破壊によって血中カルシウム濃度が高まり、高カルシウム血症や、それに起因する様々な症状が発生する。