ベルリンで音楽家をメインで施術しております吉川茜です。
(今は産休中でプラクスはお休みしております)
前回のブログの記事からだいぶ日にちが経ってしまいました。2023年は盛りだくさんで、いろいろありました
私の目標が
まず第一に
健康である。
そして、
第二子の妊娠
あわよくば
国家試験の合格
これはもうほんとに帰りたい
5年ぶりに日本に帰る
でした全部叶えることができたのですが、というのも健康であればなんでもできるということです今回は国家試験の合格までのお話しを書こうと思います。
今までに記事にしました
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昨年の秋、にあったHeilpraktiker (自然療法士)の2度目のドイツの国家資格を受けて合格することができました!
2017年から始めた職場訓練でしたので7年弱の時を経てやっとHeilpraktikerin になれました
これは試験が終わって2週間ほどで届きました証明書です!
その間には出産育児も挟んだので、勉強していなかった期間はありますがちょこちょこ勉強を続けてきていたのと、一昨年に受けた初回の試験前の集中的に友人ち勉強したことがすごく大きかったと思います。今回の筆記試験は1度目に受けた時の内容より優しく、フェアな試験でした
第一次試験の筆記試験は10月の2週目にあるのですが、なんと8月末に妊娠していることがわかり試験前の一ヶ月半は悪阻が酷くて全く勉強できなかったのです。
今回は諦めようかな。。なんて思っていたところ試験日の2日前から急に悪阻が軽くなり、直前に勉強はできなかったものの軽い気持ち?!失うものはないし受けにいくか!というくらいの気持ちで受けに行きました。
軽くなったといえど、集中力と気力はいつもよりはないので全部で60問の問題を2時間で解けば良いのですが、さっと問題を解き1時間ほどで終わり、見直しの気力もなかったのでそのまま提出しすぐに帰りました。
その日のうちに、インターネットにオフィシャルではない解答例が出るのですが、旦那と一緒に見合わせてみたら、、
60問中、15問まで間違えて良いのですが、ピッタリ15問間違えていまして、でももしかしたらマークシートに間違えてチェックしてる可能もあるし、、正式な手紙が届くまでわからないね。といって、大体2週間後に届く手紙を待つことにしました。
本当はここの時点で、筆記試験合格したなと思う受験者は早速二次試験となる口頭試験の準備に早速取り掛かります。私の場合手紙を待っていた時間も勉強せず、筆記試験の前も勉強してなかったのでだいぶ遅れをとっていました。
私は半分、いやー受かってないかな、受かってたとしても口頭試験の準備しんどいな、無理かななんてすごくモヤモヤしていました。
その間、娘の誕生日もあって誕生日会の当日に保健所から正式な手紙が届き、
なんとやはりギリギリ15問不正解、45問正解で合格
12月14日にある口頭試験の招待状が入っていました。
正直、合格できたのは嬉しい
けれど、娘の世話とそして私も妊娠中で体調も万全でない、そして整体のお店もいつまで施術できるか分からないからお店やお客さんのことも心配で口頭試験の準備、勉強できる気がしなくて自分の中ではモヤモヤするものの今回は諦めようと思っていました。
今まで一緒に勉強してきたお友達のチャットグループに、報告を兼ねて今回は諦めようと思うと伝えたところ、、
もうすでに自然療法士である友達からは
私たちが茜が合格するまでサポートするから、今回がんばろう!
ここのコーチの先生に連絡して授業受けて、友達たちは交代で口頭試験のシミレーションのお手伝い。そしてその友達が紹介してくれた、今回口頭試験受けるお友達ともほぼ毎日Zo o mで勉強。
過去問をみて心が折れた私に、
大丈夫!私たちも最初できなかったけどトレーニングしたらできるようになったから!
