6月12日(火)新潟県三条市からさらに山奥にはいった五百川地区の笹団子つくりの女性グループに笹団子を習いにいってまいりました!
この地域は新潟でも山間地なので、水がきれいでお米もおいしいのだそうです。

今回は、新潟のお豆料理教室を主宰していただいてる絣ショップ西田のみなさまもご同行くださいました。

笹団子といえば、よもぎですが、この地域はごんぼっぱと一般に呼ばれている「おやまぼくち」の葉を笹団子に入れます。
調べると、よもぎよりも薬効成分がある、便秘になりにくい、など諸説ありますが真偽のほどは定かではありません。
この五百川に近くのひとつ山を越えた地域の笹団子はよもぎというので、交通手段が徒歩か馬しかなかったむかしは、山を越えるということはたいへんなことで、必然的に物資や人の交流もないため、文化や生活様式も違っていたのではないかと推測されます。
「天城越え」ではありませんが、「山越え」の苦労、あにはからんや。
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ごんぼっぱ、こと、おやまぼくちの葉
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裏がこのように白い。むかしのごんぼっぱはもっとふかふかしていたそうです。
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200個分の笹団子をこれからつくります。
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あく抜きしてドロドロになったごんぼっぱを餅粉、上新粉または大麦粉、砂糖、笹団子の素、水を入れ混ぜ、よくこねます。
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練ったら、今度は団子にして笹を巻いていきます。
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小豆餡を団子のなかに入れて成型します。
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巻き方にコツがいるのです。地域によって違うようです。
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このように束ねて蒸します。
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完成!
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ランチにわらび料理とお漬物をいただきました!
おかんの皆様、ごちそうさま&おいしい笹団子、誠にありがとうございました!
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翌日は山形県小国町でわらび取りをしてきました。
ここは、焼き畑をしてわらびを実らせているのでたいへん立派なわらびが取れます。
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ブナの木100%の灰汁で、あく抜きをします。
入れすぎるとドロドロになるので、要注意。
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塩漬けわらび。
このように塩でじゃりじゃりになるくらい塩を振って保存食にします。
料理するときは水に漬けて塩抜きしてから使います。
今でこそ、冬でも交通の便がよくなりましたが、山深いこの地域は、冬は雪に閉ざされ、野菜の確保は死活問題だったのです。
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山形県の道の駅で入手した黒小豆。
教室で黒小豆のおはぎをつくりましたが、濃厚な味でした。
北海道の黒小豆とちょっと違います。
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そのあと6月18日北海道へ作況を見に行きました。
佐呂間町の農家の畑。
白花豆と紫花豆、双葉が出ました。
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今年は、種まき後、低温だったため種バエが発生したところが多いようです。
白い虫が種バエ。
種バエにやられると発芽しても成長しません、虫が栄養分を食ってしまうのです。
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横浜に戻り、中級、ステップアップと教室が続きました。
6月24日はステップアップ講座 テンペ編でした。
在来種の赤大豆、黒千石大豆、青大豆を材料にテンペを手作りしてみました。

ふわふわのテンペ。
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チーズのようにカビがおおっています。
テンペのカビはインドネシア発祥のクモノスカビといって、白いカビです。
日本の納豆と同じ、無塩大豆発酵食品。
ネパールのキネマもそうです。
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皮をむいた赤大豆のテンペ。しっかり固くなってカビに覆われています。
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皮をむかずフードプロセッサーで拡販して発酵させると、やや発酵がにぶくなりますが、コクがあっておいしかったです。
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失敗例。このように赤くなってきたら腐敗しているので危険、思い切って破棄しましょう。
異臭がしてきたのもダメです。
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みなで赤大豆の皮むき作業。
栄養もあるのでもったいない。
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多めの油でソテーして、わさび醤油でいただきました。
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お疲れさまでした!
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次回のテンペ編は7月11日(水)、仕込んだテンペで料理をつくります!
みなさまのご参加お待ちしております。