モロッコ名物の飲みものとして日本でよく知られているのは、間違いなくミントティーでしょう。
とにかく、どこの地域でも、朝から晩まで、老いも若きも飲んでいる!
と言っては言い過ぎかもしれないけれど、それくらいの国民的飲み物。
モロッコを旅していると、食堂やカフェで、お呼ばれした一般家庭で、はたまた誰かの職場など、さまざまな場所でこのお茶を飲むことになる。
そして、実際にはお茶にミント以外のハーブを入れることもある、と知る。
たとえば、このシバというハーブ。
和名はニガヨモギというらしい。
たしかに苦味と渋みを感じる大人な香り。
からだを温める作用があるそうで、冬に好んで飲まれるんだそう。
香りが強いので入れすぎは禁物。
このほかにも、レモンバーベナやゼラニウム、セージ、タイムなどを入れて飲むことも。数種類をミックスして使うこともあるようです。
なんて書くと、ハーブたくさん!モロッコのお茶ってからだによさそう!なヘルシー感があるけども。
あれだけ白砂糖入れたら、プラマイゼロかな
でも甘くないとおいしくないんだ、このお茶は。
家庭や食堂などでは、ハーブなしのお茶っ葉と砂糖のみのシンプルバージョンで出てくることも多いです。
それはそれで好き。
日本にいるときは、
お茶 = 自分の心や体の状態に合わせて飲むもの(何らかの作用がある) = 薬
というように
無意識に自分の中でカテゴライズしているような気がする。
でも、
モロッコにいると
「お茶を飲む」という行為には、
健康のためとか、からだにいい成分が入ってるからとか以上に
大切なことがあると、感じるのです。