うしろの百太郎のサイン | もりぞーの  たそがれ街角Twilight

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うつうつなのになんとなくさわやかになる~脱力系ゆるトーク

二年も前からドクターストップがかかっている飲酒・・・


懲りずに飲み続けて計4回救急車でERに搬送されている。


病名は「アルコール性すい臓炎」


案外マイナーな病だが、ひとたび炎症を起こすと大変だ。


とにかく痛い。失神するほどの腹痛に見舞われるのだ。


重症の場合、のた打ち回って死ぬらしい。


TVドラマ 「風のガーデン」で中井貴一演じる医師が


苦しみ抜いたのがこの病だといえば分かるだろうか。


もっともドラマの方は癌だったが・・・基本的症状は同じだ。


ドラマ終盤、衰弱していく中井が麻薬パッチを張り痛みに


耐えていた姿が目に浮ぶ。他人事には思えなかった。


ところが僕は中途半端に回復するたびにまた飲んでしまう。


最近も連日のように飲んでいた。



すると今日不思議な現象が起きた。


飲酒用のグラスが二つある。飲もうとしてグラスをさがしたが


なかなか見つからない。せまい台所だ。いつもならすぐ目に


入る。・・・のに、ない。おかしい。


意地になって探しているとひとつ見つかった。


「こんなところにあった」


ふっと軽く手にとったその瞬間、「パチン 」と音がして


飲み口がUの字型にパックリ割れたのだ。


割れたところに触れもしていないのに、だ。


「いい加減にせい」


そんな言葉が聞こえたような気がした。


そこへ嫁が買い物から帰ってきた。


それとなく「このグラス割れちゃった。もう一個のどこへやった?」


と聴くと「ああ、あれ今日私が割っちゃったから」とひとこと。


思わずぞっとした。



ユーミンの有名な歌に「やさしさにつつまれたなら」というのがある。


あのジブリ映画「魔女の宅急便」のエンディングテーマにも使われた


曲。歌詞にもメロディにも一分のスキもない完璧な歌だ。


古い曲だが時代を超越した真理が歌われている。神授といっても


さしつかえない名曲中の名曲だと思っている。



音譜ちいさい頃は神様がいて


  不思議に夢をかなえてくれた・・・


   ・・・目に映る 全てのことは メッセージ



嫁の一言を聞いてこの歌詞がぶぁーっと頭の中に湧き出てきた。


これはメッセージだ !


「このままだと近いうちに必ず病院送りになる もう飲むな !!」


僕のうしろの百太郎が教えてくれたのだと直感した。



で、今日から断酒することに決めた。