一か月にわたる夢の祭典はベスト4が出そろい、いよいよ大詰め。 

 

 どの国が優勝してもおかしくない状況である。


 スペインになんとか頑張ってもらいたいところであるが、ドイツの状態が非常に良い。


 とにかく楽しみ。


 我らが日本代表は移籍に注目が集まっている。


 個人的に気になるのは、松井。


 なんとかビッグクラブに移籍してもらって、CLの舞台に立つ姿が見たい。


 話は変わるが、パラグアイの試合終了後の長谷部の言葉には、感動した。


 『Jリーグにも足を運んでください。』


 この一言には、日本のサッカー界を背負って立つ男の凄みを感じた。


 Jリーグの発展無くして、W杯ベスト4入りはあり得ない。


 このW杯で、サッカーに興味を持った人が一人でも多くJの試合に足を運んで頂けると、幸いである。


 PKを失敗した駒野であるが、彼は中学時代からPKを外したことが無いそうだ。


 駒野は父を幼いころに亡くし、女手一つで育ててくれた母のために必死にサッカーを練習してきた苦労人だ。


 そしてパラグアイ戦、120分通してほぼパーフェクトな仕事をしていたのは間違いなく、駒野である。


 そんな駒野だからこそ、日本中の人々が彼の涙に心を打たれた。


 駒野含め、日本の選手たちには心から『ありがとう』と言いたい。


 手のひら返しではあるが、素直に感動した。


 『サッカーやってて良かった。』


 と心から思わせてくれた。


 4年後、日本はどんな歴史を作るのか。


 まずは準決勝。


 酔いしれましょう。
Velvet14@REDS


 


 



 


Velvet14@REDS
 

 イングランドが敗退。 しっかり決めきったドイツの圧勝であった。 私の優勝予想は全く見当違いだったようである。


 世紀の大誤審もあったが、4点も取られてしまってはイングランドは全く言い訳は出来ない。


 しかし、イングランドの魂のこもった戦いには胸が熱くなった。 あの誤審に対しても文句を言わずしっかりプレーをし続けた。 サッカーの母国としての誇りを随所に感じた。 


 特に予選リーグ最終戦のスロベニア戦では、イングランドの意地とプライドを見せられた。 ジョン・テリーが身を呈してシュートをブロックしにいったシーンはイングランドのプライドの象徴だったように思う。 大会を通じて、『闘う』とは何かを教えてくれたイングランドには大きな拍手を送りたい。


 一方のドイツは、大会前にあまり注目を浴びなかった分、プレッシャーをそれほど感じずにのびのびとプレーをしている印象を受ける。 予選リーグでは、セルビアにまさかの敗退を喫したものの、抜け目のない堅実な、そして正確なサッカーは健在。 若手とベテランが融合した伝統のサッカーはアルゼンチンに対してどのようなサッカーを見せるのか、非常に楽しみである。


 話は変わって日本代表。 『ルステンブルグの衝撃』から5日、いよいよ南米の強豪パラグアイとベスト8を掛けて闘う。


 日本に必要とされるのは、デンマーク戦を上回る運動量とほんの少しの『運』である。 日本全体で応援し、少しでもその運を手繰り寄せよう。


 デンマーク戦が終了してまず第一に湧きあがってきた事は、サッカーに携わってきて良かったという感情であった。 サッカーを通じて日本中が一つになり、世界中に日本という国の存在感を知らしめた。 まさしく、『衝撃』であった。 日本選手は、われわれの誇りだ。


 ここまできたら、理屈抜きにして上を目指そう。 そして、日本という国をもっと世界に知らしめよう!!


