

ブログネタ:
父似?母似?
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小さい頃から、誰に会っても
「お父さんに似ているね~」
って言われていました。
そのたび、(お母さんに似ている方がいいのに…

)って思っていました。
父と私はくっきりとした二重瞼で、母と他のきょうだいは一重です。
なので、家族が並ぶと父親似は私しかいません。
何となく母親似のきょうだいがうらやましかった時もありました。
せめて顔は父親似でも、中身は母親似の方がいいと思ったことさえありました。
ところが、
顔だけじゃなかったんです、似ていたのは。
高校の修学旅行で京都に行ったときのことです。
宿泊先の旅館に着いたとき、部屋の窓の外を見て思わずカメラを手にした私。
友達には
「何にもないのになんで撮るのー?」
って言われたけど、なぜか無性にその景色を撮りたくなったんです。
でも、帰ってきて現像したらそのまま放置。
だって、
ビルと交差点が写っているだけのなんでもない写真だったんですから。
しばらくすると、すっかりその存在さえ忘れしまっていました。
それから数年たって、妹と押し入れを整理していた時のこと。
奥の方から
古いアルバムが一冊出てきました。
父が大学時代に行った旅行先の写真でした。
数ページめくってふと目に留まった写真がありました。
あっ!と私は声をあげました。
すぐにその写真があの旅館の窓から撮った写真だということに気づいたからです。
モノクロで、ビルや車の数は少なかったけど、紛れもなくあの場所でした。
父が撮りたいと思った景色を、二十数年後に生まれた私も撮りたいと思うなんて。
こんな偶然ってあるんでしょうか。
DNAのいたずらなのか、それとも父と私は感性までも似ているのか。
二枚の写真を並べて眺めても、本当の答えはわかりません。
でも確かなことは、時間は違っても窓からカメラを突き出して撮っていた姿は同じだったこと。
そして、その話をした時に父がすごく嬉しそうな顔をしたこと。
この写真から、父と私はかけがえのない親子だってことに気づかされました。
今、「お父さん似だね」って言われるととっても嬉しくなってしまう私です。