今や本屋大賞ノミネートはもちろん、作品が次々と映像化されている辻村深月。
直木賞受賞作品である『鍵のない夢を見る』を筆頭に『ツナグ』なども。
中には『ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。』みたいなちょいと映像化に関してトラブったものもありますけれど、人気作家である事は間違いないですね。
当初ミステリー作家として色濃かった辻村深月ですが、今はそうした部分よりもデビュー作からのもう一つの特徴である、人の葛藤やキャラクターに重きがある印象が強いです。
そして辻村深月の作品の『世界』は地続きになっているのもファンなら知るところで、彼らが主役だった物語ではない彼らに再会出来るのも嬉しい仕様。
文庫になっているものも多く、手軽にどこから読んでも基本問題はないんですけど、一応お勧めするパターンはあって、
①冷たい校舎の時は止まる→ロードムービー
②凍りのくじら・子供たちは夜と遊ぶ→ぼくのメジャースプーン→放課後の名前探し
③スロウハイツの神様→島はぼくらと・ハケンアニメ
といった感じでしょうか。この他にも短編集や長編書き下ろしはありますけれど、世界のリンクを軸にピックアップしました。
①が『辻村深月ってどんな作家なの?』に応えるもので、『冷たい校舎の時は止まる』でミステリーを。『ロードムービー』で人間の感情や青春を書いています。
②も同じパターンだけれど、後者に重きが置かれている気がします。
③は今の辻村深月の王道路線であると思います。
個人的なお勧めは、ぼくのメジャースプーン。
文庫なら600円そこらで人生が豊かになるので、是非とも一読ください。