摂食障害とか精神病院とか | 活動弁士は七変化

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映画はかつて無声で、生の語りで説明者がいたのです!


写真はあっこちゃんが出版したの表紙。




昨夜たまたま、
フィギュアスケーター・鈴木明子さんの出演するバラエティ番組をチラ見していました。

五輪出場の時は話題にならなかった二大会連続入賞も、
テレビ出演で彼女のキャラクターがウケたり、
摂食障害を克服したという過去が話題になると、
評価されまくってる…
ちょっと複雑な気もしながら、
穏やかに笑うあっこちーを見つめてました。


私自身も19歳から20歳くらいの時に、
吐きダコが指に出来るほどの過食症に悩み、
それとは全く別の原因で、
24歳の頃に精神病院に通っていました。

過食症の原因は、
当時公演していた芝居で主役を三年半務めて、
その間のプレッシャーによるものでした。
18歳の初演当時は初演稽古で3~4キロ痩せて
44~5キロになり(身長160センチだから、
痩せすぎでは無かったけど。)
そこからストレスで過食になり50キロを越えた頃、
本番直前にスタッフをやっていた後輩に呼び止められて背中のラインを指摘されました。
その芝居での私の衣装は
レオタードに様々染を施したものがベースで、
照明が入ると色が飛んで白っぽくなり、
レオタードの上に着けていた装飾品のかげんもも手伝い
一番痩せている時でもむっちりして見えました。
自分でも気になっていた所を指摘され、
ストレスやプレッシャーも伴って、
食べては吐きを繰り返すように…
太ってしまって自己嫌悪に陥り、
痩せるスープとやらを飲んで一週間で七キロ落としたこともありました。

それだけ体重のアップダウンがあっても、
周囲から指摘された事はあまりなかったなぁ…
あっという間に太っては痩せていたから?!

この時は病院にも通わず自力で治しましたが、
劇団も退団してうつに陥った24歳の頃に、
精神病院に通院していました。
実家に戻ることになり
この時の症状はかなり深刻なものでしたが、
休んでいたのはほんの一時。
生活の為に働きながら通院していました。
徐々に立ち直り一年でお金を貯めて、
またひとり暮らしに戻りました。

それほど深刻な状態ではなかったのでしょうと
言われたらそれまでですが、
当時を思い出すだけでも私にとっては地獄絵図…


最近のいい年令になってからの『引きこもり』
とか、
会社は休んでも遊びに行ってしまう患者さんは、
私からすればやはり理解し難い存在です。
(ごめんなさい)
実際病気ですから仕方ない訳ですが、
お金ないんですもんどこにも行けませんよ…
ましてや遊びになんか。
病状も別のものだとは思いますけど。

入院もせずに治せる程度の症状だったのでしょうけど、
一時は歯も磨けず顔も洗えないくらいの
酷い無気力な状態でした。


あっこちゃんは通常三年以上かかる症状を、
僅か半年でかなりの部分を克服したという。
それをテレビで取り上げて他の患者さんを
『私も同じように頑張らなくては…』
と、頑張らせてはいけないとは私も思う。

しかし、
光が全く見えないで戦っている方々が、
『大丈夫だよ!!』
という希望に繋がればいいと思う。
それが彼女の最大の願いでありましょう。
辛い自分の過去を表に晒すことは、
勇気のいることだと思います。


私は25年以上が経過して思うのは、
今またホルモンバランスが崩れる時期を迎えて、
同じ経過を辿らないように気を付けてます。

多忙にかまけて心身共にメンテナンスを怠っていると危ない…

メンテナンスしながらも、
自身の成長も不可欠だと痛感しています!!
(成長がない人が病気に陥るという事にあらず。)