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berobe 映画雑感

「 映画 」と「 本 」の感想

 

 

 

残りの「 ミステリー 」2冊。

 

 

 

「 変な家2 11の間取り図 」  雨穴

 

“家” を巡る、モキュメンタリー・ミステリー。

 

 

1作目の『 変な家 』は パラパラッと 試し読みしたとき 最初の方は 面白いと思ったものの、

 

その後の 現実味が薄い展開にノレず 結局 借りずじまい。

 

( それだからか「 映画 」の方は まあまあ 楽しめた )

 

なので『 2 』にも 興味が湧かなかったんだけど『 変な絵 』は すごく面白かったし、『 2 』の評判も 良さげだったので 読んでみる事に。

 

 

感想から書くと「 ミステリー 」として 面白く読めましたね。

 

「 伏線 」関係も “多め” かつ 結構 フェアでもあって 以外にも

「 本格 」としても 満足感がありました。

 

 

「 帯 」にも 書いてあるから書くけど( 予想も付くし )、

 

タイトルにある通り「 11の間取り図 」( 一部 図はないが )

が 紹介され それが「 すべて繋がる 」という構成。

 

( 途中でも ちょこちょこ 繋がる )

 

ですが「 家 」によっては 単独で 読んでも 面白いのがありましたね。

 

 

資料1「 行先のない廊下 」は まんま「 行き止まりの廊下 」

の謎。

 

実際ありそうな結論で このままでも 好きだな。

 

 

資料2「 闇をはぐくむ家 」は 事件よりも 悪徳企業と 値段に

つられて アレを買っちゃう心理が コワかった…。

 

ちなみに『 長い腕 』( 著:川崎草志 )※ を チョット思い出しましたよ。

 

 

( ※『 長い腕Ⅱ 』も 気になってたけど 結局 読んでない。

知らぬ間に出ていた『 Ⅲ 』も気になるところ。

 

図書館で 検索を掛けてみると まさかの 両方 貸し出し中!

評判も 良さげなので 読みたいが 時間がない… )

 

 

資料3「 林の中の水車小屋 」『 カイジ 』も ビックリの強制○○が バカっぽかったけど、同時に “狂気” も感じられて キライじゃないです。

 

まあ、水車の意味が あまりなかったり、少々 強引だったりで

コレだけ 浮いてたけど。

 

 

資料4「 ネズミ捕りの家 」は “聞き上手”(?)に 感心。

 

オタクは 一方的に 喋っちゃうとはいえ、よくぞ 持ちこたえた。

 

 

資料5「 そこにあった事故物件 」は “アレ” には やっぱり しっくりこなかったけど、ジワジワくる雰囲気は 良かったかな。

 

 

資料6「 再生の館 」は カルト宗教を巡る話。

 

コレも「 単独 」で読んでも「 真相 」の方でも 面白かったですね。

 

 

資料7「 おじさんの家 」は「育児放棄されている少年の日記」という重い内容で ちょっと グッタリ。

 

でも この話の “使い方” は 地味ながらも 評価は 高めだったり。

 

 

同じ事件を描いた 資料8「 部屋をつなぐ糸電話 」

資料9「 殺人現場に向かう足音 」は ミステリー色 強めの話。

 

あの伏線( 最後の真相の方 )には 気付かなかったな。

 

こういうの読むと 普段から ちゃんと読めてるのか 不安を感じますね…。

 

 

資料10「 逃げられないアパート 」は “謎の提示” が 良かった…と 後から気付く。

 

こちらの伏線も 気付かず…。

 

つうか「 わかりやすい 」部分に 気を取られて 他が おろそかになるんですよね。 ( と 弁解しておく )

 

 

資料11「 一度だけ現れた部屋 」は ミステリー的な ケレン味のある “掴み” が 良かった。

 

 

で、最後に明かされる( すべて繋がる )「 栗原の推理 」の方は 100ページ越えの怒涛の「 推理 」展開。

 

正直「 盛り過ぎ 」( 家が多すぎ )な感じも 覚えたけど、

うまく “まとめた” 構成力のスゴさに 感心した方が 強いですね。

 

 

という事で「エンタメ」としては もちろん「 本格ミステリー 」的な “深読み” もできるので そっち面でも 十分、楽しめるかと。

 

 

 

「 あと十五秒で死ぬ 」  榊林銘

 

「 15秒で 死ぬ 」設定を盛り込んだ ミステリー( じゃないのもある )の短編集、全4編。

 

変わった設定だけど 意外と「 ドラマ性 」もありました。

 

 

 

「 15秒 」

 

診療所の調剤室で “背中を撃たれた” 状態で「 時間が止まっている 」ことに気付いた “私”

 

そこに現れた 死神によると、”私” は すでに死んでいて これは これまでの人生を振り返る 走馬灯のような時間だという。

 

ところが、死神の うっかりで「 余命 」があと 約15秒 残っていることが判明。

 

その「 15秒 」を任意で 進めたり 停止させることが出来る事を知らされた “私” は、

 

残りの15秒で 犯人を確認し、逮捕させるための「 手掛かり 」を 現場に残そうと 考えるが……。

 

 

という、トリッキー( 少し・不思議 系 )な話。

 

 

かなり経つけど『 世にも奇妙な物語 』で 映像化された作品なので 知っている人は 多いかも。

 

私も観たけど「 15秒 」の設定以外 ほとんど 記憶になかったので ほぼ “まっさら” で 読みました。

 