と常に元気と勇気を与えてくれて、
私も一回勉強をはじねたらルーティンになるので、思ったよりは苦じゃなくわりかし楽しく勉強できたように思います。
授業も火曜日、木曜日と長い時は朝の8時から18時まで。幸いオンラインで受けてるのですが、娘の送り迎えに買い物や食事の支度。全てやってくれた旦那さま。本当に頭があがりません。週末もほとんど授業や友達と勉強。娘も私が、勉強しか頭になく娘に気持ちがいってないことがわかっていて、すごく寂しい思いをさせてしまいました。
オンラインで受けている授業中に、ピアノで騒音をだし、もう勉強しないでーーーー!やめてーーニナと遊んでー!と叫んでおりました。愛する娘よ。。ほんとに申し訳なかったです。
そして整体のお店はというと、ほとんど予約が受けられず、お客さまにも申し訳なかったですし、高い授業料を払いながらの勉強、その間働けず、そして妊娠してるのでいつまで働けるかわからない中私も経済的にも不安でしたし
試験受ける前までに何度も
こんなに色々な事を犠牲にして、家族にも迷惑をかけてお金も心配。そこまでしてやる必要があるのか?これで受からなかったらどうしよう?とあれこれ考え、何回も泣きましたし落ち込みましたそんな時支えてくれたのは旦那さま、そしてお友達たち。
つくづく、1人でとれた合格ではないと痛感しております。
そんなこんなで迎えた口頭試験。
試験前は、睡眠も浅く(夢の中でも勉強していました)寝不足で、あまりプレッシャーを感じない私でもかなりのプレッシャーがありました。
試験官の先生は、70歳を超えている皮膚科の先生。当日、本来は受験生1人なはずが、もう1人いる試験官の先生が遅刻していて、私も早く着いていたので急遽2人で受けることに。
問題は2問だけです。
先生がお持ちの5枚ほどあるカードを一枚ひきます。
1問目は法律の問題をドイツ語で説明しないといけないのですが、(ほとんど丸暗記しました)難しい言葉で普段話さないので、先生は私が正しい事を言ってるにも関わらず理解してくれず、5回以上聞き直され、、こうゆうストレスのある状況にはなんとなく慣れてたのでとりあえず話続け、なんとかオッケー。
次の問題は、専門的な医学の問題。幅広く全ての知識を先生に見せつけないといけなく本来はとても難しい問題だと思うのですが、何回も練習した問題だったので、すらすら答えることができて先生も満足な様子。試験の途中から雑談にかわって、その途中で先生が
あなたたち2人とも合格です
とすぐに言ってくれるのです。
実感はないものの、開放感と安堵感となんともいえない気持ちでした。
もちろん旦那さまも、お友達もとっても喜んでくれて、試験の後から勉強しなくなって娘に時間がとれるようになったので娘はほんとに幸せそうでした。
試験が終わった時には、お腹もだいぶ大きくなり動きづらくなってしまったので今年入ってから仕事も産休に入りました。やっと、ゆっくりな妊婦生活が送れています。
こんな不利な状況の中、合格出来たのはお腹のあかちゃんもラッキーを運んでくれたに違いありません。(なんて思うのは私だけでしょうか)タイミングもすごく悪いようで、でも終わってみたら奇跡的なタイミングで妊娠できたのかなと思います。産まれてしまってからだと次いつ受けられるかわからないですからね
という事で、資格はとれたものの自然療法士として働くのは産休明けからになります。
これから日本の、素晴らしい技術をドイツ根付かせていけたらと思っています。
おそらく、ドイツの国家資格を持って日本の整体の技術を提供するのは初めて?の事で前例があまりない事なので縛られず、発想を豊かに、私らしくどういう風にこれから貢献できるのか楽しみであります
自然療法士のお友達たちが、合格祝いをしてくてました。彼女たちは私の宝物です。この出会いにいつも感謝しています。そして、何を話したかと言えば、治療法の情報交換。みんなセレピストで意識が高く素晴らしい仲間たちです大好き❤
勉強を始めた頃は受かるなんて夢のさらに夢。。。
だったのですが、人間ってすごい諦めずにコツコツトレーニングしていけば、できないことができるようになるすごい快感ですそして、同じ目標目指してる同士にも巡り会える。大変でしたが挑戦してよかったです!
長文にお付き合いありがとうございました。どなたかの参考になれば幸いです!