私はわんことともに暮らしている。
3匹のわんこは、とてもやさしい子たちだ。
子たち、と、私のほうがオトナな言い方をしたが、
実際のところ、彼らのほうが うんと年上である。
一番上は いぬ年齢で17歳だから、
ニンゲンだと90代のじっさまである。
そしてもうすぐ定年退職で年金生活だねー、という年齢が続く。
つまり、私よりも彼らはずっと年上なのだ。
不思議なものである。
まだ片手の平に乗っかるほど小さな小さな仔犬のころ
私のもとへとやってきて、
それから人生をともに歩んできた。
ついこの間まで、走り回って飛び跳ねていた、
元気なわんこたち。
それが今では私を追い越して、年上になっちゃったなんて・・・
去年一番上のわんこが死にかけたのだが、
なんとか今も頑張って、肉体を離れず、
私とともにいてくれている。
一時は本当に死を覚悟した。
10日間ほどお仕事も休み、介護生活を送った。
祈りが通じたのか、わんこは徐々に回復し、
どうにかこの冬を越してくれそうだ。
そしてそのわんこは今・・・・
毎朝う○こまみれである。
大きめのサークルの中で寝かせているのだが、
最近なぜかやたらお通じがよいようで、
明け方にすっきりさせているらしく、
そして出てしまったモノの上をゴロゴロ歩いたり
寝転んだりしてしまっているらしく・・・
朝、リビングルームへ「おはよぅ~っ!」と入っていくと
ドアを開けた瞬間、ムッハ~~ン♪とキョーレツなかほりが!
私が起きている間ならば、
すかさずブツを取り去るので、被害は拡大せずに済むのだが、
眠っている間や留守の間だと、もうどうしようもない。
まさに「鼻が曲がりそう」なリビングルームだが、
一緒にそこで過ごしている残り2匹は、
そんなキョーレツなニオイなどどこ吹く風、
まったく意に介する様子もなく、機嫌よく過ごしている。
イヌの嗅覚はニンゲンのそれとは比較にならないほど鋭敏だ。
だから彼らの鼻には私よりもさらに
あのニオイが直撃しているはずなのだ。
しかし彼らは何も気にしている様子はない。
そして私は思った。
そうなのだ。わんこたちにとって、それはごく自然なニオイであり、
忌み嫌うようなものではない。
自然の中のことに過ぎないそのニオイを
騒ぎ立てているのは愚かな同居者である私のみ。
こうしてわんこたちは、
「おまえも自然の一部だろ?地球の仲間だろ?
いのちをよく見たらどうだ?」
こんなふうに 私に 突きつけてくるようだ。