ア～となりのとなりの席に、座っていたのだけれど
この会は、わたしたちの業界の、といっても、3者の、送別会だったのだ～
挨拶しようかな、と、何回かは、思ったよ。
どこかの弁護士さんかな、と思って話を聞いていたらそのうち
どこかの、所長さんで、といっても、わりと若い感じ。若いエリートなんだな～もうこの辺の人たちが、所長さんなのか～
そっちの方面の話題には、あまりついていけないんだよね。
あんまり、そっちの案件やらないからなぁ～。
みんな、まわりの弁護士たちは、結構やってるみたいで
いろいろ話してるけど
送別会なので、この人は、もうこの地を去っていきます、って話だった。そうか、最後なんだけど、でも、挨拶しようかと思ったんだけどなあ。名刺もって、どうもどうも～ って、こんにちは。お世話になります～ というよりも、もうお世話になることもないかもしれません～ みたいな感じで。
でも、話すことがないんだなあ
そっちの案件、あまりやらないからなあ。
なんか、話題を合わせてみようかと、考えてみたけど
そうね。最近の話題では、どこかのとなりのドアから、人が出てきて
「あんたさ～、弁護士なんだって～？」 って言われて
はい、と答えると
「オレ、前科１２犯～」
って、
いきなり初めて話してるけど、自己紹介が、これですかぁ～
その後、XXXとは言わないまでも、次のときはヨロシクのような雰囲気になってきたので、早めに退散した～
それで、その話題を話してみようかと、声を出そうとしたら
別の人がしゃべりだしたので、やめといた。
というわけで、宴会で、とてもおとなしくしていたのさ。
あまり、人とも、名刺持って挨拶しなかったなあ。
こうやって
ほんの一瞬、同じ場所にいても、もう二度と、話をすることも会うこともない人ってのも、いるんだろうなあと、思っているところ。
何度も会う人というのも
いて。うまく出来てるなあと思うこともある。
人との出会いっては、やっぱり、運命とか、前世で約束してきた、とかあるんだろうなあ。
運命って、あるのだろうか、と言ったら、そういう意味であると思うね。会うことになっていた、とか、会う約束してた、とか。
生まれる前から、どこそこで、会おうね、って決めていた、とか。
そう考えると、なんか、面白いような、なんか、ミステリアスな。
だから、会う約束していた人とは、絶対に会うんだ。
なんの約束してたかまでは、全部は、今は、分からないけど
なんか、約束したんだなあ～ って。
それで
となりのとなりの席の人も、そういう形で会うことになっていたのだろうし、
オレ、前科１２犯～の人も、そういう形で会うことになっていたのだな～
ぼく、ドラえもん～
って、ドラえもんが来てくれるといいんだなあ～
いろいろ、手伝ってほしい。
ほら、そこに、ネコがいるよ