「 マッドゴッド 」(米/2021)
アニメーターで、特殊効果クリエーター、 監督でもある
フィル・ティペット が制作した ストップモーション・アニメ。
怪物や 特殊造形が 好きだし、本作の アート・スタイルも
良さげで 気になっていた 作品です。
フィル・ティペット というと
『 ジュラシック・パーク 』の恐竜の「 ストップモーション 」を任されていたが「 CG恐竜 」の 出来が良かったため 降板
させられる…
という( 切ない )エピソードが 有名ですね。
そんな ティペットが 着想から 30年掛けて 制作したのが
本作。
ジャンルとしては「 映像 」が メイン( に思える )の
「 ファンタジー・ホラー 」になるのかな。
一応「 話 」自体は ちゃんとあるらしいんですが、
セリフがないので 分かりづらいんですよね。
あと 個人的には
「 フィル・ティペットの 好きなモノ 盛り合わせ 」
に思えましたよ。
そういった事で 今回は 大方の予想 通り「 画像 メイン 」の回
です。
その前に 内容( ネタバレあり )や 感想なども ちょっとだけ。
前半は 地下に降りた 兵士( アサシン )の「 地獄めぐり 」
みたいな 展開。
初っ端から「 幻想 」「 怪物 」「 機械 」を組み合わせた
「 悪夢的な描写 」が 次から次へと出てきて 見入りましたね。
あと、結構「 汚い 」描写が あったんで ヒエロニムス・ボス の絵画を 想起したんですが、
ネットの インタビューで 監督も 言及していて 納得。
後半は 一転、アサシンから 摘出された イモムシが 錬金術師の手により「 宇宙 」に変化?
さらに「 太陽系 」も出来、「 謎のモノリス 」の影響で
「 生命 & たくさんの赤ちゃん 」も 誕生、
さらに「 人類も発展 」…と、
スケールの大きい ループになる、驚きの展開でしたね。
あと、
観初めから 気になっていたのが「 神 」の存在( 姿・出番 )。
最初に「 神 」かなと 思った「 アサシンを 派遣した 男 」は
“人類最後の男”( アレックス・コックス )だったし、
最後の 嗜虐性を持つ “コブ男” も 錬金術師※ で しばし勘案、
そして「 全て(本作)を 創造した 監督が 神 だったのかな… 」と 思い至りました。
そうならば タイトルにある「 マッド 」は、
「 軽んじられた アナログ的な 特殊効果・撮影 」に 対しての
「 怒り 」や、
監督が 覚える「 特殊効果・造形 」、「ストップモーション」、「 映画 」等への「 狂愛 」のことかもしれませんね。
〔 ※ 錬金術師( Alchemist )は エンドロールで 気付いた。
最初は「 イジワルな神 」設定だと 思ってましたよ。
鳥仮面の方が 錬金術師かも しれませんが 〕
ここから「 画像 」。
「 ネタバレ 」、「 残酷 」注意。
〔『 マッドゴッド 』 冒頭の「 バベルの塔 」〕
このあと「 神に逆らったら ヒドイ目に合うぞ 」的な内容の
『 レビ記 』( 聖書 )。
絵画の「 バベルの塔 」が 好きなんで コレも好き。
あと コレ、終盤にも 繋がってましたね。
〔『 マッドゴッド 』 地下に送り込まれた アサシン 〕
映ってないけど 右手に「 アタッシュケース 」を、
あと 目的地までの「 地図 」も 懐に入れてます。
〔『 マッドゴッド 』
『 禁断の惑星 』(56年)の ロボット・ロビー 〕
この前には『 シンドバッド 七回目の航海 』(85年)
の サイクロプスも ありましたね。
〔『 マッドゴッド 』 怪物女が 住む「 家 」〕
コレは『 サイコ 』の「 ノーマン・ベイツの家 」っぽかったな。
女性が ザクザクと 刺されていたし( 上画像 )。
〔『 マッドゴッド 』 怪物女と 包帯男 〕
包帯男は『 透明人間 』風の ビジュアル。
〔『 マッドゴッド 』 電気ショック男 〕
コレは「 電気ショックで 糞尿ブリブリ 」の エグい場面
でした。
汚いけど 映像的には かなり好き。
その後の 糞尿を…の場面も 載せたかったけど、
「 イイ画 」がなかったんで ナシ。
〔『 マッドゴッド 』 糞尿から作られた クソ人間?たち 〕
この クソ人間たちの 命が軽くてね、プチプチっと 死んでいくんですよね。
作業自体も ムダっぽいのが多くて 陰鬱ムードだったな。
まあ、映像的には 楽しかったけど。
〔『 マッドゴッド 』 デカい幼虫っぽいヤツ 〕
この 巨大なヤツも 結局 殺されるし、運ばれた サナギも
ミンチに…。
なんとなく「 無意味な循環 」に思えて 虚しさが 湧いたな。
〔『 マッドゴッド 』
アサシン、「 ケース 」が たくさんある目的地に 到着 〕
目的地には たくさんの「 ケース 」が。
アサシンは 自分の持ってきた「 ケース 」を開け、
その中の「 時限爆弾 」を作動させるが、
「 時計の針 」は 途中で止まり、さらに 怪物にさらわれ…。
ここで アサシンの目的、「 地下の破壊 」が判明するけど、
あたりに 散乱している「 ケース 」から
「 何度も 失敗しているらしい 」事も わかるんですよね。
〔『 マッドゴッド 』
捕まった アサシンが 服を脱がされる 場面 〕
幻想的な「 影絵 」演出。
〔『 マッドゴッド 』 摘出部屋 〕
これは 今までの アサシンたち?
