明日夏休みを頂いたため、今週の出勤は今日でおしまい。
時間通りに進めるという目標はまだ達成できてなくて反省点だらけだけど、一日の単位数も増えてきて今週は自分でも結構頑張ったと思う(自分に甘い)。
またまた患者さんのこと。
1人目は、3日前から介入始めたけれど明後日退院のため今日で終了の方。
その方は、昔脳の手術をした後遺症で、平衡感覚が悪くてまっすぐ歩くのが難しい+同じく後遺症により極度の難聴を抱えている。
手術してから約10年間は落ち込む日々で何もやる気が起きなかったけど、最近は自分のためだからと近所に出かけたりジム通いをして出来ることをコツコツ続けているそう。
昨日、「近いうちに車椅子の生活になってしまうのかしら」と涙を浮かべながら話された。私がその方だったとしたら同じ不安を持つと思う。心が苦しくなった。一人で杖なしで歩くのが難しく、難聴のため何度も聞き返す必要があったりと、毎日が生きづらいと感じるだろう。
「筋力をつけたり目からの情報を入れながら歩く練習を続ける事で、元通りとはいかないけれども少しずつ歩けるようになっていきますよ。今までも杖で生活できていたので大丈夫。」とお伝えした。自分だったら大丈夫だなんて簡単に言われても本当に安心なんて出来ないだろうに、そんな軽い言葉を使ってしまったことを後から反省。
そして今日。「一人で病室にいると先のことを色々考えてしまうんです。今日も検査したり先生がいらしたりしてね、私心配性だからなんだか不安になってまた落ち込んでたんです。看護師さんは忙しそうだから話しかけられないし…でもあなたに話せた。聞いてくれてありがとう。今日は良い日でした。」と言って下さった。
「身体を動かさないとって気持ちはあるのに、心が落ち込んでいるとやっぱりダメですね。それでまた落ち込んでって繰り返してしまう。だから、1日が終わるときに、今日あった良いことをどんなに小さなことでもいいから思い浮かべるようにしているんです。そうすると気持ちも明るくなれます。出来ないことを落ち込むんじゃなくて何事も行動してみないとだめよね。」とも言っていた。
私も毎日出来なかったことを落ち込んでばかりだったけれど、その日の自分の良かったところや出来たことを考えることがとても大切だなと感じた。
2人目は、塗り絵がお好きな可愛い方。
介入前、ご挨拶に伺った際塗り絵を見せていただき、細かいところまで色を重ねていて、繊細で鮮やかな仕上がりだったため密かにファンになったくらい。塗るものがもうないと話されていたので、一昨日ネットで印刷したものをお渡ししたら、当日の内に完成させて昨日私にプレゼントしてくださった。また一つ宝物が増えた。
その方も明後日退院が決まったため、私は今日で最後の介入となってしまった。とても愛らしい方で、いつも癒しをもらっていたので、退院が決まって嬉しい反面寂しさもあり複雑だった。
一緒に歩きながら今日で最後だとお伝えすると、立ち止まり愕然とされていた。
昨日、主治医より退院の旨を聞いた際も私との別れが寂しいと思って下さったそうで、今日の介入中も「帰れるのは嬉しいけど、あなたとの別れが寂しい。出会いがあれば別れが来るのが辛いね。私が生きている間はあなたのことを忘れないよ。」と時折涙を拭いながら何度も私に伝えて下さった。
リハの時間でも、「こうやって沢山歩かせて頂いて、ここでの生活も楽しいです。ありがとうございます。」と毎日話されていて、リハを楽しみにしてくれていたし、むしろ私の方がいつも元気をもらっていたぐらい楽しく介入させていただいていたので本当に寂しい。
最後私が病室を出る時も、何か渡せるものがないかと探していたり、姿が見えなくなるまで見守ると言って病室からずっと手を振ってくれていたりと(通りかかった看護助手さんに連れ戻されてしまったが…)後ろ髪を引かれながら終了した。
良い出会いがあればそれだけ別れも惜しい。今後も元気で過ごして下されば良いな。
あ、あともう一ついいことあったな。
脳梗塞後で少し麻痺が残っている方のこと。
いつも一生懸命取り組まれていて、「この足!頑張ってくださいよ!」と自分の足をペシペシ叩いたりとお茶目な患者さんで、毎日お会いするのが私も楽しみ。
歩行器の高さを低くして難易度を上げると、歩行中前に振り出した下肢に体重が上手く乗せられず身体が前に倒れたまま(=股関節伸展が難しい)の歩き方になってしまっていた。筋力低下もあるが、私の誘導の仕方が良くなくて運動学習を上手くさせられなかった。
でも今日、まず平行棒内で上肢と下肢を交互に出して歩く練習に変えてみたら身体を起こして上手に歩くことができた!!患者さんも体重の乗せ方がわかったと話されていた。
そのあとキャスター付き歩行器をやってみたところ、難易度が上がった中でも同じように歩くことが出来た🙌
これは嬉しかったなー!今週ずっとどうすれば上手く出来そうか分からず悩んだし、自分のやってる事がこれで本当にいいのか毎日不安だったから(これはどの患者さんでも同じ)、こうやって目に見えて変化があったことが本当に嬉しかった。もちろん、患者さんが毎日一生懸命やってくれているからこそ。患者さんと2人で喜んだ。「月曜日が待ち遠しいわ」と言って下さった。でも多分私の方がこんなに月曜日を心待ちにしていることはないくらいだと思うな笑
早く一緒にまた練習したい。
そんなこんなで今週もあっという間に過ぎて、気づけば7月が終わる。
毎日毎日、入職してから成長できた部分があるのか考えて落ち込んだ。自分のリハで患者さんを良くできるのか不安だし、努力や知識がまだまだ足りていないのが分かっているから自信が持てなかった。
でも少しだけ、自分を褒めてあげようと思えた1ヶ月にできたかな。8月は7月よりもできることを増やそう。
よく頑張った!お疲れ自分。