berobe 映画雑感 -123ページ目

berobe 映画雑感

「 映画 」と「 本 」の感想

今月 読んだのは…

 

 

SF系( 特殊設定 )・本格ミステリー

 

 「 Butterfly World(バタフライ ワールド)最後の六日間 」

岡崎琢磨

 

 

SF & 文学系、その他の 短篇集

 

 「 ガーンズバック変換 」  陸秋槎

 

 

ミステリー

 

 「 呪殺島の殺人 」  萩原麻里

 

 

エンタメ系・ミステリー人間ドラマ

 

 「 君のクイズ 」  小川哲

 

 

の4冊。

 

 

まずは「 殺人が起こる 」タイプの ミステリー2冊から。

 

 

 

「 Butterfly World( バタフライ ワールド ) 

最後の六日間 」

 

岡崎琢磨

 

 

SF系( 特殊設定 )・本格ミステリー。

 

 

現実がイヤで「 蝶の翅 」を持つ “バタフライ” が アバターの

VR空間、「 バタフライ ワールド( BW )」に 引きこもっている アキ

 

「 BW 」で よく行動を共にする マヒトから「 ログアウトしない者 」の情報を訊いた アキは 後日、

 

マヒトの情報をもとに 2人で 彼らに会いに行くが 門前払いを受けてしまう。

 

しばらく外で 様子を窺う アキたちだったが、そこに「 BW 」への クラッキングが発生、

 

突如現れた「 半透明の壁 」によって 彼ら「 」(くれない)が 暮らす「 紅招館 」( こうしょうかん )が建つ 領域内に

閉じ込められてしまう。

 

復旧まで「 館 」に入れてもらう事になった 2人だったが、

 

翌日「 」のひとりが「 腹部に ナイフが刺さった 」状態で

亡くなっているのが発見される。

 

だが「 非暴力 」が徹底された「 BW 」では「 殺害 」どころか 危害を加える事すら 出来ないはずで……。

 

 

 

著者は『 珈琲店タレーラン 』の人ですね。

 

「 青春モノ 」が得意らしく?、あまり興味は なかったものの、本作は「 VRミステリー 」って事で気になってた 作品。

 

あと『 鏡の国 』も なんか面白そうなので 読むかもしれません。

 

 

「 あらすじ 」から わかる通り、

 

「 暴力を行使できない VR空間での殺人 」が軸となっていて、

 

それに「 ログアウトしない 」や「 引きこもりのアキ 」、

 

「 クラッキング犯 」が 絡んでくる…?みたいな「ドラマ強め」な内容。

 

あと、チョット “重め” だったんですが、最近 “重め” な作品が 多かったんで 読むタイミングとしては 間違えましたね。


 

「 本格 」に関して言うと、

 

終盤前に「 読者への挑戦状 」があるんですが、それによると

「 意外性 」よりも「 シンプルな謎解き 」を目指したようで

 

「 解けそう感 」( ロジカル性、本格度 )は 高めに思えました。

 

なので 個人的には 面白く読めましたが、

 

結構 “気付く” ところもあるので、人によっては そこに 物足りなさを覚えるかもしれません。

 

あと、「 よくよく考えると… 」も 強めな感じ?なので そこに関しても 評価が 多少 影響するかも。

 

ちなみに「 殺人 」の方には「 密室 」もありますよ。

 

 

「 本格度 高め 」ですが「 ドラマの展開 」自体が 面白いので

一般の人も 楽しめそうな感じに思えましたね。

 

 

 

「 呪殺島の殺人 」  萩原麻里

 

ミステリー。

 

 

部屋で 目を覚ました “僕” には「 記憶 」がなかった。

 

さらに 手には 「 血の付いたナイフ 」が握られ、近くには 女性の死体があり…。

 

ドアを破り 入って来た人たちの ひとり、“僕” の幼馴染だという 三島古陶里( みしま ことり )によると、

 

“僕” の名前は 秋津真白( あきつ ましろ )と言い、ここが

かつて 流刑にされた 呪殺者の先祖が 暮らす島「 呪殺島 」の

屋敷で、

 

殺されていた 女性、屋敷の主で ミステリー作家の 赤江神楽

( あかえ かぐら )が その末裔だと 聞かされる。

 

さらに神楽の伯母にあたり、同じくも「 呪殺者の末裔 」

だとわかるが、呪術者一族は その「 穢れ 」のため、早逝するらしく……。

 

 

 

という、島を舞台にした「 クローズドサークル 」もの。
 
ちなみに「 島 」には 住民もいますが 川を隔てていて 距離も
ある、という設定です。
 
 

タイトルから「 オカルティック 」な雰囲気を期待していたんですが、そこら辺は 薄めでした。

 

あと、島に行くまでの「港」や「 船に揺られ、潮風に当たる 」描写なども 気分が高まるので 好きなんですが、

 

「 プロローグ 」的な場面の後、いきなり「 島内の屋敷での

記憶喪失 & 殺人 」の流れで、

 

さらに「 ライト寄り 」の レーベル「 新潮文庫nex 」という媒体だからか、

 

主人公も こんな状況なのに “軽すぎ” で 気分的に ノリづらかったです。

 

しかし「 2体目の死体 」が発見される あたりから 少しずつ

「 ミステリー 」として 面白くなって来るので、最終的には

結構 楽しめましたね。

 

ただ「 本格 」としては「 程よい 手掛かり 」もあったし、

「 真相 」も 良かったとは 思うものの、

 

詰めが甘いところも 多く、その度合いは 低めだと 思えました。

 

もう少し「 ロジカル 」だったり、何かしら「 仕掛け 」があれば( あの設定なら 何かできた )もっと楽しく読めたかもしれませんね。