アトピー性皮膚炎とは具体的にはどのようなものなのでしょうか。
「最新医学大辞典」によれば、
「生後2~6カ月ごろより顔面の湿潤性湿疹に始まり、次第に四股・躰幹に拡大する。
痒みが強い、家族歴・既往歴にアトピー疾患(喘息・枯草熱・アレルギー性疾患)を持つことが多い。
症状は年齢とともに変化し、乳児期(三歳まで)幼児期(2~12歳)、成人期に分けられる。
幼・小児期には病変は乾燥し肘・ひざに肥厚した局面で生じる。
12歳までに治癒することが多いが、成人に移行したものはより重症である。」
と、いうことになります。
しかし、この定義はアトピー性皮膚炎の全てを言い表しているわけではありません。
アトピー性皮膚炎には診断基準がなかったのです。
1994年に初めて皮膚科学会で、アトピー性皮膚炎の定義診断基準のアウトラインが設定されました。
●アトピー性皮膚炎の定義(概念)
「アトピー性皮膚炎は、憎悪・寛解を繰り返す、痒みのある湿疹を主病変とする疾患であり、患者の多くはアトピー素因を持つ」
アトピー素因:①家族歴・既往歴(気管支喘息、アレルギー性鼻炎・結膜炎、アトピー性皮膚炎
のうちいずれか、あるいは複数の疾患)、または②IgE抗体を産生しやすい素因。
