弁護士の萩田です。いつもありがとうございます。
就職サービスのリクナビは、リクナビDMPフォローの提供サービスを一時停止するそうです。
リクナビDMPフォローは、過去の学生の就職行動を分析して、今年度の応募者の行動・内定辞退の可能性を算出するサービスだそうです。
おそろしいことです。
データを提供された企業としては、内定辞退しそうな学生をわざわざ採用することは控えるはずです。
実際には内定辞退しようと思っていない学生も、採用で落とされる可能性があります。
それより重大なのは、プライバシーの侵害です。
間違った情報が提供され、学生が不採用になる。
こんなサービスは間違っています。
リクナビは、本人の同意が不十分だった、といっていますが、それ以前の問題として、AIに頼り、生身の人間を理解しようとしない態度は、就職を支援する会社として失格でしょう
会社が情報を独占することの弊害は、プラットフォーマーでも問題になっています。
近未来社会の悪夢の先取りです。