( というか、ここまで複雑な内容だっけ? )

 

「 内容 」は 自分を殺した人物との「 対決 」( 駆け引き )の展開が メインなんですが、

 

“私” の抱える ある後悔や 犯人の心情など「 ドラマ性 」も 結構 あります。

 

ミステリー的な部分も あるものの、15秒という「 時間制限 」のほか 調剤室という「 限定空間 」でもあるので、

 

どちらかというと「 サスペンス 」の方が近いですね。

 

“私”犯人の「 頭脳戦 」が 思った以上に スリリング展開するので エンタメとしても フツーに 面白いですよ。

 

 

 

「 このあと衝撃の結末が 」

 

が 目を覚ますと、今まで ずっと “ながら見” で 観ていた 連続ドラマ『 クイズ時空探偵 』の最終回の エピローグ。

 

ちょっとした事で 約15秒、席を外していた が 再びドラマに目を戻すと「 衝撃の展開 」が起こっており、そのまま ドラマは終了してしまう。

 

一緒に 観ていた が言うには 今まで ちゃんと観ていれば この結末は 予想できるという。

 

は「 見逃し配信 」で 重要な場面を選んで 観せるから なぜ

この結末になったか 考えてみてと に言いだす…。

ドラマ『 クイズ時空探偵 』は 探偵と “過去に戻る” 能力を持つ

少女が、今は 無人となった町に かかっていた「 呪い 」の謎に迫るという話で……。

 

 

ミステリー・ドラマの最終回の「 意外な結末 」の謎に視聴者のが挑む話。

 

変わった設定だけど、その “過去に戻れる” 設定のミステリー

ドラマ『 クイズ時空探偵 』が「 入れ子構造 」っぽくなっているのも 特徴的。

 

あと 端折ったけど、ドラマの題名に「 クイズ 」とあるように、

 

毎回ドラマの終了後に 視聴者が参加する形の「 答え合わせ 」がある、という設定もあります。

 

ミステリーとしては、ドラマの「 意外な結末 」の方は 解けそうな感じは “低め” には 思えたけど、

 

「 伏線 」自体は しっかりしているので「 納得感 」としては

高めな印象。

 

あと、ドラマの「 クイズ 」設定、変則的な「 入れ子構造 」に関しての “もうひと展開” が なんとも 斬新で 驚きもありましたね。

 

 

先の2作品の 初出は『 ミステリーズ! 』で、このあと 2作品は「 書下ろし 」。

 

 

「 不眠症 」

 

母様と 2人で暮らしている 少女の茉莉( まつり )は、

母様が運転する車に 乗っている 」夢を見始める。

 

それは、毎回「 母様が 語り掛ける言葉が違って 」いて、かならず「 15秒後に 事故に遭う 」夢で……。

 

こちらは「 幻想系 」のドラマかな。

 

一応「 なぜ 毎回 の言葉が違うのか 」が ミステリーっぽいと言えそうですが。

 

そういうわけで 拍子抜けしたんだけど、母娘の “機微” の話自体は 物悲しくも 胸に来て そう悪くなかったり。

 

まあ、最後の「 の( 最期の )言葉 」や、茉莉のアレをどう捉えるかにもよりますが。

 

 

 

「 首が取れても 死なない僕らの 首無殺人事件 」

 

「 首が簡単に取れる 」特異体質を持つ、離島・赤兎島( せきと じま )の島民たち

 

首が取れても すぐには 死なず、元にも戻せて、年齢が近い者

同士だと 互いの首の「 すげ替え 」も出来るが、

 

「 首が胴体を 15秒 離れる 」と 死んでしまう…。

島で催されている「 鶴首( かくしゅ )祭 」が終わりに近づいたころ、神楽殿の裏にある「 倉庫 」から 煙が上がり、

 

その中から「 首の無い、火を付けられた死体 」が発見される。

 

高校の制服を着ていた事から 生徒たちを確認すると、同学年の

克人( かつと )、智大( ともひろ )、( こう )の3人が

行方不明とわかり……。

 

 

“島民の首がすぐ取れる” 島で起こった「 首無し殺人 」という

特殊設定・ミステリー。

 

それと、ビデオ映像によって “犯人の消失” がわかる「 密室 」

要素もあります。

 

 

読み始めは「 首がすぐ取れるが 15秒までなら 死なない 」

という設定に ワクワクしたんだけど、

 

中盤頃から こまごまとした描写が 長く続くので ちょっと ダレました。

 

というか「密室」だけだと 弱いと思ったのか( 実際 少し弱かった気がする )いろいろと「 入れ過ぎ 」なんですよね。

 

「 手掛かり 」関係も 少々強引ながら ちゃんと張っていて 上手く繋がってはいたんだけど、

 

あの「 意外な真相 」×3( くらい )だけは 情報不足に思え、結果 全体として見ると「 納得感 」は 薄まる形に。

 

「 犯人特定 」のくだりなんか 伏線がイイ感じに キマっていただけに チョット残念。

 

まあ「 意外な… 」の 奇抜なアイデアは かなり面白かったんで

それ自体は 評価してますけどね。

 

あの「 決着のつけ方 」は かなり イヤではあったけど…。

 

 

 

という事で、個人的に 一番 良かったのは、盛り込み具合が

ちょうど よかった『 このあと衝撃の結末が 』になるかな。