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第1章 ~旅立ち~

隼がいなくなってから1年がすぎた。
俺は2年生になってもやってる事は変わらなかった。
いつものように杏子と学校行って、友達とバカな事やって、家帰って、寝る。毎日これの繰り返しだ。
でも、隼がいないので何か物足りなかった。
~ある日~
「おい!苾。」
頭の中に響く声が聞こえた。それはまぎれもなく隼の声だった。
「しゅ...ん?隼なのか!? お前いきなりいなくなってどこでなにやってたんだよ!」
叫んで周囲を見回すが、そこに隼の姿はなかった...

刹那。

「ぎゃあああああああああああ」
「!? 隼の声!隼どうしたんだよ!」
しかし、返事はなかった。
俺はうつむいていた。顔を上げると、
目の前に化け物がいた。化け物は俺に向かって攻撃をしかけてきた。
「うわっ!」
俺は数メートル吹っ飛ばされた。
「もうなんなんだよ!」
その時、俺の手の上の空間が光だした。
光が収まり、瞑っていた目をあけると、おれの手の中にある「布」が握られていた。
「それが貴様の武器だ...」
姿無き声が頭の中に響く。
「武器?これが?」
光でひるんでいた化け物が立ち上がり、また俺に攻撃をしかけてきた。
「おりゃあああああああああぁ」
俺は無心で「武器」を怪物に投げつけた。
すると布はみるみる大きく、硬くなり、化け物の体を引き裂いた。
「!? なんだこの力は?」
元の大きさに戻った布を拾い上げてつぶやいた。
「ギリギリ合格って所だな。」
声がする方へ顔を向けるとそこには獣のような生き物がたっていた。
「なんだお前は。それに合格って?」
「貴様、隼の元へ行きたいか」
「この声!さっきのやつだ!」
「もう一だけ問う、貴様は隼の元へ行きたいか」
「あ、あぁ」
「よし、それじゃあ出発は明日の午前0時、霖丈中学校の前で待つ。荷物をまとめてこい。挨拶は済ませておけ。」
獣はあとかもなく消えさった。

翌日

俺は午後11時に杏子を呼び出した。
「どうしたの?こんな時間に。」
「杏子、俺、隼を探しに行ってくるよ。」
「え?いきなりどうしたの? だって隼は1年前に...」
「俺にもよくわかんないけど、隼は今危険な場所にいる。」
「なんでそんなこと分かるの?」
おれは前日の出来事を話した。
「そっか。行っちゃうのか。寂しくなるね。」
杏子の顔は涙を堪えていた。
「1年」
「え?」
「1年で帰ってくる。絶対に。 だからその時は俺と... !?」
俺は杏子に唇を奪われていた。
「行ってらっしゃい」
「行ってきます...」
俺は学校へと向かった。

1章 ~終~






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