〔『 マッドゴッド 』 「 脳内 」を覗かれる アサシン 〕
イモムシの 摘出後、
文字通り「 頭の中( の記憶 )」を覗かれる アサシン。
いきなりの「 不条理 残酷 」。
( まあまあ グロい「 体の全体像 」張り忘れた… )
ちなみに 外科医は ナチス関係の人。
どうやら「 地下 」は 残忍で 非道な、
″幼稚な” 存在( 子供の声だった )に 支配されているらしい…?
〔『 マッドゴッド 』
昔( アサシンの記憶 )の 別のアサシン 〕
この頃は まだ ちゃんとした地上があった。
まあ、怪物が 跋扈してたり、戦争もしてるけど。
ちなみに、アサシンを 送り込んだ 最後の男に「 地図 」を
渡していた 魔女ですが、
3人いたので おそらく『 マクベス 』の魔女が モチーフかと。
その 最後の男 自体も「 善良 」というわけでは なさそう?
それと「 地下 」に ナチス( の外科医 )がいた事を鑑みれば、あの「 爆弾ケース 」の くだりは
「 ヒトラー暗殺 クーデター 未遂事件 」が モチーフ かも
しれませんね。
〔『 マッドゴッド 』 ミノタウロス と 鳥頭女 〕
「 鳥頭人間 」が ヒエロニムス・ボス っぽい。
〔『 マッドゴッド 』 鳥仮面を追う 赤ん坊 〕
アサシンから 取り出された イモムシを運ぶ 鳥仮面?
この 赤ん坊は なんか クエイ兄弟を 彷彿とさせる デザイン
でしたね。
〔『 マッドゴッド 』 「 手の目 」門番 〕
こういう「 手の目 」も あるんだな~。
〔『 マッドゴッド 』 デカい 猿っぽい生物 〕
この 巨大サル?、無骨なデザインの「 鉄仮面 」と
Fの怪物を 思わせる「 ボルト 」で なかなか カッコイイ。
二匹の ケンカも 迫力があったな。
〔『 マッドゴッド 』 コブ顔の 錬金術師 〕
コチラは アルチンボルド っぽい 感じ。
ひとまず コブ男を「 錬金術師 」としてますが、
もしかしたら 鳥仮面の方かもしれません。 ( 両方かも?)
〔『 マッドゴッド 』
錬金術師が飼う 謎生物・母子と 子供を襲う 謎のクモ 〕
コチラは 草間彌生 チック。
子供を置いて スタコラ逃げる 薄情な 母親に 笑ってしまった。
〔『 マッドゴッド 』 ケーブルが繋がった 頭 〕
〔『 マッドゴッド 』 太陽系 誕生 〕
錬金術師は アサシンから摘出された イモムシを「 錬金 」、
それを使い 新しい宇宙?を作る…という ダイナミックな展開。
この後「 モノリス 」が 白い星に 衝突?し、
細胞っぽいのが 作られるんですが、
何故か その前に「 円盤 」が 通過する、謎演出があります。
〔『 マッドゴッド 』 赤ん坊 誕生 〕
赤ん坊も たくさん誕生するけど、
『 2001年~ 』の「 スターチャイルド 」なんて 上等なモノ とは おそらく 違い、フツーの、愚かな人類。
〔『 マッドゴッド 』 ビル群 〕
コレが 冒頭の「 バベルの塔 」と繋がるんですが、
コチラを 壊すのは 神ではなく、人間( アナーキスト?)。
〔『 マッドゴッド 』 黒い星と モノリス 〕
真っ黒な星から 複数のモノリスが 飛来。
( 元凶の星?、それとも 元・白い星? )
また「 残酷で、暴力的な 世界を 繰り返す 」のかと思いきや、
突如「 時間が遡り 」、アサシンが仕掛けた「 時限爆弾 」まで 戻ってくる。
前回は 止まってしまった「 時計の針 」が 動き……
はたして「 地下の悪夢 」は 終わるのか、
それとも「 別の悪夢 」が 始まるだけ なのか…
そもそも 人類は 変われるのか…。
なんだか 真面目な ”締め” になってしまいましたが、
″合えば” ものすごく 楽しめる 作品なので
「 不条理・ホラー 」や「 アート系 」が好きな人は チェック
してみてください。































