なぜ働いていると本が読めなくなるのか 三宅香帆 ★★★★☆
【人類の永遠の悩みに挑む!】
「大人になってから、読書を楽しめなくなった」
「仕事に追われて、趣味が楽しめない」
「疲れていると、スマホを見て時間をつぶしてしまう」
そのような悩みを抱えている人は少なくないのではないか。
「仕事と趣味が両立できない」という苦しみは、
いかにして生まれたのか。
自らも兼業での執筆活動をおこなってきた著者が、
労働と読書の歴史をひもとき、日本人の「仕事と読書」のあり方の変遷を辿る。
そこから明らかになる、日本の労働の問題点とは?
すべての本好き・趣味人に向けた渾身の作。
by Amazon
【感想】
働いていると本が読めない。
スマホは見れるのになぜ本が読めないのか。
少し前のベストセラーだったこの本。
ずっと気になっていたので、正月休みに
いまさらだが読んでみた。
読んでみて思った。
三宅香帆さんの本はやっぱりおもしろい。
さて、なぜ働いていると本が読めないのか。
忙しいから、時間がないから、疲れてるから。
確かにそうなのだ。
でも、スマホを見たり、ドラマは見れるのに
なぜ本は読めないのか。
今や、わからないことがあると、
すぐにスマホで答えを得ることができる。
美味しい物も、旅先も、花の育て方も
かつては本を読んだり時間をかけないと
手に入らなかった情報がピンポイントで
一瞬のうちに手に入るようになった。
筆者いわく、これがノイズがない情報。
一方、読書というのはどんな情報が
入っているのか読んでみないとわからない。
だからこそ予想外の感動や感情が生まれるのだが
情報という観点から見ると、
本(小説)はノイズが入った情報なのだ。
つまりノイズを受け入れるには
時間と心の余裕が必要というわけ。
なるほどねー。
確かに小説を読むときって、
少しハードルを感じることがある。
昔はそんなことなかったんだけど
10年位前から老眼が進み文庫本が
読めなくなり、体力も落ちて、
徐々にハードルが上がっていった。
そして仕事が忙しいと、効率、結果を
重視するあまり余計な情報は切り捨てる。
というモードに入るのだろうか、
読書という行為も面倒になる。
それがノイズと言われれば確かにその通り。
なるほどと膝をうった。
コロナ禍からは会社の読書部に入って
最低でも月一は読むようになったけど
それがなければ、読んでないだろうなあ。
三宅夏帆さんは本が読みたくて
会社を辞めたそうだ。
確かに、会社を辞めたら図書館にも行けるし
本が読めるだろうなあ。
だとすれば、老後にはたくさん本が読める。
ということになるが、はたしてそうなのか。。
数年後に検証したいと思う(笑)