リモハラ | 弁護士の労働問題解決講座 /神戸

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弁護士の萩田です。いつもありがとうございます。

リモハラという言葉が使われるようになりました。

リモートハラスメントのことです。

テレワークの最中に行われるハラスメントのことです。

とはいっても、ハラスメントの内容は、以前から職場にあったパワハラ、セクハラの延長です。

たとえば、

・「ZOOMのカメラを常にオンにしていろ」
 監視型ハラスメントの一種です。

・「洗濯物が見えているよ」
 セクハラになります。

したがって、ハラスメントに当たるか当たらないかの判断は、これまでのハラスメント指針などをそのまま準用できるのではないかと思います。

しかし、リモハラの最大の問題点は、その内容ではなく、態様です。
テレワークでは、職場と個人宅が直結してしまうからです。


これまでは、いくら職場でハラスメントがあっても、自分の家では安らぐことができました。

しかしテレワークになると、職場と自宅の区別がなくなります。そして、プライバシーに関わるものは、職場ではなく、自宅に沢山あります。

そうすると、職場の上司・同僚・後輩その他に自宅の中をのぞき見られて、それとの関連でハラスメント材料を提供しやすくなってしまいます。

そういう意味では、「つながらない権利」について真剣に考える必要があります。

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