 個人的には、我らが誇り『阿部勇樹』が奮起してくれることを願う。


 勝とう。


Velvet14@REDS

 今回は優勝予想。


 世間では、スペイン・ブラジルあたりが人気。確かに、総合的に考えて十分あり得る。


 特に、前回のEUROを制覇したスペインは今最も美しいサッカーを出来るチームである。


 今回のW杯は、今後のサッカー界の方向性を指し示すうえでも、非常に重要な大会になる。

 

 最近のサッカー界では、しっかり守って手数をかけずに攻撃を仕掛けるサッカーと、ボールの支配率を高めパスを多くつないで攻撃を仕掛けるサッカーとに分かれ、その双方が国際舞台で成果をあげている。


 前回のEUROでは、ボールの支配率をあげるサッカーをしたスペインが優勝。サッカー界に衝撃を与えた。


 しかし、先日行われた欧州のクラブチームで争われるチャンピオンズリーグでは、堅守速攻を得意とするイタリアのインテルが優勝し脚光を浴びた。


 ここ10年のサッカー界では、ボールを奪って20秒以内で攻める堅守速攻型のサッカーがトレンドであった。私も中学・高校と『手数をかけずにシンプルに攻めろ。』と指導されてきたものである。


 しかし、今回のW杯でもしスペインのようなチームが優勝することになれば、サッカー界の歴史・トレンドは大きく変わることになる。


 スペインが優勝すれば、われわれにとっては喜ばしい事である。なぜなら、見ている側にとってはスペインのような美しいサッカーをするチームを見たほうが、楽しいのは事実だからである。


 私の予想では、優勝は『イングランド』。あまり注目はされていないが、熟慮した結果である。


 一番大きな要因は、開催国の南アフリカがかつて、イギリスの領土であったという事。それと何が関係ある?と思われる方も多いと思うが、関係が大いにある。


 W杯は一ヶ月間を費やして争われる。つまり、決勝まで残ったチームの選手は一ヶ月間南アフリカで過ごす事になるのである。南アフリカは、占領されていた時代の影響もあり、いたるところにイギリスの文化が根付いている。


 その点で、イングランドの選手は休みの日にリラックスしやすいのではないかという分析である。選手のコンディションが大きなカギを握るW杯では、このような要因は十分大きな飛躍の原因になり得るのである。


 もちろんそれだけで予想した訳ではない。十分なチーム力がある事が大前提である。


 イングランドは先ほど紹介したサッカーの双方、を試合中に織り交ぜながら柔軟に相手に対応できるチームである。


 監督はイタリアの名将、カペッロである。カペッロはどんなに強いチームにも規律を重んじさせる監督である。現在のイングランド代表も個々の選手の力は世界屈指であるが、非常に規律のあるチームである。チームのために動かない選手は、どんな選手であろうと使わない。


 様々なスタイルのチームが出場するW杯では、相手に合わせた柔軟な戦い方が出来るチームは勝てる可能性が高い。


 このように、イングランドの柔軟性も私が予想した大きな要因である。


 ランパード・ジェラード・ルーニーと縦の軸がしっかり揃ったチームであるが、サイドの選手を注目して見て頂きたい。


 守備のしっかり出来る選手や、ドリブルやスピードでサイドを切り裂く選手など様々な選手がそろっている。その試合によってサイドの選手を変えてくるはずである。サイドの選手の出来が、イングランドの勝利に大きく関わってくるのは必須である。


 みなさんはどのように予想しているでしょうか。


 ジンクスの話をするとキリが無いが、ここで一つかなり信憑性のある神懸かり的なジンクスを紹介しよう。


 今から過去10大会の優勝チームを1970年のメキシコ大会から順に書く。皆さんもある規則性がある事にすぐ気付くはずである。


 1970年ブラジル→1974年西ドイツ→1978年アルゼンチン→1982年イタリア→1986年アルゼンチン→1990年西ドイツ→1994年ブラジル→1998年フランス→2002年ブラジル→2006年イタリア


 もうお気づきの方もいるとは思うが、その規則性は優勝国の大陸にある。1970年から、優勝国は南米→ヨーロッパ→南米→ヨーロッパと順に来ているのである。


 そう考えると、今回のW杯で優勝するのは南米のチームとなる。そうなると、ブラジルかアルゼンチンあたりが有力となるのである。


 他にも様々なジンクスは存在するが今回のW杯で、いくつかのジンクスが崩れる事は必須である。


 今回のW杯で、歴史は大きく変わる。


 この史上稀に見る大混戦の大会を闘い抜き、栄光を手にするのはどの国なのか。


 非常に楽しみである。