ぱとぅーんの読書記録

ぱとぅーんの読書記録

最近読んだ本の感想や考察など。のんびりやります。

ここはぱとぅーんが日々の読書の記録や感想を書いたり、日々の疑問を考察するブログです。議論や感想寄せていただけると嬉しいです。



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 今日何気なく本屋に寄ったら思いがけず新刊として平積みされてたので買ってしまった。

 今回はれい子(姉)に衝撃の展開が…お見合いはうまくいくのだろうか。それと各国版ふうらい姉妹はシュールだった。

 尚 月地の「艶漢 アデカン」1,2巻を読む。

 先日ヴィレッジバンガードで見かけて、絵の綺麗さと大正ロマン設定に引きつけられたので購入。

 話も絵柄も期待以上だった。

 主人公のノーフン傘職人と熱血警察官の絡みが多少あざといが、物語の主軸になっている怪奇事件はとても面白いし、ギャグとシリアスのメリハリもついていて楽しく読めた。登場人物の複雑な心境もしっかり描かれていたので、考えさせられる場面もあった。

 そして何よりも、耽美的な装飾や、入り組んだ町や建物の書きこみが素晴らしかった。とくに2巻の「銅の鬼」と「記憶の剝製」では、作者のこだわりが炸裂していて、1コマ1コマに見入ってしまった。

 お金がたまったら画集も買おう。

 「シュリーマン旅行記 清国・日本」を読む。

 小学生の時にシュリーマンの伝記を読んだけれど、日本にも来ていたとは知らなかった。たしか最初の妻は大商人の娘だったから、あのグラバーとかとも交流があったらしい。


 全体の感想としては、文体も古くなくて、注釈も細かく付いていたので読みやすかった。幕末の清や日本の市民の暮らしが簡潔に書かれていて、時代劇では知ることができない日本の様子も詳しく書かれていた。

 いかんせん西洋人からの視点なので、黄色人種に対して多少見下しているような描写もあるが、この時代の人間にしては相当差別意識の低い方だと思う。


 先日書いた「レックス・ムンディ」に続き、最近遺跡発掘関連の本に興味が出てきたので、色々調べて読んでみたい。

 この前の金スマのAKBの話を見ていて「いかがなものか」と思った。

 話題が少々古くて申し訳ない。


 私個人はAKBに何の思い入れも恨みもないので、その辺は誤解しないでいただきたい。


 こういう芸能人の「実はこういう苦労してたんです」的な番組が最近増えているが(金スマはほとんどそればっかり放送している)、それは本人が言うべきことではないと思う。芸能人は夢を売るのが仕事なわけだから、そういう苦労は何もしていない顔でテレビに出るべきではないだろうか。

 もし苦労話が出るとしたら、それは本人の周囲から、「あの人ああ見えてすごく努力してるんですよ(or苦労してるんですよ)。」という形で知らされるか、本人が脂が乗り切ったあと、還暦くらいは過ぎてから(またはアイドルの場合は引退前後に)暴露するならまだわかる。


 インターネットを見ている限りではこの放送の後「AKBを見直した」という声もあるし、昨今の潮流では芸能人も雲の上の人より親しみのもてる人の方が人気があるが(そういえばAKBのコンセプトは「会いに行けるアイドル」だった)、それにしても一応国民的アイドルとしてやってよい事と悪い事があると思う。


 もちろんこれはAKBに限った話ではないし、金スマ出演だって本人たちの意思だとは決めつけられないのだが、この嫌な潮流について言及する人が少ないのでここに書き留めておく。

 荒俣宏の「レックス・ムンディ」を読む。

 よく世界遺産モノの番組に出てて何者なんだろーと思っていたら小説家だったんですね。最近知りました。


 こういう発掘ミステリーでファンタジーな作品は最近ほとんど読んでいなかった(たぶん3年くらい前に読んだ「ダ・ヴィンチ・コード」以来である)ので、結構新鮮だった。

 

 日本を中心に活動する宗教集団に封印されたキリストの聖遺骸と謎の新型細胞などなど、歴史ミステリー好きにはたまらない謎がこれでもかというくらい登場し、ページをめくる手が止まらなかった。うまく虚実入り混ぜていて、物語もファンタジーと分かっていても嘘くさく、ぐいぐい引き込まれていった。特に、歴史上の聖地といわれる場所がどれも同じ緯度上にあるという話には驚かされた。

 難点といえば、キリスト教に(私も含めて)造詣が深くない人には、主人公である遺跡発掘家やその知り合いたちの話やテンションについて行けないところがある。海外作品なら割り切れるが、作者が日本人である以上、もう少し分かりやすい説明も欲しかった。

 また、物語の真相は途中で読めてくるものの、やはり衝撃的な内容なので、これはキリスト教文化圏でない日本の作者だからこそ書けた作品なのかもしれない。

 父にネットで注文してもらったユニクロのウォームイージーパンツが届いた。

 もともと両親が着ていてメチャクチャ暖かくて着心地がいいというのを聞いて買ってもらったのだが、これを履くと見事なまでにやる気が起きないくらい気持ちが良い(ちなみに堕落パンツという命名をしたのは父である)。

 別にユニクロの回しものでも何でもないけれど、まだ買っていない人にはお勧めです。


昨日書庫で見つけてきた、平井和正の「超革命的中学生集団」を読む。

昭和51年初版というが、中二病患者にはたまらんタイトルにひきつけられてしまった。

タイトルからして「ぼくらの七日間戦争」みたいな話だろうと思っていたら全然違った。

あまりに設定がぶっとんでいたので、登場人物紹介を書かせていただく。


横田順弥

美男子。天才マンガ家。ニックネームはヨコジュンほか多数。


林石隆(りん せきりゅう)

長髪の中学生。抱腹絶倒の超能力の持主。中国人ではなくレッキとした日本人。


鏡明

身長186㎝体重80㎏。偉丈夫。不世出のプロレスラー。リングネームはアトラスX。


綿引宏

「超革命」の誇る天才的キチガイ科学者。上品なので「ワタビキ殿下」と呼ばれる。


田代進一郎

冷酷無比な権力主義者。ページを追うごとに残酷になる。「ハナの田代」と呼ばれる。


佐藤正明

金もうけの鬼才。ニックネームは「マチャアキ」。時として殺人鬼ムードをただよわす。


藤ケイコ

歌手ではなく「超革命」の美人秘書のチーフ。すごい美人。拳銃と拷問の名人。



…これって今のライトノベルの走りだったりするのだろうか。


ストーリーの大筋としては、上記の男子中学生6人が、ある日銀色に輝く円盤に連れ去られ、観察対象として、潜在的に持っていた超人的な能力を開花させられ、その能力を世界平和のために用いることを命じられる。

6人はそれぞれの能力を使って資金を稼ぎ、特に綿引の重力操作装置は人類史上初の大発明となった。しかし、6人は悪の組織「企業防衛同盟」に狙われ、6人の中でも分裂の火種が生まれるのだが…


話の流れ全体にスピード感があって、少し時代がかった言葉遣い(登場人物紹介にもあるように、キチガイとか精薄とかの放送禁止用語もいっぱい出てきます。)もほとんど気にせずに読めて、痛快だった。

でも、ただの痛快活劇では終わらず、予想を裏切るラストが待っていて、ラストのせりふは少し陳腐だったが、考えさせられる話になっていた。


あとがきによると、この作者の小説としてはこの作品は異質で、他作品はもっと暗くて重いらしい。残念ながら家にはこの本以外なかったので、機会があったら読みたい。

愛知県内の古本屋などでこの人の本を見つけたら教えてください。



 突然無性に本が読みたくなったので、家の書庫を漁ってきた。

 曾祖父の代から私の絵本までいろいろあるので、地域も時代もばらばらに面白そうなものを部屋に運び込んだ。


・養老孟司 「バカの壁」

・荒俣宏 「レックス・ムンディ」

・フロイト 「洒落の精神分析」

・平井和正 「超革命的中学生集団」

・シュリーマン 「シュリーマン旅行記 清国・日本」


 とりあえずこの1週間はこの辺で記事書きます・


 岡野玲子の漫画「陰陽師」を読む。

 昨日突然、正月休みを有効活用しなければ! と思い立ち12巻(なぜか最終巻だけが家になかった)まで一気読み…できなかった。


 まずコマ割が普段読んでいる少年少女向けと違っていて慣れるのに時間がかかった(別に文句を言っているわけではないのだが)。あと、登場人物の心情が明確に語られない事も多いので、行間(漫画の場合この表現でいいのだろうか)をかなり頑張って読まなければならなかった。日本史や仏教神道関連の専門用語も結構多かったので、ヘタな小説を読むよりも難しかった。最近あまり本を読んでいなかったので、リハビリにはちょっときつすぎた。あと2回くらい読み返さないと、登場人物の思惑や伏線は把握しきれないと思う。


 こんなことばっかり書いていると愚痴のようだが、内容はすごく面白かった。絵も普段読んでいる漫画では見れない日本画みたいな繊細な感じで好きになった。


 とりあえず、前半は短編集風で、源博雅(菅原道真を失脚させた藤原時平の孫で管弦、笛の名手)が怪異の騒ぎを親友の安倍晴明(おなじみ妖魔、天文学のスペシャリスト)に持ち込み、晴明が解決する、というあらすじ。晴明が朴念仁の博雅を煙に巻いたりからかったりする会話がユーモラスで面白い。また、当時の平安京を震え上がらせた菅原道真や祐姫らの怨霊も跳梁跋扈し、痛快な歴史ロマン風ストーリーになっている。といってもこの時点で、晴明の意図を完全に読み取ることは不可能だった。人物のせりふより目配せで心情が語られるうえ、宗教的な概念の理解もかなり難解だった。


 後半からは内容を熟読するのを放棄してしまった。後半は1つ1つのエピソードが長く、相互に関連し合っていている上、晴明の周辺で大きな事件が連発し、登場人物の関連性も、名前が覚えられない外国小説並みに理解できなくなってしまった。



 ということで、あまりちゃんとした感想が書けなかったので、しっかり読みこんでからまた書きなおすと思う。

1日遅れになってしまいましたが、あけましておめでとうございます。


今年は平穏な年になると良いですね。


ブログの更新頑張ります。